はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

SBIが「仮想通貨マイニングチップ」の製造会社を設立|代表者にNASA出身の専門家

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SBIホールディングスがマイニングチップ、システム開発を行う子会社「SBI Mining Chip」を設立
SBIホールディングスがマイニングチップ・システム開発を行う子会社「SBI Mining Chip」の設立を公表。マイニングチップの開発・製造に関しては、米国の大手半導体素子メーカーと連携して行うとしている。

SBIホールディングスがマイニング関連子会社「SBI Mining Chip」を設立

SBIホールディングスが22日、仮想通貨のマイニングチップの製造ならびにマイニングシステムの開発を行うSBI Mining Chip株式会社(本社:東京都港区、代表者:Adam Traidman、以下「SBIMC」)を設立したことをプレスリリースで公表した。

仮想通貨取引所やブロックチェーン関連事業等、デジタルアセットを基盤とする様々な事業を展開する中で、「デジタルアセット関連事業の一環として」今回の子会社設立を行なったとしている。

SBIMCの代表者には、最先端の半導体を中心としたエレクトロニクス分野で高度な知見を有する、アメリカ航空宇宙局(NASA)出身の専門家として、Adam Traidman氏が就任。

現在は、SBIグループ出資先である米BRDの社長も兼任する。

仮想通貨のマイニングに関しても、以前より海外を中心として行っていたが、マイニングチップの開発・製造に関しては、同分野で実績を有する米国の大手半導体素子メーカーと連携して行うとしている。

GMOのマイニング事業

国内マイニング事業及びマイニングチップの開発に関しては、東証一部上場企業のGMOインターネット株式会社も推し進めてきた領域でもある。

昨年5月、最先端7nmプロセスを用いた半導体チップを搭載したマイニングマシン「GMO miner B2」を販売開始。チップ開発にあたり100億円に近い額の規模で投資を行うなど、世界最先端の事業開発を推進してきた。

しかし、ハッシュレートの上昇と仮想通貨市場の下落に伴い、参画当初見込んでいた収益性が急悪化。国内企業でも、マイニング事業の縮小や撤退を余儀なくされる事例が相次いでいた。

国内最大手のGMOも例外ではなく、昨年12月、採掘(マイニング)装置の自社開発に取り組んできたが、市況低迷の影響を受け、製造した装置を販売することなく撤退を決めた。

マイニング事業に関連する事業用資産の簿価の全額を回収することは困難であると判断し、特別損失を計上。マイニングマシンの開発・製造・販売事業の開発・製造・販売を中止、また自社マイニング事業に関しても統括法人として継続するも収益構造を再構築すると発表している。

DMM Bitcoinも、仮想通貨取引所展開も行うDMM.comが、2018年2月から金沢で大規模マイニングファームの運用を始めたマイニング事業から撤退することを発表していた。

ビジネスチャンスと見たSBI

昨年の厳しい市況でビットコイン市場の下落に伴い、マイナーの撤退が相次ぎ、マイニング企業側が在庫を過剰に抱え、業績を圧迫するような状況が続いていた。半導体領域では、マイニングで使用されるGPU(画像処理半導体)の生産を行う「エヌビディア」など海外大手企業がシェアを握っていたが、1Qで保有在庫を大量処分することを明かしている。

そのような状況にある中、すでにビットコインキャッシュのマイニング(採掘)事業を行うSBIホールディングスが、満を持してマイニングチップ開発会社を設立する動きは業界の将来性を再認識させるものであり、その意義は決して小さくないと言えるだろう。

仮想通貨相場上昇や、それに伴うマイナーの出戻りが起これば、需要再拡大を見越して、”大きなビジネスチャンス”と捉えているものと考えられる。

SBIグル―プはプレスリリースで、「健全な仮想通貨市場の発展のため、効率的で信頼性が高く、持続可能なマイニング事業を推進する」と抱負を述べている。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

SBIHD、少額送金のキャッシュレス推進に向け「マネータップ株式会社」を設立
住信SBIネット銀行、スルガ銀行、りそな銀行の3銀行で送金手数料を無料にすることで、少額送金のキャッシュレス化を促進するマネータップ。法人化することでSBIホールディングスがマネータップに必要資金などのサポートをしやすくなるという。
SBI北尾社長インタビュー『仮想通貨(ビットコイン)市場の将来性とリップルの展望』
SBIグループは、仮想通貨取引所「SBIバーチャル・カレンシーズ」など、仮想通貨事業にも注力している。同グループの北尾吉孝CEOに、仮想通貨メディアCoinPostでインタビューを実施。ビットコイン市場やリップル(XRP)の展望などを伺った。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/03 水曜日
09:49
クラーケン、Backed買収 米国株のトークン化取引を拡大
仮想通貨取引所クラーケンがスイスのBacked Finance買収を発表。トークン化株式サービス「xStocks」は半年で取引高100億ドルを突破。RWA市場は2028年に2兆ドル規模へ成長見込み。
07:25
欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行へ、2026年後半に開始予定
INGやBNPパリバなど欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行を計画中。新会社キバリスを設立し2026年後半の発行を目指す。
07:15
バンカメ「資産管理サービスの顧客は仮想通貨投資を検討すべき」
バンク・オブ・アメリカは、資産管理サービスの顧客に対しポートフォリオの最大4%を仮想通貨などのデジタル資産に配分するように推奨していることがわかった。ビットコイン現物ETFも投資対象にする計画だ。
06:45
トム・リーのビットマインが継続的にイーサリアムを押し目買い、3日間で110億円相当
ビットマインが市場下落局面でも3日間に110億円相当のイーサリアムを追加購入した。同社は約373万ETHを保有し総供給量5%保有の目標に向け62%まで進捗。
06:25
米CME、ビットコインの恐怖指数VIXなどの新ベンチマークを導入
米CMEがビットコイン、イーサリアム、ソラナ、XRPを対象とした仮想通貨ベンチマーク指数を導入した。ビットコインのボラティリティを追跡する指数は株式市場のVIXに相当し、機関投資家のリスク管理ツールとなる。
05:55
チェーンリンク初の現物ETFがNYSEで取引開始、グレースケール「GLNK」
仮想通貨チェーンリンクの初の現物ETFが3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始した。グレースケールがGLNKとして上場し運用資産は1700万ドル超となっている。
05:40
米SEC委員長が仮想通貨向け「イノベーション免除」導入へ、資金調達環境の改善を重視
米SECのアトキンス委員長が仮想通貨セクター向けの「イノベーション免除」導入を表明した。新たな法律を待たずにイノベーションを促進する方針で、2005年以降改革されていない開示規制の包括的見直しも発表した。
12/02 火曜日
18:36
AIがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見 防御活用にも期待=レポート
Anthropicの研究で、AIエージェントがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見。2025年3月以降の34件で460万ドル相当の攻撃に成功し、新たに2件のゼロデイ脆弱性も発見。攻撃収益は1.3カ月ごとに倍増しており、防御活用が急務に。
18:00
イーサリアムの買い方|初心者向け取引所比較とリスク・税金まで解説
米国初のビットコインETF承認の影響でBTC価格が過去最高値を更新し、仮想通貨投資による資産運用の注目度が急上昇しています。本記事では初心者向けに高騰するイーサリアム(ETH)の買い方、アルトコイン投資のメリットやデメリット、リスクなどを解説しています。
17:42
FRBが3年半にわたる量的引き締め(QT)終了、仮想通貨市場に流動性改善の可能性
米FRBが12月1日、3年半にわたる量的引き締め(QT)を終了した。約2.4兆ドル規模の資産縮小後、仮想通貨市場への流動性改善が期待される。2019年QT終了時はビットコインが短期下落後に上昇した経緯があるが、専門家は政策効果の遅延やインフレ動向など不確実性に慎重な見方も示している。
16:04
走行映像でGARコインを還元 ドラレコアプリ「セトラス」が地方創生DXモデルを始動
セトラスが市民のドラレコ映像を行政業務に活用し、専用暗号通貨「GARコイン」で報酬を還元する地方創生モデルを発表。実証実験に参加する自治体を3枠限定で募集している。
13:55
コインベースへの情報開示請求が過去最多の1.2万件、欧米で協力要請急増 実態判明
コインベースが2025年透明性レポートを公開し、60カ国以上から12,716件の情報開示請求を受領し、前年比19%増加となったと報告した。米国の件数がトップだが、米国外からの請求は53%を占め前年比2%増加した。
13:15
米FDIC、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」運用規則案を12月下旬に公表予定
米FDIC代行議長がステーブルコイン規制「ジーニアス法」の運用規則案を今月に公表する予定だと表明。トークン化預金や仮想通貨業界のデバンキング問題についても対処を説明した。
12:29
カルシ、ソラナ上で予測市場トークン化を開始 仮想通貨の流動性取り込みへ
米予測市場カルシがソラナ上で予測市場契約のトークン化を開始。オンチェーン取引により匿名性が向上し、開発者のサードパーティ構築も可能に。評価額110億ドル、約3500市場を運営する同社は仮想通貨ユーザーの流動性獲得を目指す。
12:00
ソラナ(SOL)のおすすめ取引所|将来性・買い方・リスクも総まとめ
トランプ新政権で今後のソラナ(SOL)の価格分析。買い方やおすすめ取引所、投資の注意点を初心者にもわかりやすく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧