はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン先物提供予定の仮想通貨企業Bakktの企業価値が早くも800億円以上に|CFTCはイノベーション賛成派

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

機関投資家向け企業Bakkt、企業価値は「800億円」と関係者語る
Bakktの企業査定結果は、米ウォール街の機関投資家などから仮想通貨に対する関心の高さも垣間見える。CFTCコミッショナーは「申請に全力で取り組んでいる」と述べたが、日程については言及を控えた。

仮想通貨市場注目のBakkt、停滞続く最新状況

仮想通貨市場の重要なファンダとして期待される「Bakkt」の企業査定(Post-money Evaluation)が、7.4億ドル(約820億)であることが海外メディア「The Block」で報道された。

機関投資家向けの仮想通貨取引プラットフォームBakktのローンチは、昨年8月当初の発表から仮想通貨市場で大きな反響を呼んでいたが、開始予定日の延期が相次ぎ、現在も目処は立っていない。

主な理由として、米CFTC(商品先物取引委員会)への申請が、認定されていないことが挙げられている。

CFTCは、昨年末に認定の時期を1月24日前後と発表していたが、直後に米国第45代目のトランプ大統領が「政府閉鎖」を発令したことから、認可の見通しが不透明な状況となって現在に至る。

そんな中、Bakktに関する2つの注目ニュースが、関係者の話で明らかとなった。

  1. Bakktの企業価値、推定820億円以上か
  2. 米CFTCコミッショナーがBakkt認可について言及

Bakktの企業査定、総額820億円以上か

海外メディア「The Block」の報道によると、仮想通貨企業Bakktの資金調達後の企業査定が、すでに総額800億円を超えていることが関係筋により明らかとなった。

世界最大級のニューヨーク証券取引所の親会社ICE(インターコンチネンタル取引所)が設立した仮想通貨企業Bakktは昨年12月、シリーズAの資金調達ラウンドを完了し、1億8250万ドル(約202億円)の出資を集めることに成功している。

今回、Bakktの資金調達に詳しい関係者の話で、Bakktのポストマネーバリュエーションが、資金調達額の4倍以上に相当することが判明した格好だ。

ポストマネーバリュエーションとは

資金調達や新たな出資を受けた後の企業価値。投資を受ける前の「プレマネーバリュエーション」に出資額を加えた額。

スタートアップ情報サイトCrunchbaseによると、BakktのシリーズA資金調達ラウンドには香港で随一の企業家である李 嘉誠氏や、Galaxy Digital社、BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)などを含む13の企業が参加していた。

肝心のプロダクトやサービスが非公開の時点で、すでに800億円以上の企業価値が見込まれていることは、米ウォール街の機関投資家などから仮想通貨に対する関心の高さも垣間見える。

米CFTCコミッショナー、Bakktの申請状況について言及

また、実際にBakktの最初のプロダクトとして予定されているBakktの現物決済のビットコイン先物取引だが、現在アメリカのCFTCの認可を待っている状態が続いている。

そのような中、米CFTCのコミッショナーDan Berkovitz氏が、海外の仮想通貨メディア「BLOCKTV」のインタビューに応じ、Bakktの申請状況などについてコメントを残した。

Berkovitz氏は、米CFTCが3人抱えるコミッショナーの一人で、CFTC公式サイトによると昨年9月に米トランプ大統領から任命されていた。

Berkovitz氏はBakktのビットコイン先物取引の申請について、以下のように述べた。

申請状況が具体的にどの程度進んでいるかは、立場上明らかに出来ないが、申請企業との対話は重要視している。

プロダクトを市場に出せるよう申請企業とは熱心に連携をとっている状況にはあるが、仮想通貨関連企業も一般企業同様に(CFTCの)基準を満たさなければならない。

それ(Bakkt)も含めて、我々に届いている全ての申請について全力で取り組んでいる最中だ。

SECと比較すると仮想通貨に対して前向きな姿勢を示す米政府機関「CFTC」のBerkovitz氏は、仮想通貨市場における規制の重要性を強調しながらも、技術のイノベーションを阻めない枠組みの必要であるとして、以下のように述べた。

機関投資家の視点からすれば、仮想通貨がいずれ株式などと並ぶ主流の資産クラスとなるために、まずは既存資産クラスと同様の規制システムが必要不可欠だ。

仮想通貨市場には、やはり機関投資家の参入がカギとなる。

…CFTCは、イノベーション賛成派だ。仮想通貨やブロックチェーンに対して否定的な姿勢は取っていない。

我々は、新たな技術を阻めようとしているのではなく、不正を行う犯罪者を捕らえようとしている。

Bakkt関連の最近のニュースでは、提携企業の一つであるスターバックス社が、仮想通貨での決済システムを導入を「最短18ヶ月以内で導入する」構想をもっていることが報道されていた。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

「ビットコインをスタバで」実現は2020年頃? 仮想通貨決済導入に向けて開発に着手か|The Blockが報道
世界中でコーヒーチェーン店を展開するスターバックスが、仮想通貨決済に係る開発を行なっているとする報道が、The Blockから行われた。最短で2020年までに仮想通貨決済導入を行う可能性があると、関係者筋の話で明らかにした。
BakktとErisX、正確な開始時期は未だ目処立たず 両CEOが仮想通貨市場への目標を語る
ビットコインの先物市場参入を目指すBakktとErisXのそれぞれ代表が、それぞれ二社の違いなどについて語った。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧