WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SECパース委員「政府は仮想通貨技術によるプライバシーを保護すべき」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融プライバシーとブロックチェーン

米証券取引委員会(SEC)のヘスター・パース委員は4日、デジタル時代における金融プライバシーとブロックチェーン技術の役割について話した。ブロックチェーンカンファレンスに登壇した際の講演内容である。

デジタル時代において金融取引の追跡可能性が増す中、憲法に基づく個人のプライバシー権を政府が積極的に守るべきだと強調した。パース氏は、次のように話している。

金融プライバシーとそれを可能にする技術に対する懸念の多くは、この国を敵や犯罪者から守りたいという純粋な思いから生じている。

家族、地域社会、そして国家を危害から守ることは極めて重要だが、金融プライバシーを制限したり、仲介者をなくす技術を妨げるのは誤ったアプローチだ。

パース氏は、暗号技術やスマートコントラクト、パブリックブロックチェーンは、価値や情報を、銀行など中央集権的な仲介者なしで送信することを可能にすると指摘した。

これにより例えば、銀行から貸し出しを受けることが難しい人々でも、DeFi(分散型金融)プロトコルを通じて透明な条件で借り入れすることが可能となる。また、抑圧的な政府の下でも、ブロックチェーンにより直接的で当局の目に付きにくい方法で送金することもできると続けた。

DeFi(分散型金融)とは

ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。「Decentralized Finance」の略。DeFiで行われる金融サービスには、ステーブルコインの発行や通貨の貸出、仮想通貨取引所などがある。イーサリアムのブロックチェーンを利用しているプラットフォームが多い。

一方で、こうした仲介者をなくす技術は、恐れを抱かせることもあると述べている。仲介企業は顧客を失うことを恐れ、当局は規制が不可能になると懸念し、法執行機関は犯罪に関する情報源を失うことを恐れる。

パース氏は、こうした懸念は理解できるものの、仲介者排除技術の使用を制限する理由にはならないと意見した。企業や伝統的な金融機関もブロックチェーンなどの技術を取り入れて機能を強化できる可能性があるとしている。

パース氏は、むしろプライバシー保護技術を歓迎し、個人が暗号資産(仮想通貨)を自己管理する権利を守るべきだと唱えた。

トランプ政権も先月末、仮想通貨規制に関する包括的な報告書を公開しており、個人が仲介者なしで仮想通貨を保管する権利の確保も提言していた。

関連:トランプ政権、『仮想通貨黄金時代』報告書を公開 ビットコイン準備金の計画は?

パース氏は、オープンソースのプライバシーソフトウェアの開発者が、自分が書いたソフトウェアを使って他の人々がとる行動について責任を負うべきではないとも主張した。有用なプライバシー保護技術の例として、暗号プロトコルやゼロ知識証明、仮想通貨ミキサーなどを挙げた。

これらのツールは、不当な金融監視のない、より自由な生活を送るために受け入れるべきだと唱えている。ツールが悪用されることもあるが、そのテクノロジー自体を悪者扱いすることは、正当なユーザーのプライバシーを侵害することにも繋がるとする格好だ。

関連して現在、米国の連邦裁判所では仮想通貨ミキサー「トルネード・キャッシュ」の共同創業者ローマン・ストーム氏の裁判で、陪審員が評決を審議している。

ミキサーは、仮想通貨の取引データを複数混ぜ合わせることによって、その仮想通貨の出所や保有者の身元を匿名化するサービス。ストーム氏は、マネーロンダリングの共謀などの罪で最大45年の懲役を科される可能性に直面しているが、業界からは擁護の声も上がっている。

関連:米地裁、トルネードキャッシュへの制裁は違法と判決 価格は2倍高騰

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/12 月曜日
12:54
カルシ、トランプ次期報道官の起用を的中させた取引を調査 確率1%
米予測市場カルシは、トランプ大統領の新報道官にケイティ・ザカリア氏が指名される直前の不審な取引を調査中だ。確率約1%の予想が的中し、約173ドルが約9,600ドルになる見込み。指名報道の20分前に行われた取引もある。
12:05
FTX元幹部、ネットフリックスによる事件の「ラブストーリー」化を批判
仮想通貨取引所FTX元COOのコンスタンス・ワン氏が、ネットフリックスの新ドラマ「The Altruists」の予告編について、職場や人物像の描写は実態と異なると批判している。
11:35
ハイパーリキッド系1000倍DEX、価格操作でトレーダーが約2億円利益か
ハイパーリキッド上で10日に取引を始めた最大1,000倍レバレッジのDEX「Papertrade」で、あるウォレットが参照価格を動かす取引を繰り返し、約128万ドルの利益を得た。運営は建玉上限の緩さが原因と説明し、引き締めに動いた。
10:32
XRP不正生成の脆弱性、悪用防止で投票経ず修正 XRPL財団が説明
XRPレジャーで新たなXRPを生み出せる脆弱性が見つかった問題で、XRPL財団が12日に経緯を説明した。同財団によると、XRPは生成されておらず、悪用の形跡もない。修正版をアメンドメント投票を経ずに適用した理由も示した。
09:23
仮想通貨ウォレット大手レジャー、被害デバイス内に不正ハードウェアを確認
仮想通貨ウォレット大手レジャーは販売店クリプトビリス経由の被害者端末に不正ハードウェアを確認した。流出額は分析企業により約9,320万ドルとも推計されているところだ。
08:50
OKJ、NIGHTを13日に取扱い開始 板取引は「国内初」と発表
国内取引所OKJは10日、ゼロ知識証明を使うプライバシー特化型チェーン「ミッドナイト」のNIGHTを13日から扱うと発表した。板取引での提供は国内初(同社調べ)としている。仕組みと国内の取扱い状況をまとめた。
08:19
ビットコイン、8.5万ドル突破が焦点 最大の取得価格帯=アナリスト
クリプトクアント寄稿者のダークフォスト氏は、ビットコインの取得価格分布で8.4万から8.5万ドルが最大の価格帯だと指摘。8.3万ドル時点で投資資金の53%がこの水準より上で入ったとし、下値では7.7万から7.9万ドルを支持帯に挙げた。
10/11 日曜日
11:30
ビットコイン原油高・中東緊迫化で1300万円割れも、CPIと8万ドル水準が焦点|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)は原油高・中東緊迫化を背景に一時1268万円まで急落。8万ドル近辺のサポート維持が焦点で、CPI・PPIの結果と現物ETFの資金フローが相場の行方を左右する。bitbankアナリストが週次分析。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(10/9)|米当局の証券性の共同解釈・10月の相場分析・メタプラネットの動向まとめ
今週は、米商品先物取引委員会(CFTC)と米証券取引委員会(SEC)の証券性に対する共同解釈、10月の仮想通貨相場分析、メタプラネットの動向に関する記事が関心を集めた。
10/10 土曜日
14:45
リップル、1000億XRPの総供給量を超える不正生成を可能にした脆弱性を修正
XRPレジャーの決済エンジンに、総供給量を大幅に上回るXRPを不正に生成できる脆弱性があった。9月25日公開のxrpld 3.4.1で修正済みで、公開ネットワークでの悪用の証拠は見つかっていないという。
13:42
不動産デジタル証券の購入者層、「利回り・値上がり益重視」が最多|7000人調査で
KDX STパートナーズが「KDX STアプリ」の個人本会員7002名を調査した。不動産デジタル証券の保有者2391名では株式現物の経験10年以上の層が厚い一方、同証券の投資経験は1年未満が919名に集中した。
13:30
リップル共同創設者、米中間選挙向けに約36億円寄付|仮想通貨団体に反発
リップル共同創業者ラーセン氏が仮想通貨PAC「フェアシェイク」のブラウン上院候補攻撃を批判し、同候補側に400万ドルを拠出した。リップルは同PACへの資金提供継続を検討中だ。
12:00
Blockchain.com、米国で予測市場と仮想通貨デリバティブの免許を申請
仮想通貨サービス企業のBlockchain.comが、米国で予測市場と仮想通貨デリバティブを提供するため、CFTCに先物取引所の指定と先物取引業者の登録を申請した。
11:40
タイSEC、仮想通貨現物ETFを解禁 ビットコインとイーサリアムに限定
タイ規制当局は8日、仮想通貨現物ETFの国内組成を認める11本の告示を発表した。初期の対象はビットコインとイーサリアムで、16日に施行される。証券会社による現物ETF購入向けの融資は禁止し、取引前のリスク確認も義務付けた。
11:20
米CFTC、予測市場の規則2件発表|イベント契約は管轄下、カジノ型賭博は除外
米CFTCは、カジノ型賭博をスワップから除外する暫定最終規則と、イベント契約を含める規則案を公表した。複数州と予測市場の管轄権限争いが生じている状況での動きだ。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧