英加が足並み揃える
イギリスとカナダ両国が最近、ステーブルコイン規制の整備に向けた具体的な計画を相次いで発表した。
イングランド銀行のサラ・ブリーデン副総裁は6日、ロンドンのSALTカンファレンスで、「米国と同じスピード」で規制枠組みを導入すると表明。ステーブルコイン市場が3100億ドル(約48兆円)規模に達する中、英米が足並みを揃えることの重要性を強調した。
ブリーデン副総裁は、イングランド銀行が10日に諮問文書を公表するにあたり、英国の規制当局が米国当局と協議を進めていることを明らかにした。この発言は、9月にレイチェル・リーブス英財務相とスコット・ベッセント米財務長官が会談し、暗号資産(仮想通貨)とステーブルコインに関する両国の協調強化で合意したことを受けたものである。
カナダ政府も4日、ステーブルコイン規制計画を発表し、法定通貨担保型の発行者に対して十分な準備資産の保有と強固なリスク管理措置の導入を義務付ける方針を示した。
法案の提出時期は明らかにされていないが、決済の近代化を通じて、より迅速で安価かつ安全なデジタル取引を利用できるようにすることが狙いだ。
両国の動きは、7月に成立した米国のジーニアス法(ステーブルコイン規制法)の影響を受けたものだ。イギリスでは、仮想通貨業界団体が政府に対し、現在の慎重な姿勢がイノベーションと政策で後れを取らせていると批判し、より開放的なスタンスを求めている。
カナダでも、国内規制がなければ米ドル建てステーブルコインが優勢となり、国債需要の低迷や金融政策の主権喪失につながるとの懸念が高まっており、業界から早期の立法整備を求める声が強まっている。
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