わずか半年でDAT戦略からシフト
主要イーサリアム(ETH)保有企業ETHジラは22日、債務返済のため2万4,291ETH(7,450万ドル、116億円相当)を売却したと発表した。イーサリアムを軸としたデジタル資産戦略に転換してから6カ月も経たないうちに、現実世界資産(RWA)トークン化戦略への再転換を表明した。
ETHジラは「優先担保付転換社債の償還に伴い、2万4,291ETHを売却した。償還資金の全額または大部分に充当する予定だ」と述べた。同社はかつてナスダック上場のバイオテック企業「180ライフサイエンス」として知られていた。売却後、6万9,802ETHを保有している。
一方で、ETHジラによるイーサリアム売却は今回が初めてではない。10月には2億5,000万ドルの自社株買い計画の一環として、4,000万ドル相当のETHを売却していた。
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当初のETH保有戦略への転換は、マイケル・セイラー氏率いるストラテジー社の成功を再現しようとしたDATブームの中で行われたものだったが、ETHジラはETH蓄積というコア戦略から正式に離れつつある。
同社は声明で、「今後、企業価値はRWAトークン化事業による収益とキャッシュフロー成長によって推進されると考えている」と表明した。ウェブサイト上の純資産価値(mNAV)ダッシュボードを本日付で廃止するが、定期的な貸借対照表の更新は継続する意向だという。
ETHジラは今月初め、自動車ローン、製造住宅ローン、航空宇宙機器、不動産などの資産をトークン化するRWA戦略を追求していると明かした。
ETHジラの戦略転換は、「仮想通貨相場の冬」においてより収益性の高いビジネスモデルへの移行を模索する動きを反映している。
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