WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン再び10万ドル割れ、USDXデペッグがDeFiに波及し信用不安広がる|仮想NISHI 仮想通貨アナリストが相場分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

仮想通貨マーケットレポート(11/8 AM10時)

仮想通貨ビットコイン(BTC)は11月5日以来、再び一時10万ドルを割り込んだ。背景には、ステーブルコイン「USDX」の担保不足によるデペッグ(乖離)が複数のDeFi(分散型金融)プロトコルに波及し、市場全体に信用不安を広げたことがある。

関連:米FRB理事がドルステーブルコイン市場の成長を評価、一方で合成型USDXは大幅デペグで0.6ドルに

11月7〜8日相場状況

成行注文の動向をみると、節目である10万ドルを割り込んだ直後に、現物の買いを中心とした上昇が確認された(下画像青枠)。これはショートカバー(売り方の買い戻し)による動きに加え、ステーブルコインへの信用不安を背景に、一時的にビットコインなど暗号資産への退避が進んだことが要因と考えられる。ただし、CMEの取引時間終了後は再び売りが先行し、上値の重い展開となっている(下画像赤枠)。

オーダーブック(板情報)を分析すると、現値より上にも下にも厚い板が存在しない状態にあり、流動性の薄さからボラティリティは高まりやすい環境にあるといえる。

主要アセットクラスとの相関関係をみると、観測期間2か月でS&P500が-0.11、Nasdaq100が-0.15、金(ゴールド)が-0.13、原油が+0.19となっており、株式やゴールドに対して緩やかな逆相関関係を示している。全体としてビットコインは他資産と独立した値動きを形成している状況である。

関連:JPモルガン、ビットコイン価格予測を17万ドルに引き上げ その条件は=The Block

現状分析(11/8日 AM10時)

今回の10万ドル割れの背景には、USDXの担保不足によるデペッグおよび一部DeFiの機能不全がある。これは2022年に発生した「テラ・ルナショック」の縮小版ともいえる構図であり、信用不安という観点では、5日の下落局面で主因とされたMEXCやBalancerへの不信感と類似している。ビットコインは現在、いずれの主要アセットクラスとも連動しない独自の相場を形成しており、これは内在的リスクを抱えていることが理由に挙げられる。

USDXのデペッグや関連DeFi・CeFiへの信用問題は、構造的な課題を内包しており、波及リスクは依然として高い。ステーブルコイン不信が強まる局面では、一時的にビットコインが「相対的安全資産」として買われる場面も見られるが、テラ・ルナショック時のように発行体や関連企業が経営破綻に至った場合、保有資産の売却が連鎖的な下落を引き起こす可能性がある。市場は引き続き、この動向を慎重に注視する必要がある。

今後の重要な日程

  • 11/13日 米消費者物価指数(CPI)
  • 11/14日 米小売売上
  • 11/21日 米購買担当者景気指数(PMI)
  • *米政府閉鎖により発表が遅れる可能性あり
  • 関連:強気相場はいつまで続く?仮想通貨のトップアナリスト3人が価格予想|WebX2025

    過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

    寄稿者:仮想NISHI仮想NISHI
    X-Bankクリプトアナリスト。BTC Status Alert制作協力者、DECOCHARTの企画・監修者としても、日本の業界に必要な投資関連情報の配信に携わっている。
    Google Newsでフォロー
    CoinPost App DL
    厳選・注目記事
    注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
    09/26 土曜日
    14:00
    米控訴裁「予測市場のスポーツイベント契約は州が規制可能」と判決、カルシ敗訴
    米第6巡回区控訴裁判所は予測市場カルシのスポーツイベント契約は「スワップ」に該当せず州の賭博規制対象になるとの判決を下した。控訴審では州側の2勝目となった。
    13:25
    米CFTC、顧客資金の投資対象トークン化と記録管理を容認
    米CFTCは24日、仮想通貨・ブロックチェーンに関するFAQを更新し、顧客資金によるトークン化投資対象の拡大やブロックチェーンを使った記録管理の容認を新たに明記した。
    11:30
    米司法省、テザー準備金の一部を扱った決済業者から8400万ドル押収
    米司法省はテザー系決済業者キャプストーンの口座から8400万ドルを差し押さえた。テザーは関連銀行EQIバンクへの資産エクスポージャー比率を0.034%にとどまるとしている。
    11:05
    米ブロック社、AIエージェント決済規格「x402」にビットコイン・ライトニングを導入
    米ブロック社がAI決済のオープン規格を運営する「x402財団」に加入した。仮想通貨ビットコインのライトニング・ネットワークによる決済機能をx402に導入している。
    10:12
    ハイパーリキッド・ストラテジーズが70億円相当HYPE追加購入、大口ステーキング解除も観測
    ハイパーリキッド・ストラテジーズに関連するウォレットが49.4万HYPEトークンを追加購入し、月間の購入量は551万HYPEに達した。一方で大口5件が合計98万HYPEのステーキング解除を開始した。
    09:30
    ビットゲット、流出経緯を一部説明|被害額は上方修正
    ビットゲットCEOのグレイシー・チェン氏は25日、不正流出の調査進展を説明した。攻撃者はバックエンドシステムを侵害し資金移動を実行したが、秘密鍵漏えいはなく追加被害の恐れもないとした。
    08:13
    米証券決済大手DTCC、114兆ドル規模の資産トークン化開始へ=報道
    米証券決済大手のDTCCが、自社インフラが扱う114兆ドル規模の資産を対象にブロックチェーン基盤のトークン化サービスを始動すると発表した。証券決済インフラのオンチェーン化が進めば、機関投資家の取引環境にも影響が及ぶとみられる。
    07:40
    米上場シークアンスがビットコイン財務戦略を終了、残りの314BTCを売却
    シークアンスは、仮想通貨ビットコインの財務戦略を完全に終了したことを発表。残りの314BTCを売却したと説明し、今後は半導体事業の成長戦略に注力していくとした。
    07:35
    仮想通貨タスクフォースを主導したクリプトママ、米SECを10月2日退任
    米証券取引委員会のパース委員が10月2日付で退任する意向を辞表で示した。仮想通貨業界で「クリプトママ」の愛称で知られ、トークン規制の枠組み整備などを主導してきた同氏は、11月からリージェント大学ロースクールで教壇に立つ。
    06:35
    ストライブ、ビットコイン保有企業のMSCI除外基準に明確性要求
    米ナスダック上場のストライブは、MSCI指数の非事業会社除外案に書簡を送り、「事業資産」の定義の透明化を求めた。仮想通貨ビットコイン関連事業は事業活動に当たると主張。
    06:02
    金融庁、オンチェーン金融フォーラム初会合を9月30日に開催予定
    金融庁は9月30日、「AI時代を見据えたオンチェーン金融フォーラム」の第1回会合を開催する予定。関係省庁等と連携し、オンチェーン金融の社会実装に向けた検討を始動させる。
    05:45
    米SEC、トークン買戻しや実用性宣伝は投資契約非該当と新FAQ公表
    米SECの企業金融局は9月25日、仮想通貨資産の証券該当性に関する新FAQを公表した。機能中システムでのトークン買戻しや通常アップデートは投資契約に該当しないとの見解を示し、発行体の実務判断に影響する内容となっている。
    05:00
    ストラテジー、優先株の日次配当化を提案|ビットコイン調達強化狙い
    ストラテジーは25日、優先株STRF・STRC・STRK・STRDの配当頻度を四半期・半月ごとから毎日払いへ変更する議案を示した。年間配当額は変わらないが、株価変動の縮小や資金調達力の向上が見込まれる。
    09/25 金曜日
    19:00
    トークン化預金推進の新機構が10月に始動 黒田前日銀総裁らも参画
    黒田前日銀総裁らが参画するデジタル通貨イノベーション機構が9月25日に設立会見。トークン化預金を中核に決済インフラの標準化や政策提言を進め、10月から本格始動する。
    17:10
    円建てステーブルコインEJPY、東芝など26社が実証参加を表明
    日本ブロックチェーン基盤が、発行準備中の円建てステーブルコイン「EJPY」を軸とする実証プログラムを開始した。東芝やSCSKなど26社・団体が参加を表明。参加費は無料で、2027年2月までの約半年間(予定)、送金・決済やRWA決済での活用を検討する。
    今から始める仮想通貨特集
    通貨データ
    重要指標
    一覧
    新着指標
    一覧