- 「イーサリアム 2.0」の進捗状況を公表
- 1月31日にGitHub上にて、イーサリアム 2.0に向けた開発の進捗状況について公表された。1月から毎週、イーサリアムの四段階アップデート「Senerity」に向かっての最新情報が逐一公開される。
「イーサリアム2.0」進捗状況を公表
1月31日にGitHub上にて、イーサリアム2.0に向けた、開発の進捗状況について公表された。
GitHubのページ上で、以下のように記述されている。
2019年1月から毎週、進捗状況をリリースすることになっており、これがその第一回目となる。
フェーズ0のバージョン0.1の段階について、その概観は比較的完成されており、順調に進んでいる。
イーサリアムの創設者であるButerin氏は、Casper(PoSとPoWの併用段階)の進捗状況に関して、「基本、Casperの機能の開発は完成だ」と言及した。
See docs. *baaasically* feature complete for Casper.
— Vitalik Non-giver of Ether (@VitalikButerin) 2019年1月31日
イーサリアム2.0へ移行するための開発段階として、7つのフェーズが挙げられており、以下がその概要となっている。
- フェーズ0:シャード未実装のビーコン・チェーン
- フェーズ1:EVM未実装の基本的なシャーディング
- フェーズ2:EVMのステート移行機能
- フェーズ3:軽量クライエントステートのプロトコル
- フェーズ4:クロスシャードのトランザクション
- フェーズ5:チェーンのセキュリティ強化
- フェーズ6:指数関数的シャーディング
上述した通り、今回発表された進捗状況では、フェーズ0の部分について語られている。
セレニティ/イーサリアム2.0とは
イーサリアムは四段階のアップデートを前提として開発されており、セレニティ(Senerity)とは、その四段階目にあたる。そのアップグレードが行われると、どのようなことが期待されるのだろうか。
ブロックチェーンの抱える問題に、マイニングを行う際に大量に消費される電力量や、スケーラビリティ問題などが挙げられる。
イーサリアム、ビットコインなどの仮想通貨は、ブロックチェーンと呼ばれる分散型台帳にトランザクション(取引記録)が書き込まれることによって機能しているが、スケーラビリティ問題とは、そのトランザクションが混雑することで詰まりを引き起こし、送金の遅延や取引手数料の高騰が発生する問題のことを指している。
そのスケーラビリティ問題の解決策として、「オフチェーンによる処理」と「オンチェーンによる処理」などが提案されている。
オフチェーンでの処理とは、ブロックチェーン上で行われるトランザクション処理をブロックチェーン外で行うことをいう。
そして、一方のオンチェーンでの処理による解決法が、セレニティ(イーサリアム2.0)で提案されていることである。
セレニティで行われるイーサリアムの変更点は、主に二つである。
- PoWからPoSへの移行
- シャーディングの導入
PoSへと移行することで、PoWに比べ計算量が大幅に削減されると見込まれていることから、消費電力の削減が期待されている。また、シャーディングなどのスケーラビリティ問題対策の導入をしやすくなるとも考えられている。
シャーディングを導入すると、ブロックチェーン上のストレージを分割し、トランザクションの並行処理が可能となるため、トランザクションの処理能力の大幅向上が見込まれている。
現在、dAppsゲームが盛り上がりを見せるなど、イーサリアム・プラットフォームの拡張性に対する需要が高まっている。
そういう意味で、セレニティへのアップグレードは待望されており、その進捗状況が逐一確認できるようになったことの意義は大きいと言えるだろう。
本日の速報をチェックスマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。
CoinPostのLINE@、おかげさまで順調に登録者増加中!
— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2018年10月12日
・各国の規制ニュースや取引所関連速報
・BTCやアルトコインの高騰・暴落情報
・相場に影響し得る注目カンファレンス
など、国内外の「重要ファンダ」をいち早く入手したい方は是非ご活用ください。QRコードでも登録可。https://t.co/4rkZi4LwVx pic.twitter.com/7IUwECtvC0