IPO登録書類が公開
暗号資産(仮想通貨)資産運用企業グレースケール・インベストメンツ(以下、グレースケール)は13日、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)の登録届出書(FORM S-1)を提出し、その内容が公開された。
株式の価格や数に関する情報はまだ空欄だが、クラスA普通株式を「GRAY」のティッカーシンボルでニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場することを申請。米国では仮想通貨に肯定的なトランプ政権が誕生し、仮想通貨企業のIPOにも注目が集まっている。
IPOとは
「Initial Public Offering」の略。企業が証券市場に上場し、一般の投資家に株式を売り出すことを指す。
グレースケールがIPOを申請していることは以前から明らかになっていた。今年7月に同社が、登録届出書のドラフト版を秘密裏に提出したことを発表している。
今回上場を計画するクラスA普通株式とは、1株につき1票の議決権があり、配当などの経済的権利を株主が得られる株式を指す。
IPOが完了すれば、クラスA普通株式と今回募集の対象とはならないクラスB普通株式と2種類の普通株式を提供することになるとグレースケールは説明した。クラスB普通株式とは、1株について10票の議決権はあるが、経済的権利のない株式である。
また、今回の登録届出書では、市場が構築されればクラスA普通株式のトークン化も検討していく意向を表明。その際はグレースケールがブロックチェーンを選別するとした。
グレースケールの事業データ
登録届出書には、グレースケールの事業に関するデータも書かれており、公式サイトの数字と重複するものがあるが、その内容も注目を集めている。
例えば、2025年9月末時点の同社の運用資産残高(AUM)は350億ドル(約5.4兆円)。また、デジタル資産の投資プラットフォームとして同時点で、45銘柄超の40以上の投資商品を提供していると説明している。
他にも注目を集めているのが、同社のサービスが獲得できる可能性がある最大市場規模。この規模は同時点で、約3,650億ドル(約56兆円)だと見積もっているとした。
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