TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

2017年仮想通貨バブル再来を前にビットコインの大規模調整が起こる理由、複数の専門家が指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今後のBTC相場:一時的なビットコインの価格調整か
仮想通貨格付け機関Weiss Ratingのアナリストなど、海外の専門家がビットコイン高騰後の調整局面で、強力な揺り戻しを予想している。過去の相場を教訓に、今後の相場展望を考察した。

複数専門家が示唆するビットコインの価格調整

仮想通貨格付けを行う調査企業Weiss Ratings社の仮想通貨投資アナリストが、今後ビットコインのプルバック(相場の戻し)が訪れるという分析結果を明かした。

ビットコインの過去トレンドを振り返りながら今後の相場を展望した。

仮想通貨の格付けなどで定評のあるWeiss Ratings社のJuan Villaverde氏によれば、直近2ヶ月ほどで高騰したビットコインで、今後大幅な価格調整が入り得ると予想。その理由として、本格的な大相場が始まる前には必ずと言っていいほど強力な調整が入ってきた歴史を挙げた。

過去にも見られたBTC上昇前の価格調整

仮想通貨に限らず、中・長期的な上昇トレンドにおける大きめのプルバックはどの金融市場でも起こり得る。Villaverde氏は2012年上旬の値動きを紹介した。

2011年11月に2ドル付近で推移していたBTC価格は、その2ヶ月には7ドルまで(約770円)高騰。上げすぎた反動で-45%の大幅反落を見せた。しかし、その後2013年末にかけて、1100ドル(約13万円)まで高騰を続けた。

出典:Weiss Rating

また2015年にも、8月後半に200ドル(約2.2万円)付近まで下落、低迷していたビットコインだが、同年11月上旬には時500ドルを突破。その後2週間で-40%の暴落を記録している。

しかし、同年12月には再び400ドル(約4.4万円)に復帰したBTC価格は、勢いそのままに2017年末の仮想通貨バブルが弾けるまで大幅上昇で続伸したことになる。

ビットコインの今後の長期的な上昇を支える要因としてVillaverde氏は、以下の項目も挙げている。

ビットコインの出来高が過去最高水準に接近

ビットコインのトランザクション手数料の低下

2017年末には、仮想通貨市場に対する過剰な投機需要によりトランザクションが詰まる状態が多発したが、2018年1月以降に継続したいわゆる「仮想通貨の冬」の間、ビットコインにおいてSegWitやライトニングネットワークなど取引の効率化を可能にした進展があった点を指摘。

今年4月にビットコイン価格が高騰したことで出来高が急増した際にも、トランザクション詰まりがなかった点を高く評価したほか、トランザクション手数料も2017年末ほど高騰していない点も改善したと述べ、今後のビットコインにとってポジティブな動きだと評価した。

その他専門家の意見

このように、ビットコインに対してポジティブな見解を示すVillaverde氏だが、同様に一時的な価格調整の後に、再び2017年の最高価格を目指し上昇を続けると見る専門家も少なくない。

米仮想通貨投資運用ファンドAdamant Capital社の投資アナリストTuur Demeester氏も、同じように価格調整が入ることを展望する。ビットコインにおいて既に2度起きている半減期を節目にトレンドを形成していると説明しており、ビットコインは再び一時的な「アキュミュレーション」(買い集め)期間に突入するだろうと予想した。

人気仮想通貨アナリストのJosh Rager氏は、今後ビットコインが最高価格を更新するまで複数回に渡って30%以上の大幅調整が見られると予想していた。

詳細はこちらから

ビットコインはサポート割れで大幅下落、リップルやイーサリアムなど主要アルトも全面安|仮想通貨市況
ビットコインは5月上・中旬を起点にした複数ラインのサポレジ転換が重しに。リップルやイーサリアムなど全面安となった。2017年の仮想通貨バブルから見る、海外アナリストの価格調整論とは?

2017年バブル相場時と異なる動き

このような過去相場からのトレンドとビットコインネットワークの普及に加え、さらに2017年相場とのもう一つの大きな違いとして挙げられるのは「大手企業における仮想通貨決済の普及」だろう。

仮想通貨市場の下落に伴い、2017年大きな波紋を読んだICOプロジェクトの多くが淘汰されていった。実際ビットコイン価格もピーク時から最大で80%以上も下落を続け、苦しい状況が長く続いていた。

しかし「仮想通貨の冬」のメリットとして1つ挙げられるとすれば、業界全体が仮想通貨市場の投機的な側面から、プロジェクト毎の実際利用や開発に焦点を起き始めた点がある。

スターバックスやバスキン・ロビンスなど、米国の大手企業15社が仮想通貨での決済受け入れを開始したニュースを筆頭に、5月に入り、世界的IT大手のマイクロソフトがビットコインネットワーク上でデジタルIDを管理するプラットフォーム開発を公表した点や、米国の最大手通信企業AT&Tがビットコインで請求書の支払い受け入れを開始したことも材料視されている。

中・長期上昇トレンドの押し目である限り、この後仮に短期間で大規模な価格調整が起きたとしても、絶好の買い場となる可能性が高いものと考えられる。

最重要ファンダ、ビットコイン半減期

このような企業系における進展に加え、ビットコインのマイニング報酬が半分となる「半減期」がおよそ1年以内に迫っていることもビットコインへの注目を高めると専門家の内では予測されている。一般的に過去2012年と2016年に発生したビットコインの半減期の前後1年の2年間では、需給の観点から全面的な上昇が見られていた。

ビットコインの半減期を予想するカウントダウンサイト「BitcoinClock」では来年の5月20日が半減期の日程として表示されている。

出典:BitcoinClock

こちらも、ビットコインへの投資を行う際に念頭に置いておきたい。

CoinPostの関連記事

4年ぶりの最重要ファンダ「ビットコイン半減期」まで残り1年、仮想通貨市場への影響を探る
2020年5月頃に見込まれるビットコイン半減期。2016年以来、4年ぶりの”最重要ファンダ”が仮想通貨市場に与える影響と、海外専門家の見解など今後の展望を解説。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
SOLやXRPが上昇、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧