はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

CoinbaseのXRP(リップル)上場発表、なぜ仮想通貨価格は急上昇しなかった?|米Forbesが専門家の意見を掲載

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

XRPのCoinbase上場後、価格上昇しない理由
米CoinbaseにXRPが上場した後も、大きな価格上昇は見られなかったのはなぜか?米Forbes紙が、複数の専門家の独自の理論をまとめた記事を掲載した。

なぜCoinbase上場でXRP価格は急上昇しなかったのか

先月の27日に、米Coinbaseは仮想通貨XRPの上場プロセスを全て完了し、正式に取引が開始された。これにより、NY州を除く米国、EU、イギリス、カナダ、シンガポール、オーストラリアの国民に対して取引が提供されることとなった。

また、これらの発表に続く形で、より幅広いユーザー層にリーチするCoinbase.comの本体にも上場されることが発表、IOSやAndroidアプリでもフルサポートされることも決定した。

膨大なリツイート数、およびいいね数をみてもCoinbase上場による世界的な反響の大きさが伺えるが、それには過去に同取引所に上場した通貨が大きく価格上昇したことも、その理由の一つにある。

例えば、12月20日に上場が発表されたビットコインキャッシュは、上場から1週間で80%もの高騰を記録、出来高も380%上昇した。これには、Coinbaseの顧客が世界で2000万人を超えることが、流動性面でのファンダメンタルズ要因となり、影響していることが考えられる。

また、XRPに関しては、これまでCoinbaseが有価証券問題を理由に、上場を見送っていた経緯があり、アダプションに関するものだけでなく、「流動性面」と「規制面」で意味を持つ上場の発表となっている。

しかし、この上場ファンダがXRPの大きな価格上昇に繋がることはなかった。

それはなぜか? 米Forbesが、コントリビューターの執筆ではあるが、複数の専門家の意見を元に、「XRP価格が上昇しなかったことは不思議ではない」とする独自の理論を掲載した。

彼ら専門家があげた理由は、主に以下の三つとなっている。

(1) 長く続く弱気市場が影響を及ぼしている点

(2) 上場よりも、ユースケースが増えるニュースの方が市場に影響を与える点

(3) ビットコインなど、他の仮想通貨との価格に強い相関関係がある点

専門家の見解とは?

「Arca Funds」共同設立者 Jeff Dorman氏

XRPに価格変動がなかったことに驚いてはいない。

一つ目の理由は、去年、仮想通貨市場に対して否定的な報道が多くなされたことで、XRPもその影響を受けたことがあげられる。その結果、同通貨の価格はずっと低迷し続けている。(そのため、急にトレンド転換することは難しい。)

二つ目の理由は、多少の値動きは見せたものの、このニュース以前にXRPを購入していた人が、値上がりと同時に売ったことで、値上がりが打ち消されたことだ。

「Amulet」代表取締役 Marouane Garcon氏

この開発状況と弱気市場の中で、上昇トレンドへと切り替えることは厳しかった。

(価格上昇のために)最も良いニュースは、(商用化などの)新たなアダプションで、XRPの場合では、銀行が日常業務でのXRPの利用を決定するなどのニュースが、市場を動かすのだ。

もう一つ思うことは、他の仮想通貨との価格変動がかなり相関している点だ。

「BitBull Capital」CEO、Joe DiPasquale氏

リップルの動きに対して市場がかなり注目していることで、主要な出来事に対して、直感的な値動きを見せないと思われる。

たとえば、過去二回のカンファレンスで、商用化が発表された際も、XRPの価格は下がっている。

リップルは時価総額においてかなり大きいが、それでも、より全体の仮想通貨価格の影響にさらされている。それが原因となり、ここ数日間の価格が変動せずに、停滞しているのだろう。

Forbesの全文(英語)は、こちらからお読みになることができます。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

仮想通貨リップル(XRP)が急動意した「3つの理由」、ビットコインにも追い風|仮想通貨市況
仮想通貨リップル(XRP)が急上昇した、SWELL最新情報など「3つの理由」を考察。また、株式市場の値動きやイーサリアムのハードフォーク通過が、ビットコイン価格に与えた影響も解説している。
「リップル社に意味のある勝利」裁判所が原告の差戻し要求を棄却|仮想通貨XRPの証券問題
仮想通貨XRPの有価証券問題の集団訴訟に関して、米CA州地方裁判所が、差し戻し要求を棄却したことがわかった。米弁護士はリップル社に意味のある勝利だと発言、その理由を読み解く。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/17 火曜日
14:20
DePINや分散型IDが切り開くAIと仮想通貨の未来は a16zが示す11のユースケース
米大手VCのa16zが発表したAIと仮想通貨の交差点に関する最新レポートを詳しく解説した。アイデンティティ、分散型インフラ、新経済モデルなど11の具体的ユースケースから、実現可能性や今後の課題などを探る。
13:35
アーサー・ヘイズ、ステーブルコイン投機バブル警告もサークル株価上昇を予測
BitMEX創設者アーサー・ヘイズ氏がステーブルコイン投資ブームの到来とバブル崩壊を警告。サークル株価は上場2週間で公募価格の5倍に急騰し、機関投資家の売買が後押しに。
13:15
米国製「トランプモバイル」発表、トランプ一族企業が携帯電話に参入
ドナルド・トランプ氏の企業トランプ・オーガニゼーションが携帯電話事業「トランプモバイル」を開始する。手頃な価格の通信プランを用意し、米国製スマホも発売予定だ。
11:40
トランプG7早期離脱で地政学リスク拡大懸念も、ビットコインは10万ドル台で推移
トランプ米大統領がイラン情勢悪化を受けてG7サミットを切り上げ帰国し、中東の地政学リスクが高まる中、ビットコインは前日比+0.9%の106,787ドルで堅調に推移。イラン高官のホルムズ海峡封鎖警告で原油価格が5か月ぶり高値に急騰したものの、機関投資家による暗号資産ETPへの資金流入は19億ドルを記録し9週連続の流入となった。
11:00
JPモルガンが「JPMD」商標出願、新ステーブルコイン開発か?
米銀行大手JPモルガンが「JPMD」商標を出願した。内容と名称からステーブルコイン関連との推測もされている。JPモルガンは、すでにKinexysなどブロックチェーン事業に参入している。
10:30
ビットコイン現物ETFの出来高、BTC取引全体の約25%に
仮想通貨ビットコインの現物ETFの出来高は、ビットコインの現物市場におけるシェアが拡大基調にある。最新データでは24.27%で、5月29日には過去最高水準に達していた。
10:05
ビットコイン価格、「セイラー・サイクル」でさらに100倍上昇の可能性 専門家が議論
ビットコインマキシマリストであるブラッド・ミルズ氏が従来の暴騰・暴落サイクル終了を宣言し、機関投資家主導の「セイラーサイクル」で100倍上昇を予測。経済学者らは供給制約で2027年に100万ドル到達可能性を分析。
08:50
香港上場ミーム・ストラテジー、5400万円でソラナ購入
香港のミーム・ストラテジーが、仮想通貨ソラナを戦略的財政配分として購入。高速・低コスト取引とステーキング収益を評価し長期保有方針をとる。
08:20
ナスダック上場企業SRM、トロン財務戦略を発表
ナスダック上場企業SRM Entertainmentは、1億ドルを調達しトロン財務戦略を開始することを発表。トロン創設者のジャスティン・サンを顧問に迎え入れ、社名をTron Inc.に変更する。
07:55
QCP分析「イラン・イスラエル情勢悪化も機関投資家はビットコイン買い継続」
イランが湾岸諸国に米国経由でイスラエル停戦圧力を要請、核協議柔軟性も示唆。QCP分析ではビットコインが中東緊張下でも10.2万ドルから10.7万ドルに迅速に回復、機関投資家の継続的な買いが下支えと指摘。
07:20
サークル株価さらに高騰、米ステーブルコイン規制法案採決と大手企業参入期待で
USDC発行企業サークルの株価が先週金曜日に続いて史上最高値を更新継続。米上院でステーブルコイン規制法案GENIUS法の採決予定とJPモルガンやウォルマートなど大手企業の参入観測が株価押し上げ要因に。
07:00
米証券大手カンターが評価、ソラナは財務資産としてイーサリアムを上回るか
カンター証券がソラナ財政企業3社のカバレッジを開始し、イーサリアムより財務資産として有利と評価。総ロック価値でイーサリアムが上回るが開発者成長率でソラナは優勢と分析。
06:15
6月22日までに知事署名がなければ自動成立か、テキサスBTC準備金法案
テキサス州のアボット知事によるビットコイン準備金法案SB21の署名期限が今週日曜日に到来。署名しなければ自動的に法律として成立し、全米3番目のビットコイン保有州が実現。
06:02
トゥルース・ソーシャル、ビットコインとイーサリアムの混合型ETFを申請
トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ運営のTruth Socialが、仮想通貨ビットコインとイーサリアムを組み合わせたETFをSECに申請。資産の4分の3をビットコインに配分予定。
05:45
10週連続でビットコイン追加購入、今回は1520億円相当 ストラテジー社
セイラーのストラテジー社は16日夜、6月9日から6月15日の間に総額1520億円を投じて、10100 BTCを購入したことを報告した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧