
Naver Pay「スーパーアプリ化」も
韓国のインターネット大手Naver(ネイバー)が暗号資産取引所Upbit(アップビット)の買収を通じ、暗号資産と金融サービスの一体運営に乗り出そうとしている。報道を受けたNaver株は急伸、投資家は「フィンテックと暗号資産の融合」への期待を強めている。
韓国メディア東亜日報の25日の報道によると、買収は株式交換を軸とした条件交渉が進んでおり、Naver Financialが新株を発行してDunamu株と交換する形式が有力視されている。
Naverは検索やECに加え、決済サービス「Naver Pay」を運営している。ここに国内最大級の取引所を抱えることで、暗号資産取引・決済・金融を統合的に展開できる体制が整う可能性がある。
この動きは、韓国政府が推進する ウォン連動型ステーブルコインの発行枠組み とも重なる。仮に実現すれば、規制環境が整備される中での大型買収は、インターネット大手による暗号資産業界参入としても大規模の事例となるだろう。
Naver株価は報道を受けて前日比11.84%上昇し、255,000ウォン(約27,000円)で取引されている。
Naverは日本ではメッセージアプリ「LINE」の共同親会社にあたるAホールディングスの出資者でもある。LINEはNaverの日本子会社から生まれ、現在はAホールディングス傘下のLINEヤフー株式会社(LY Corporation)が運営している。
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