TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

1.25億ユーザーを抱える人気ゲーム「Fortnite」で匿名通貨モネロ採用|ビットコインでない理由

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

世界的人気ゲーム「Fortnite」で匿名通貨モネロ(XMR)採用
世界的大人気オンラインゲーム「Fortnite」が1日から、初の仮想通貨決済手段としてXMRを採用し話題になっている。一方、プレーヤーの保有通貨を狙う巧妙なマルウェアの存在も。
モネロ(XMR)とは
高い匿名性とセキュリティ性能を持つ仮想通貨。ビットコインが公開台帳式であるのに対し、非公開のモネロは「取引履歴を第三者に見られる心配がない」という匿名性が特徴。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

人気オンラインゲーム「Fortnite」で匿名通貨モネロ(XMR)採用

世界中で大人気のオンラインゲーム「Fortnite」が2019年1月1日から、初の仮想通貨決済手段としてMonero(XMR)を採用した。専用オンラインストア「Call Retail Row」で、TシャツなどのアイテムをMoneroで購入することが可能になったという。

ビットコインやイーサリアム、リップルといった主要仮想通貨にも対応しているスイスの決済企業「GloBee」の技術をベースにしていることもあり、ビットコインやイーサリアムを差し置き、モネロが選ばれた背景について関心を集めている。

「Fortnite」を開発した米ゲーム企業「Epic Games」がビットコインを採用しなかった理由についてTwitterで尋ねられたMonero開発チームのコアメンバーRiccardo Spagni氏は、「プライバシーの欠如」を理由に挙げた。この回答に対し、VISAやMasterCardを引き合いに出して批判するユーザーもいたものの、同氏はFortniteの狙いが「プライバシーの保護」である点を強調。

「彼ら(Epic Games)の目的は、プライバシー保護の代替手段をユーザーに提供することであり、最も改ざん防止力のある代替手段を提供することではない」 Cryptoglobeの報道によると、Epic Gamesは、ビットコインのレイヤー2スケーリング・ソリューション自体には興味を示している。

1.25億人がプレーする「Fortnite」効果に期待

世界中のゲーマーが熱狂する「Fortnite」のようなビッグネームとの提携関係は、Moneroにとって新開地を切り開く絶好のチャンスとなりそうだ。

Epic Gameの発表によると、「Fortnite」の総ユーザー数は2018年6月の時点で1.25億人、月間プレーヤー数は8月には7830万人に達した。WindowsやMacOS、PS4、Nintendo Switch、Xbox Oneといったゲーム機からAndroidにまで幅広く対応している点も、発売からわずか1年で急成長を遂げた要因のひとつかと推測される。

「Fortnite」ストアでは今まで通り、クレジットカードやPayPalでの決済も受けつけているが、今後、既存あるいは新規のMoneroユーザーによるXMR決済が増加する可能性は非常に高い。

Fortniteプレーヤーの保有BTCを狙う巧妙なマルウェア

ただし、需要の拡大とともに懸念されるのが、セキュリティー面だ。

サイバーセキュリティ企業Malwarebyteは2018年10月、「Fortnite」のプレーヤーをターゲットにしたビットコイン搾取用マルウェアを発見。ブログ上で注意を呼びかけた。

「無料アンドロイド版シーズン6」「ボーナスアイテム」などという謳い文句に釣られ、YouTubeにアップロードされた画像のリンクからダウンロードを行うと、同時にマルウェアもダウンロードしてしまい、ビットコインウォレットに関する情報を含む様々なデータを盗み取られるというもの。

同社が調査した時点で、既に視聴者数が12万人を超えていた悪質誘導動画が発見されたほか、サーベイサイトを装ってダウンロードに誘導する巧妙なマルウェアは1207回ダウンロードされていた。またゲーム内で使用できるFortnite専用通貨「Free V-Bucks」を悪用した詐欺行為も報告されている。

全XMRの約5%がクリプトジャッキングの被害に

さらに6月には、「市場に流通している全XMRの約5%が、クリプトジャッキングによって悪意を持ってマイニングされている」と、ネットワークおよびエンタープライズ・セキュリティ企業Palo Alto Networksが突き止めた。しかしこのデータではウェブベースのMoneroマイナーやアクセス出来ないマイナーが省かれている為、実際に不当にマイニングされている割合は5%をはるかに上回るのではないかと推測される。

Meneroはマルウェアの恰好のターゲットになっており、不当にマイニングされた総額は1.75億ドル相当におよぶ。

XMRがターゲットとなっている最大の理由は、その匿名性の高さだ。Meneroのブロックチェーンを利用したトランザクションは100%匿名で行われ、実行人物に関するデータも残らない。つまり、サイバー攻撃には理想のシステムということになる。

XMRの普及拡大に向け、マルウェア対策が最優先事項として取り組むべき課題であることは、疑う余地がない。

CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者9,000名突破。

CoinPostの関連記事

匿名仮想通貨モネロがハードフォークを完了、取引手数料90%減に成功|価格への影響は?
代表的な匿名通貨として知られるモネロ(XMR)は18日「Beryllium Bullet」ハードフォークを決行し、取引手数料や取引の容量における問題で改善が見られている。18日前後のXMR価格チャートも分析。
ハッキングの脅威:他人のスマホでモネロ強制マイニングの手口
サイバーセキュリティ会社Avastは、ITデバイス(スマホや防犯カメラ)が北朝鮮のハッキングを受けることで、モネロ(XMR)などの仮想通貨を気付かぬうちにマイニングさせられる危険性を警告しています。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/22 金曜日
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
SOLやXRPが上昇、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧