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リップル特化型VC創設者が指摘「アルトコイン市場におけるバイナンスの優位性と懸念点」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

著名仮想通貨ファンドが語るBinanceの市場優位性
米大手仮想通貨VC「Arrington XRP Capital」の創設者は、アルトコイン市場におけるバイナンスの存在感を高く評価しつつ、デメリットについて指摘した。

著名仮想通貨ファンドが語るBinanceの市場優位性

米大手仮想通貨VCファンド「Arrington XRP Capital」の創設パートナーであるMichael Arrington氏は、世界最大手取引所Binanceの存在感がアルトコイン市場において最も高いと評価した。

Arrington XRP Capitalは、仮想通貨XRPを利用し、ブロックチェーンプロジェクトへ出資を行うVCであり、Arrington氏は米著名ITメディアTechCrunchの創設者でもある。

数多くの仮想通貨アルトコインを取り扱っており、分散型取引所Binance DEXを発足したBinanceは、ビットコインETFを申請する投資企業BitwiseがSECに提出した「取引高の水増し調査レポート」上で、確実な取引高を持つ取引所10に、最も高い取引高としてランクインしている。

直近数ヶ月では、通常のICOと異なり、独自のIEOトークンセールプラットフォーム「ローンチパッド」で、月に1回の頻度で新たな仮想通貨プロジェクトによる資金調達を行っており、迅速に上場させることにより、Binance独自の仮想通貨エコシステムを拡大しつつある。

Arrington氏は、このようなBinanceの主導性を受け、「韓国以外では、他の全ての取引所が束になったとしてもBinanceには敵わないだろう。BNBの投資家にとってはいいことだが、業界全体とってはどうなのか。他の取引所はより注力してこの状況を改善する必要がある。」と語った。

続けてArrington氏は、Binanceが現在DEX上で設定する上場条件が、通常のBinance取引所でも応用した場合、Binanceの弱点になり得ると指摘。「独自ブロックチェーンBinance Chain上で発行する必要があるといった条件が、Binance上場の必須項目となれば、自分の首を閉めることになるだろう。」と述べている。

この見解についれは、CZ氏も「自分のチームに同じようなことを言っている。」と同意を示した。

実際、BinanceとBinance DEXとは異なる上場方法を取っている。

DEXの方ではBinance Chainのバリデーター(コンセンサスの参加者)の投票により上場が決められる。一方、BinanceではCZ氏と上場プロセスを管理するチームでその可否を判断することとなっている。

仮にBinance上でもDEXのような上場方法をすれば、Binance Chain発行トークンでないプロジェクトの仮想通貨はBinance以外の取引所に流れていくと意味する。

Binance、米ドル建て通貨ペア提供を示唆

Binanceは29日、「米ドル(USD)建て」の取引所開設をほのめかす画像を公開した。

公式ツイート上では、「ローディング…90%」との進捗度が表示されており、新たに米ドル建ての仮想通貨取引ペアの提供を示唆している。

USD建てに関しては、具体的にどの国のユーザーをターゲットにするかは現時点で判明できない。しかし今年4月にBinanceのCFOを務めるWei Zhou氏は、世界経済の中枢である米国への事業進出を示唆したため、この発表に対する期待値は非常に高いとされている。

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