- 国内取引所のユーザー数急増の要因は
- ビットコイン高騰を受けて、国内の取引所の新規申込数が急増している。国内大手取引所ビットバンクのCOOが経済情報番組「WBS(ワールドビジネスサテライト)」に出演し、見解を語った。
国内取引所のユーザー数急増の要因は
今月、国内の仮想通貨取引所では、こぞって新規口座申し込みが急増しているという。
その要因として国内では、コインチェックの金融庁登録や規制の法整備などが挙げられる。しかしながら、仮想通貨取引所で新規申し込みが殺到した最大の原因は、5月の仮想通貨市場の高騰である。
高騰の背景にはいくつかの原因が考えられるが、株やコモディティなどの伝統資産クラスとビットコインの値動きに相関関係が現れたことも注目を集めた。
実際、日経平均株価はトラップショックが発動するたびに下落。海外株では、S%P500種株価指数が3月以来最大の下げ幅を見せた一方で、ビットコインの価格はこの金融市場の中で逆相関を示すようにして価格を上昇させ、10ヶ月ぶりに90万円台をマークしている。
ビットコインの高騰は4月ごろから兆しが現れ始めたが、世界最大級のカンファレンスConsensus2019の開催も重なり、相場のトレンドにシナジー効果を産んでいる。ただ、今回の高騰では過去には現れなかった一面も見られた。
5月の相場変動ではアルトコインが相場をけん引するシーンも見られ、それぞれの仮想通貨の存在価値を表面化させるにいたっている。とくに、イーサリアムやネムの高騰にはインパクトがあった。
ビットコインのCOOが考える高騰の要因とは
このような流れの中で、大きく恩恵を受けたのが仮想通貨取引所だ。国内大手のコインチェックやビットバンクは、この5月で新規口座数の申し込みが急増しているという。
ビットバンクCOOは、経済情報番組「WBS(ワールドビジネスサテライト)」のインタビューで、
今月に入ってから、ビットコインの高騰を受けて約4倍口座申し込み数が増えた。
と言及したほか、今回のビットコインの高騰の背景について次のように語った。
一説によると、米中貿易摩擦により株やコモディティなどの資産クラスから、リスクの回避先としてビットコインに資産が流れているのではないか。
仮想通貨取引所のCOOのコメントからも、ビットコインが「新たな資産クラス」として受け入られ始めていることを示している。今回の仮想通貨取引所のユーザー数急増が、今後の仮想通貨市場の成長にますます貢献することが期待される。