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ステラ(XLM)の特徴と最新動向|おすすめ取引所を解説

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2024年、仮想通貨市場で新たな注目を集めているステラ(XLM)。マネーグラムとの戦略的提携や、新世代スマートコントラクトプラットフォーム「Soroban」の展開など、着実な進化を遂げています。

特に、グローバルな送金システムの革新を目指すステラは、発展途上国での金融包摂(フィナンシャルインクルージョン)の実現に向けて、重要な役割を果たすことが期待されています。本記事では、ステラの基本的な特徴から最新の開発動向、実用化の事例まで、徹底的に解説していきます。

💡この記事でわかること
  1. ステラ(XLM)とは
  2. 技術的特徴と仕組み
  3. 最新の開発状況:Soroban
  4. エコシステムの現状
  5. 実用化と採用事例
  6. 取引所での取り扱い

ステラ(XLM)とは

ステラ・ルーメン(XLM)は、グローバルな金融システムをより効率的で包括的なものにすることを目指して開発された仮想通貨です。2014年の設立以来、高速かつ低コストな国際送金プラットフォームとして進化を続けており、特に従来の金融システムへのアクセスが限られている地域での活用が期待されています。

基本情報

  • 通貨名:ルーメン(XLM)
  • プラットフォーム名:ステラ
  • 発行主体:ステラ開発財団(Stellar Development Foundation)
  • 設立:2014年7月31日
  • 創設者:Jed McCaleb(リップルの共同創設者)

技術的特徴と仕組み

Stellar Consensus Protocol(SCP)

ステラの中核を成す技術が、独自のコンセンサスアルゴリズム「Stellar Consensus Protocol(SCP)」です。このプロトコルは、以下の特徴を持っています:

  • マイニング不要の効率的なシステム
  • 数秒での取引確認
  • 高いスケーラビリティ
  • 環境に優しい設計
  • 分散型の合意形成メカニズム

トークノミクスの変更と効率化

2019年11月、ステラ開発財団は重要な経済設計の変更を実施しました:

  • 総供給量の50%(500億XLM)をバーン(焼却)
    ・運営ファンドから50億トークン
    ・エアドロップ用に確保していた500億トークン
  • この変更により: ・1トークンあたりの価値向上
    ・供給過多による価格下落リスクの軽減
    ・より透明性の高いトークン管理の実現

現在の経済設計

  • 総供給量:約500億XLM
  • 流通量:約270億XLM
  • 残りの約230億XLMは開発財団が保有し、エコシステム発展のために活用
  • 年間1%の新規発行があり、発行上限の1兆トークンまで徐々に増加

最新の開発状況:Soroban

2022年10月に導入された「Soroban」は、ステラの機能を大きく拡張する革新的なスマートコントラクトプラットフォームです。この導入により、ステラエコシステムは新たな発展段階に入りました。

Sorobanの主な特徴

  • Rust言語による安全な開発環境の提供
  • WebAssembly(WASM)による高性能な実行環境
  • DeFiアプリケーション開発のための包括的なツール群
  • 高いスケーラビリティと相互運用性の実現
  • セキュリティを重視した設計思想

エコシステムの現状

主要なDeFiプロジェクト

2024年時点でのステラネットワーク上の主要なDeFiプロジェクト:

  • LumenSwap
    ・TVL:約960万ドル
    ・ステラネットワーク上の代表的な分散型取引所(DEX)
    ・シンプルなインターフェースと高い流動性が特徴
  • Aquarius
    ・TVL:約400万ドル
    ・流動性管理に特化したDEXプロトコル
    ・DeFiプロジェクトの機能強化を目指す

実用化と採用事例

戦略的パートナーシップ

ステラ開発財団は、以下のような重要なパートナーシップを通じて、グローバルな金融システムの革新を推進しています:

  • マネーグラム提携(2023年)
    ・戦略的投資による少数株主化を実現
    ・グローバルな送金サービスの展開を加速
    ・ブロックチェーン技術の実用化を促進
  • 関連:送金大手マネーグラムがステラ財団と提携 USDCによる即時決済を導入へ

  • ステーブルコイン展開
    ・Visaによるステーブルコイン対応の検討開始
    ・ペルーでの法定通貨担保型ステーブルコインの導入
    ・各国CBDCプロジェクトでの活用可能性の検討

関連:ウクライナ銀行、ステラのブロックチェーンで電子マネー検証

取引所での取り扱い

国内取引所一覧

日本国内では、以下の取引所でXLMの取引が可能です:

おすすめ取引所の特徴比較・早見表
おすすめ
取引所
おすすめポイント アプリの特徴 販売所 銘柄数 取引所 銘柄数 取引所手数料(BTC参考) 最低取引単位(BTC参考) 入金手数料 出金手数料 出庫手数料(BTC参考) 詳細 備考
1
仮想通貨取引所 SBI VCトレード
SBI VCトレード
販売所のスプレッドが比較的狭い
入出金・出庫手数料無料
取引所やレバ
各種サービスを管理
24 7 Maker:-0.01%
Taker:0.05%
販売所:0.00000001 BTC
取引所:0.00000001 BTC
無料 無料 無料
2
仮想通貨取引所 bitbank
bitbank
全暗号資産取引所中
取引量 国内No.1 *
アプリストア 国内No.1 * 40 40 Maker:-0.02%
Taker:0.12%
販売所:0.00000001 BTC
取引所:0.0001 BTC
無料 550円(3万円未満)/
770円(3万円以上)
0.0006BTC ※21年2月14日 CoinMarketCap調べ
※18年10月31日 iOS App Store
ファイナンスカテゴリ
無料ランキング
3
仮想通貨取引所 コインチェック
コインチェック
未経験者にも
使いやすいUI/UX
アプリDL数
650万ダウンロード突破*対象:国内の暗号資産取引アプリ、期間:2019年1月〜2023年12月、2024年1月~6月データ協力:AppTweak
29 16 Maker:0.000%(BTC)
Taker:0.000%(BTC)
販売所:0.001BTC以上、または 500円(相当額)以上
取引所:0.001BTC以上、 かつ 500円(相当額)以上
0円~1018円 407円 0.0005 BTC(変動手数料制)

主要なXLM取引所3社の詳細

1SBI VCトレード
東証プライム市場に上場しているSBIホールディングス傘下のSBI証券は、国内最大手のネット証券として知られる。SBIVCトレードは金融ノウハウを生かし、安心して取引できる取引所として評価されており、手数料の低さなどで個人投資家から支持を受ける。
販売所のスプレッドが狭く、指値を使える
入出金・暗号資産の出庫手数料無料
ステーキング・貸コインなど豊富な機能
主なサービス
スマホ対応
基本サービスは全てスマホ対応。PCは「トレーダーモード」でさらに高機能に。
セキュリティ
金融大手SBIグループとして最新鋭のセキュリティ。住信SBIネット銀行との連携で入出金がスムーズ
取扱銘柄
24種類

ここが便利

SBI VCトレードは販売所であっても「指値注文(価格指定注文)」に対応しており、スプレッドも比較的低いため、初心者の方にも安心して利用しやすい。初めての投資なら特に、スマホアプリのUI/UXがよりシンプルに設計されているSBI VCトレードがお勧め。

2bitbank
bitbank(ビットバンク)は、2014年から暗号資産事業を運営している実績ある取引所。関東財務局長(暗号資産交換業者)登録番号 第00004号ミクシィ社とセレス社の持ち分法適用関連会社、ビットバンク株式会社が運営。
取引所のスプレッドが狭い、流動性も高め
取引所のメイカー手数料が好条件
UIや機能がシンプル、初心者にも優しい
主なサービス
スマホ対応
基本サービスは全てスマホ対応。PCと同水準の取引を実現。
セキュリティ
第三者機関による高い評価セキュリティ 国内No.1 *18年10月 ICORating調べ
取扱銘柄
全40種類

ここが便利

出庫対応が速いため、アクティブなトレーダーにとって魅力的。XLMの購入だけでなく、自分のウォレットで管理し、活用したい方におすすめです。「最短1分*で即時承認され、すぐに取引をスタート」。*申請内容に応じて数日かかる場合があります。

3 コインチェック
コインチェックは、2012年に創業されてから仮想通貨業界をけん引してきた金融庁認可00014号の仮想通貨交換業者。東証一部上場のマネックスグループの傘下に、経営基盤とセキュリティも強化。
未経験者にも使いやすいUI/UX
アプリDL数650万ダウンロード突破*対象:国内の暗号資産取引アプリ、期間:2019年1月〜2023年12月、2024年1月~6月データ協力:AppTweak
アンケート回答等で貯めたポイントを仮想通貨に交換可能
主なサービス
スマホ対応
保有資産や価格変動がわかりやすい。スマホでもブラウザから取引所を利用可能
セキュリティ
マネックスグループ入り後のセキュリティ強化により暗号資産交換業者の登録を完了。
取扱銘柄
全32種類

こんな人におすすめ

投資をお得に始めたい方、マネックス証券やマクロミルのポイントシステムと連携し、1ポイントを1円として使用可能で、持ち出し資金ゼロから投資をスタートできます。

今後の展望と課題

期待される発展

  • Sorobanを活用したDeFiエコシステムの拡大
  • 発展途上国での金融インクルージョンの促進
  • クロスボーダー送金システムの更なる革新
  • 機関投資家の参入増加

主な課題

  • 新興の高速ブロックチェーンとの競争激化
  • 規制環境への適応
  • セキュリティとプライバシーの強化
  • ユーザー採用の拡大

まとめ

ステラ(XLM)は、設立から10年を経て、グローバルな決済システムとしての基盤を着実に強化しています。Sorobanの導入やマネーグラムとの提携など、新たな展開によって、より幅広い金融サービスの提供が期待されます。特に発展途上国での採用拡大や、DeFiエコシステムの成長が、今後の発展の鍵となるでしょう。

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