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「ロシア政府はビットコイン購入を計画していない」連邦議会下院の議長が公式声明|露首相や下院議員も仮想通貨や資金管理について言及

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ロシア政府、ビットコイン購入に関する発言を否定
ロシア連邦議会下院の議長であるElina Sidorenko議員が、最近話題となっていたロシア政府のビットコインへ参入する構想に関する憶測を否定したことが判明した。また同国首相のメドベージェフ氏も仮想通貨に関してコメントを残している。

露政府、ビットコインに関する計画を否定

今週、「アメリカ政府からの断続的な経済制裁に対抗する手段」として、ロシア政府が2月から予算の一部、約1兆円分をビットコインの購入に充てる計画があると、露大学教授が言及し、話題となっていた。

今回ロシア連邦議会下院の議長であるElina Sidorenko議員が、新たに1兆円分のビットコインを購入する構想を否定したことが、地元メディアForklogの報道で明らかとなった。

Sidorenko議員は、ロシア政府がそのような技術を導入することに関心があるかもしれないが、短中期的には、そのような大体的導入の可能性は無いとの見方を示した。

以下が同議員はコメントを残した。

この発言は常識を欠いている。政府機関が、これを検討することは考えにくい。

他国と同様に、現在、ロシア政府が既存の金融システムと仮想通貨を併用する準備は整っていない

この計画を実現させるためには、少なくとも30年以上はかかるだろう。

ロシア、メドベージェフ首相の仮想通貨に対する見解

今週ロシア首都のモスクワで開催されたGaidar経済フォーラムでロシアのメドベージェフ首相が昨年長期的な弱気相場で多くのアルトコイン価格が90%以上下落した仮想通貨についてコメントし、下落相場は仮想通貨を無視する理由としては足りない事を強調した。

これは仮想通貨を「埋葬」する理由にはならない。どの様な社会現象や経済機関にも、良い面と悪い面がある。

このように述べたメドベージェフ首相は仮想通貨を引き続き見守っていくべきだとしている。

ロシア首相と同様に、仮想通貨を慎重に見守っていくべきだとロシア最大級の商業銀行、ロシア連邦貯蓄銀行(Sberbank)のCEOであるHerman Gref氏はコメントした。

また世界各国でデジタル化が加速化していくなか、Gref氏は欧州連盟のGDPRを一例として挙げ、過度な規制がデータ技術やAI分野におけるイノベーションを妨げているという姿勢を明らかにしている。

その後、Gref氏は仮想通貨に関する規制について以下の様に述べた。

規制を急ぐ必要はない。

まだ完全に見て、理解できないものを必ずしも規制しなくてはならないと思わない。

このように、ロシア政府はGinko氏が語っていた2019年第一四半期中に1兆円の資金をビットコインに投じる事は否定したものの、長期的には仮想通貨を慎重に見守っていく方針を明らかにしている。

注目を集めていたロシア大学教授の発言

ロシアの大学RANEPA(Russian Presidential Academy of National Economy and Public Administration)で教授を務めるVladislav Ginko氏は9日、ロシア政府が米政府からの経済制裁を理由に100億ドル(約1兆円)の国家資金をビットコインに換金する構想がある事を明かしていた。

Ginko氏は、ロシア政府の経済専門家として務めながら、同政府高官達にビットコインが「米政府の経済制裁に最も有力な対抗策である」と説明していると話し、政府が前向きな姿勢を示していると述べていた。

仮にロシア政府から資金流入した場合、ロシア同様に米政府から経済制裁を受けている国々からの資金流入が、露政府に続いて起きる可能性も考えられ、仮想通貨市場の流動性が高まることに期待されていた。

しかし同氏の発言以外に、ロシア政府がビットコインを購入する構想がある事を裏付ける発言や発表がなかったため、仮想通貨メディア間ではGinko氏の発言の信憑性を疑問視する声も挙げられていた。

コインポストでは実際に当初ロシア政府と仮想通貨の関連性について発言したVladislav Ginko氏に連絡し、情報の明確化を図ったが、同氏からコメントは頂けなかった。

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