新たな経済圏に
JPモルガンのアナリストは24日に発表したレポートで、コインベースがレイヤー2ネットワーク「ベース」の独自トークンを発行すれば、最大340億ドル(約5.2兆円)の価値を創出する可能性があると指摘した。同行はこれを主要な新たな収益化手段と位置づけ、コインベースの格付けを引き上げた。The Blockなどが報じた。
JPモルガンは「新たな収益化機会とリスクの減少」を理由に挙げ、2025年12月の目標株価を404ドルに設定した。ベーストークンは、2023年8月にローンチしたイーサリアム・ベースのレイヤー2ネットワークの成功を株式価値化できると分析。Defillamaのデータによると、ベースの総ロック価値は50億ドルを超え、1日の取引件数は900万件以上に達している。
同行は現在のネットワーク活動に基づき、トークンの時価総額を120億ドルから340億ドルと試算した。コインベースが供給量の40%を保持すると想定し、その株式相当の価値は約40億ドルから120億ドルに相当すると予測している。この試算は、コインベースが最近ベースのネイティブトークンの検討を始めたと表明したことを受けたものだ。
先月バーモント州で開催されたベースキャンプ・カンファレンスで、ベース創設者のジェシー・ポラック氏はトークンが分散化を加速し、開発者の機会を拡大する可能性があると述べた。ブライアン・アームストロングCEOもX上でベースがトークン発行を検討していることを認めたが、「確定的な計画はない」と強調した。
JPモルガンはまた、コインベースのUSDC利回りプログラムも潜在的な収益源として指摘した。同社は現在、サークルのUSDC準備金から得る年間約4億ドルの利息の大部分を顧客に還元しているが、これをコインベース・ワン加入者に限定すれば年間約3億7,400万ドルを保持できると分析。さらにベースアプリ内のDEXアグリゲーター統合により、現在現物取引量の約25%を占める分散型取引所の成長に対応できるとした。
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