CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ビットコインのGoogle検索数が1年ぶりの高水準|アフリカから関心が高まる理由

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

グーグルでの「Bitcoin」検索数が急上昇
相場高騰を受けてグーグルでの「Bitcoin」の検索数が急上昇、1年ぶりの水準となった。特に関心が高まっているでは、同地域特有の環境も推察できる。

グーグルでの「Bitcoin」検索数が急上昇

キーワードの人気度を調べられるサービス「Googleトレンド」によると、仮想通貨市場の盛り上がりに伴い、グーグルでの「Bitcoin」の検索数が急上昇、ここ1年で最も高い数値となっている。価格推移との相関関係もみられ、これは、投資家からの関心の高まりを示す指標の1つとしてとらえることができる。

以下は、Googleトレンドが示す「Bitcoin」への関心の推移を示すグラフだ。数値は、特定の地域と期間について、グラフ上の最高値を基準として検索インタレストを相対的に表したものであり、100の場合はそのキーワードの人気度が最も高いことを示し、50の場合は人気度が半分であることを示す。

グラフでは、先月2日とここ数日の間での数値の急上昇がみられるが、同時期にビットコイン価格は急騰、価格推移に相関する形となっている。最も数値が高くなった2017年末の水準にはまだまだ及ばないものの、1年ぶりの高水準となっており、再び存在感を取り戻しつつある様子がうかがえる。

アフリカの需要も後押しか

そして、以下は最も関心が高まっている国トップ5を示すデータだ。

トップ3は、上からナイジェリア、南アフリカ、ガーナと、アフリカにおいて特に関心が高まっていることがわかる。その要因としては、同地域における銀行インフラの整備が不十分であることや、仮想通貨投資への関心が以前から高かったことが挙げられる。

総務省の調査によると、2014年末時点でのアフリカでの携帯電話加入率は約85%となっている。しかし一方では、日本貿易振興機構(ジェトロ)の2018年の調査によると、2016年時点でのアフリカの銀行口座の普及率は20%未満であり、モバイルの普及の一方で、銀行インフラの整備が遅れている様子がうかがえる。

このような銀行へのアクセスのない人々、いわゆる「Unbanked(アンバンク)」の人口の多さは、取引において銀行口座を介す必要のない仮想通貨の普及を推し進める要因となる見方もある。実際に、ケニアでは電子マネーの利用者数が、2016年時点で人口の約70%に達しているデータもあり、銀行インフラの普及を飛ばした形での決済システムの発展がみられる。

また、南アフリカの技術系ウェブサイトMyBroadbandが昨年4月に行った調査によると、今までに仮想通貨を購入したことのない国民のうちおよそ50%が、仮想通貨への投資を検討しているという。同国内では、仮想通貨決済を受け入れるレストランや企業もいくつかあり、以前から仮想通貨人気が高い国であったことがわかる。

日間トランザクション数が過去最高

さらに今月2日には、ビットコインの日間トランザクション数が、2017年末の水準を上回り過去最高を記録。そのような実需の増加も、今のビットコインを取り巻く環境としてみられる格好となっている。

ビットコインの日間トランザクション数が「2017年バブル期超え」|仮想通貨を取り巻くシーンが実利用に変化
ビットコインの日間トランザクション数が最高値を記録した。仮想通貨市場のバブル期にあった2017年12月と比較して取引手数料は大幅に減少、業界を取り巻く動きが実利用に変化したことが要因か。

それらファンダメンタルに加えて、200日移動平均線や6000ドルの節目突破など、テクニカル面でも中・長期での強気相場再来を予感させるビットコイン。その動向からは今後も目が離せない。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
08:20
PayPalベンチャーズなど、仮想通貨ウォレットサービス「Magic」に72億円出資
仮想通貨ウォレットプロバイダーMagicは昨日、72億円(5,200万ドル)規模の戦略的資金調達ラウンドを終えたことを発表した。
07:40
バイナンス、欧州で12のプライバシー関連銘柄を上場廃止へ
バイナンスは5月31日、欧州市場でプライバシー関連銘柄の取引提供を中止する予定を発表した。
07:10
バイナンス、人員削減の報道を否定
仮想通貨取引所バイナンスは、従業員の解雇を実施したことが報じられた。人員の20%を削減したとの報道もあるが、同社CEOのCZ氏は「解雇に関する報道は悪い噂(FUD)である」と説明している。
05/31 水曜日
17:22
改正資金決済法施行で国内ステーブルコイン発行可能に
改正資金決済法施行により、法定通貨を裏付けとするステーブルコインが発行可能になることへの関心が急上昇している。海外発行のステーブルコインについては、発行者ではなく流通業者が資産を保全するよう義務付けられる。
16:59
仮想通貨取引所SBI VCトレード、エックスディーシー(XDC)を国内初上場
SBIグループにて暗号資産(仮想通貨)交換業を運営するSBI VCトレード株式会社は31日、国内初となる「エックスディーシー(XDC)」の取扱い開始を発表した。
14:00
イーサリアムからビットコインへのNFT移行を実現する「BRC-721E」が誕生
イーサリアム上で流通するNFTを、ビットコイン・ブロックチェーン上に移行可能にする新トークン規格「BRC-721E」がローンチされた。トークンブリッジプロトコル「Bridge any NFT to Ordinals」も同時に提供されている。
13:17
米デジタル商工会議所、テキサス州の反ビットコイン的なエネルギー法案成立を阻止
米デジタル商工会議所はテキサス州議会に提出された「反ビットコインマイニング法案」が法制化に至らなかったと発表した。マイニング企業の収益に大きな影響を与える「電力クレジット」の取得制限に関連する法案は成立しなかった。
13:12
ビットコインの採掘難易度、過去最高値更新へ
翌年に「半減期」を控えるビットコインマイニングの採掘難易度が過去最高値を更新する見込み。Ordinals プロトコルおよびBRC-20トークン需要やAI(人工知能)流行に伴う半導体企業の成長などを受け、マイナー間の争奪戦が激化している。
12:00
バイナンス、一部顧客の担保資金を銀行に預ける仕組みを検討か=報道
大手仮想通貨取引所バイナンスは、機関顧客の一部が取引担保を銀行に保管する仕組みを検討していると伝えられる。カウンターパーティリスクの軽減が目的の一つとみられる。
11:45
OPとSUIのトークンアンロックにより、流通量が急増する見込み
イーサリアムのL2ソリューションOptimismと、高速L1ブロックチェーンSui Networkは、トークンアンロックを迎える。この結果、OPとSUIの流通トークン数が大幅に増加することになる。
10:35
ANAグループ、NFTマーケットプレイス立ち上げ メタバースも準備
ANAグループは、エアライングループとしては世界初のNFTマーケットプレイスを立ち上げた。旅をモチーフとするメタバース「ANA GranWhale」の準備も進めているところだ。
09:40
自民党、新たな提言を承認しWeb3を推進へ
自民党は、新しい資本主義実行本部の提言を承認し、成長戦略にした。この提言にはWeb3の推進が含まれ、暗号資産やトークンについても言及している。
08:25
テザー社、ウルグアイでBTC採掘を推進へ
テザー社は、ウルグアイでリソースを投資しエネルギー生産と持続可能なビットコインマイニングに取り組むと発表。再生エネルギー大国として知られる同国で、エネルギーのイノベーションと仮想通貨の未来に注力する。
08:05
AI・仮想通貨マイニング関連株高騰|31日
本日のNYダウは−50.5ドルと小幅に下落。ナスダックは+41.7ドルで取引を終えた。米債務上限の交渉について先週末バイデン大統領とマッカーシー下院議長の間で合意したことが市場に好感された。
05/30 火曜日
15:15
bitFlyer、トラベルルール導入に伴う対応内容を発表
国内大手の仮想通貨取引所であるbitFlyerは、「トラベルルール」の導入に伴う対応策を公表した。MetaMaskなどの仮想通貨ウォレットは今後も利用が可能だが、国内で送金や預入が可能な暗号資産交換業者としては、Coincheckだけという状況が生じる格好だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア