ビットコインへ懐疑的な理由を語る
著名な金(ゴールド)支持派のエコノミスト、ピーター・シフ氏は、27日に公開されたメディアパーソナリティ、タッカー・カールソン氏の番組に出演。暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)よりも、ゴールドを優れた資産と考える理由を説明した。
シフ氏は、ビットコインを9万ドルで買う人は「いつか100万ドルになる」と信じており、100万ドルで買う人は「1,000万ドルになる」と信じていると述べる。
つまり、より多くの米ドル(法定通貨)を得るために購入しているのであり、自分よりもさらに高い価格で買ってくれる者が現れることに賭けているだけだと主張した。これは、例えばエヌビディアのような収益を生むビジネスに投資することとは根本的に異なると続けている。
一方で、ゴールドは単なる交換媒体ではなく、宝飾品、航空宇宙、消費者向け電子機器、医療など、あらゆる産業で実際に必要とされているコモディティ(商品)だとも論じた。
ゴールドは金属としての価値を持つが、ビットコインはただの「数字の羅列」であり、それ自体が価値のあるコモディティではないとも主張している。
シフ氏は昨年、バイナンス創設者のチャンポン・ジャオ(CZ)氏とも公開討論を行って、同様の議論を展開していた。この際、CZ氏はビットコインを擁護。「ビットコインは信頼不要で、国境のないネットワーク」であり、ブロックチェーンで真贋性が即座に判定できることも利点として挙げている。
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ビットコインは準備通貨になるか
「ビットコインは新しい世界の準備通貨になるか?」という質問に対してシフ氏は否定的な見解を示した。
法定通貨にビットコインを置き換えるのは不可能だとしている。中央銀行がビットコインを準備金として保有した場合、それを売却しなければならなくなった時、価格は急落してしまうと話した。
また、いくつかの政府系ファンドがビットコインETF(上場投資信託)や関連資産を少し持っているかもしれないが少額の割り当て(アロケーション)を行ったに過ぎないとも述べた。
ETFとは
日経平均株価やゴールド、仮想通貨価格などの指数に連動するよう運用される、取引所に上場した投資信託。
シフ氏は、世界が「米ドル標準」から離れる可能性についても言及し、一部の国の中央銀行がドルの代わりにゴールドを買い進めているとも指摘した。そうした状況で、ビットコインではなく貴金属にポートフォリオの一部を割り当てることを推奨している。
ゴールド購入については、特に中国が割り当てを増やしていることが伝えられるところだ。また、クロスボーダー・キャピタルによると、中国が金融市場に大量の流動性を投入しており、中国ではビットコインなど仮想通貨取引が禁止されているため、この一部がゴールドに流れている可能性もある。
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シフ氏は、ゴールド建てで計算すると、ビットコインの価値はこの4年間で約40%下落しているとも指摘した。

出典:statmuse
ただし、statmuseのデータによると、ピークからは40%以上の下落が見られるものの、ここ4年間でもゴールドとビットコインの価値比率は上下に変動していることにも注意が必要だ。これは、主にビットコインの価格変動に伴うものである。
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