
SEAトークン発行計画
NFT電子市場オープンシー(OpenSea)は9日、独自暗号資産(仮想通貨)であるSEAトークンの生成イベント(TGE)について、10月初めにオープンシー財団が詳細を発表すると公表した。
オープンシーの最高マーケティング責任者(CMO)であるAdam Hollander氏は、SEAトークンは綿密な仕組みを持ち、保有する理由が明確になるように設計していると説明。ローンチ時から長期的な持続可能性を備えられるようにすると述べている。
今回オープンシーは、SEAトークンのTGEなど複数の内容をXで簡潔に発表。そして、詳細はHollander氏が書いたX上の記事を読むように誘導している。
Hollander氏は記事の冒頭で、オープンシーはウォレット企業のラリー(Rally)を買収したことで、トークン取引機能の拡張が加速していると説明。そして、オープンシーは単なるNFT市場であるだけでなく、オンチェーンでどんな資産でもトレードできる最良のプラットフォームへと急速に変貌しつつあるとした。
その上で、SEAトークンのTGEにも言及。SEAトークンの発行については過去にすでに予告されており、例えば今年2月にオープンシー財団がエアドロップに言及している。
リザーブとしてNFT保有へ
また、オープンシーとHollander氏は今回、「オープンシー・フラッグシップ・コレクション」を発表した。
このコレクションは、オープンシーがリザーブ(準備資産)として保有するNFT群を指すという。NFTをリザーブとして保有する目的は、NFTエコシステムの形成を支援した先駆的なアーティストやデジタル文化を前進させる新たなクリエイターを祝福することだとした。
つまり、オープンシーはこれから、デジタルのアートや文化を取得・選定して祝福するためにNFTを保有していくということ。この取り組み全体に100万ドル(約1.4億円)超を費やすとしている。
このコレクションは、「現代のNFT美術館」ように考えて欲しいとオープンシーは説明した。そして、これらの作品群は現在重要であるだけでなく、今後何年も価値を持つものだと述べている。
一方で、これはコレクションにあるNFTの購入を推奨するものではないと説明。リザーブとして保有するNFTを公開する目的は、情報提供とエンターテイメントだとした。
また、コレクションのNFTは長期保有する計画だが、例えば各プロジェクトの評判や安定性に懸念が生じたり、資金を再配分する必要性が生じたりした場合には売却することもありうると説明している。
そして、1つ目として保有するNFTは「CryptoPunk #5273」であると述べており、オープンシーの電子市場を見ると、このNFTの所有者はオープンシー・フラッグシップ・コレクションになっている。
他にも今回は、AI(人工知能)を活用したモバイルアプリのアップグレード計画やTGE前の報酬プログラムについても説明した。
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