
ビットコイン相場を予想
ストラテジー(旧マイクロストラテジー)のマイケル・セイラー会長は24日、CNBCの番組に出演し、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の価格は年末に向けて上昇するとの見方を示した。
ビットコインの今の現実は、企業による採用が進んでいることであると主張。トレジャリー企業とETFが、マイナーが新規採掘する数量よりも多く購入し、需要が自然供給を吸収して、上昇圧力がかかると指摘している。
マイナーとは
マイニングを行う人や組織のこと。マイナーはマイニングに成功すると、新規で発行される仮想通貨を報酬として獲得することができる。
CNBCのインタビュアーが番組内でビットコインの価格について質問し、その際にセイラー氏は上記のように回答した。特に最近は価格が横ばいで推移したり、少し下落したりすることがあるとインタビュアーは指摘している。
この質問に対しセイラー氏は、ビットコインは直近の上値によって上昇が抑えられていると現状を説明。また、詳細まで語っていないが、マクロ経済の影響を受けているとも指摘している。
一方で、主に企業やブラックロックなどのETFによる購入によって、年末に向けて再び上昇し始めるとの見方を示した。
なお、たしかに企業によるビットコイン購入ペースがマイニングによる新規供給を上回っているというデータはある。例えば、ビットコイン関連投資サービス企業Riverは先月、2025年に入ってからの日次フロー分析によって、企業のビットコイン購入ペースは新規供給の約4倍に達していると発表した。
その一方で、企業購入の減速の可能性を指摘する見方もあるため、今後の値動きには注意も必要である。
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米政府のビットコイン戦略準備金
また、今回インタビュアーは、セイラー氏が米国の政策立案者と会ったと報じられていることについて質問した。米政府のビットコイン戦略準備金について、どんなアドバイスをしたのかを聞いている。
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セイラー氏は、実際にアドバイスしたとは明確には話さなかったが、ビットコインは国家にも恩恵を与えるものであると考えていると回答。米国は、サイバースペース(コンピューターネットワークの空間)を広く占有すべきだと主張した。
その上で、ビットコインは次の開拓領域であると語っている。
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