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125年の歴史を持つスイス大手銀行が仮想通貨業界参入を表明 ビットコインなどを持続性のある資産クラスと評価

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

スイス大手銀行。仮想通貨カストディなど提供へ
スイスの大手銀行であるジュリアス・ベアが仮想通貨カストディや資産運用などのサービスを提供するSEBA社に出資し、提携を結んだことを発表した。SEBAは昨年6月、スイスFINMAにライセンスの取得を申請しているため、認可されれば規制に準じた機関投資家向けのカストディ事業者誕生となる見込みだ。

スイス銀行、カストディなど仮想通貨関連事業開始へ

スイスの大手銀行ジュリアス・ベアは26日、仮想通貨企業SEBAに出資し、カストディや資産運用など仮想通貨関連事業を提供していく方針を発表した。SEBAへの出資を通して、仮想通貨業界へ進出する。

ジュリアス・ベアは、100年以上に渡り資産運用を行っているプライベートバンクで、スイス3大プライベートバンクの一つとして有名である。

プライベートバンクとは

少数の個人銀行家が経営に無限責任を負うスイスから発祥した銀行運営体制の一種。主に世界の富裕層などを対象に資産運用などのサービスを提供する。

今回仮想通貨のカストディ事業を行う為、スイスの金融市場監査局(FINMA)に申請をしているSEBA社の買収を通して仮想通貨事業を機関投資家などを対象に提供していく方針だ。

世界の富裕層などの資産運用や管理で定評があり、なおかつ仮想通貨に対して友好的な規制方針を掲げているスイスにおいて、機関投資家を対象にした仮想通貨事業が発展することは注目したいところである。

同行の仮想通貨事業展開のニュースは2019年、フィデリティやナスダック、Bakkt(ICE)に次ぐレベルの大口プレイヤーの参入を意味するものだと海外仮想通貨メディアCCNのJoseph Young氏は説明した。

今回ジュリアス・ベアと提携を結んだ仮想通貨企業SEBAはカストディなど、以下のようなサービスを提供している。

  • 仮想通貨、又は法定通貨建ての口座向けのトランザクション・バンキングサービス
  • 軍事レベルのセキュリティで仮想通貨を保管するカストディサービス
  • 仮想通貨、又は法定通貨建ての口座向けの取引・流動性管理サービス
  • 仮想通貨、又は伝統的株式商品の資産管理サービス
  • 仮想通貨企業向けのサービス全般(ICOコンサル、トークンデザイン、リスク管理)

またSEBAのホームページによると第一四半期(海外の第2四半期)にはサービス提供の開始、第二四半期(海外の第三四半期)には独自のICOセールの実施をロードマップ内では予定している。

出典:seba.swiss/

出典:seba.swiss/

さらにSEBAは昨年6月、スイスの金融市場監査局(FINMA)にライセンスの登録申請を行っていたため、今後、登録が認可されることが見込まれている。

今回の提携発表に関して、ジュリアス・ベアーのマーケット責任者であるPeter Gerlach氏は以下のように言及した。

ジュリアス・ベアーではデジタルアセット(仮想通貨)は今後、投資家のポートフォリオに含まれていく持続性のある資産クラスであると確信している。

SEBAへの投資と強固なパートナーシップは、我々が仮想通貨の分野において、顧客に価値を与えるイノベーションを切り開いていく姿勢の表れだ。

欧州で高まる仮想通貨への関心

またSEBA社が昨年9月に100万フラン(約1.1億円)の資金調達に成功した際、同社の会長であるAndreas Amschwand氏は以下のように述べ、スイス国内外からの規制に準じた仮想通貨事業の需要が高いことを説明した。

スイスでは各規制機関が連携して、ブロックチェーン技術の開発と仮想通貨の持続的で安定した成長を可能にするための規制環境の確立に向けてコミットしている。

スイスは以前から仮想通貨やブロックチェーンに関する規制において世界を牽引している国家で、ツークなど国内の一部地域ではブロックチェーン技術を活用した投票システムなども採用していた。

そのようなスイスで、今回大手金融機関や機関投資家、また世界の富裕層を対象としたカストディサービスがローンチされることは米国以外からも仮想通貨に将来性を見出す企業が現れていることを強調している。

また、eToroのシニア・マーケットアナリストであるMati Greenspan氏は、機関投資家からの仮想通貨に対する関心が高まっていると、CCNに対して以下のようにコメントを残した。

過去数週間で、仮想通貨市場への機関投資家の参加が大きく上昇している。

大手プレイヤーが弱気相場の終わりが近づいていることに気付き、次の上昇相場を前に独自のインフラ整備に乗り出しているとも捉えることが可能だ。

先月には大手金融機関であるフィデリティ社が3月前後に仮想通貨事業の開始を行っていく方針を明らかにしていたほか、先週にはJPモルガンが独自の仮想通貨「JPMコイン」を発表したことが話題となり、ビットコイン価格も一時4000ドルのラインを突破していた。

今回のように欧州スイスからも機関投資家を対象としたサービスに向けた動きがあったことは、Greenspan氏が述べる通り、次の上昇相場に向けた重要なプロセスの一つだと言える。

また最近では、スイスの隣国リヒテンシュタインの銀行がBank Frickも機関投資家向けの仮想通貨取引プラットフォームを提供していく方針を発表するなど、欧州から機関投資家向けの仮想通貨サービスが整ってきている。今後も仮想通貨業界のさらなる発展に注目していきたい。

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