ビットコインの買い増しなどを計画　米Strive、最大約780億円を調達へ

ビットコインの買い増しも計画

米共和党の元大統領候補ビベック・ラマスワミ氏が共同創設した資産運用会社Strive（ストライブ）は9日、最大5億ドル（約780億円）相当の株式を発行・販売する契約を締結したことを発表した。

今回の販売で調達する資金は、同社が財務戦略として保有している暗号資産（仮想通貨）ビットコイン（BTC）の買い増しやビットコイン関連商品への投資、事業資金などに使うと説明している。

販売の対象となるのは変動金利シリーズA永久優先株式「SATA」で、契約企業が市場で売却を実施（at-the-market offering）。調達を行う背景には、SATAのIPO（新規公開株式）の成功があると説明している。

上述した以外にも調達資金には複数の使用方法があると説明しており、例えば事業を成長させるために収入を生み出す資産を購入したり、自社のクラスA普通株式を買い戻したりすることにも活用すると述べている。

他にも、今回の調達資金は事業や資産、または技術の買収に活用する可能性もあるとした。

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ストライブは2022年に創設された企業。長期的にビットコインを上回るパフォーマンスを目指しており、1株あたりのビットコイン保有量を増やすことに尽力している。

今年9月には、ビットコイン財務企業のセムラー・サイエンティフィックを全額株式交換により買収することで正式な契約を締結したと発表して注目を集めた。

また、最近の動向としては主要指数プロバイダーMSCIに対し、ストラテジーをはじめとするビットコイン保有企業をMSCIグローバル・インベスタブル・マーケット・インデックスから除外する提案に反対する書簡を送付している。

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「Bitcoin Treasuries」のデータによれば、ストライブは本記事執筆時点で7,525BTC（1,080億円相当）を保有。ビットコイン保有数量は世界の上場企業の中で14位に位置する。

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