
過去最高値55ドルを記録
人気分散型無期限先物取引所ハイパーリキッド(HYPE)が9日に55.04ドルで過去最高値を更新した。その後52.6ドルまで反落したものの、1日で3%、1週間で17.5%の上昇を記録している。
この上昇はUSDHステーブルコイン提案の影響によるものとみられる。複数の確立されたプロジェクト・企業がUSDHティッカーを使用した「ハイパーリキッド連携」ステーブルコイン創設をHYPEのコミュニティに向けて提案している。ビットゲットのライアン・リー主席アナリストは「忠実なコミュニティの支援がHYPEの急騰につながった」と分析している。
提案期限は水曜日まででディスコード経由で受け付けており、バリデーターは週末から投票を開始する。エテナ、パクソス、フラックス・ファイナンス、アゴラなど確立されたステーブルコインプロジェクトを含む21の提案が提出されている。
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現時点では、エテナの提案が最も注目されているようだ。ブラックロックのトークン化ファンドを裏付け資産とするエテナのドル建てステーブルコインUSDtbを100%担保とし、収益の95%をハイパーリキッドコミュニティに還元すると約束している。
また、新たなステーブルコインの展開や7,500万ドル規模の投資計画も含まれている。
さらに、エテナ提案の特徴は運用資産14兆ドルを持つ世界最大の資産運用会社ブラックロックとの連携だ。ブラックロックのトークン化ファンド「BUILD」が間接的にUSDHを支える構造となっており、機関投資家レベルの信頼性を提供するとしている。
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ハイパーリキッドおよびエテナの投資家でもあるアーサー・ヘイズはエテナとの提携を支持している。「USDeは仮想通貨ネイティブの合成ドルであり完璧なパートナーシップだ」と述べた。
現在ハイパーリキッドは時価総額142億ドルで仮想通貨第14位に位置している。
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