はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

送金システムにおいて「仮想通貨XRPは法定通貨より変動率が低い」リップル社CTOがxRapidの開発経緯・優位点を語る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

リップル社CTO「xRapid」の開発経緯・優位点を語る
リップル社CTOのSchwartz氏は、仮想通貨XRPを用いた送金システム「xRapid」の開発経緯や優位点について言及。導入が進む背景やXRPに関して高まる問題提起に答えた。

リップル社CTO「xRapid」の開発経緯・優位点を語る

リップル社のCTOであるDavid Schwartz氏が、仮想通貨XRPを用いた送金システム「xRapid」の開発経緯や優位点について、ニューヨークで開催されたカンファレンス「Future of Fintech」にて述べた。

Schwartz氏は、xRapidの開発経緯について語る中で、仮想通貨を利用する決済システムの導入に対し「特に銀行を説得する際に、かなり苦戦を強いられている。」と語った。銀行の業務体制上、まだかなり保守的で、動きも遅いという。その中で導入例として構想してきたのが、銀行以外の金融機関や決済企業であることを明かした。

これら金融機関は、現時点でも極めて高い積極性があり、送金時間や決済時間の短縮、コストの削減に高い興味を示しており、(送金や決済、コストの効率化など)の解決を念頭にxRapidの開発してきた背景にあるという。

また、仮想通貨に関連うする規制や流動性などの問題から思うように開発が進まず、計画通りのプロダクト進行が難航。より現実的なプランに転換したこともあったという。Schwartz氏は、このような背景からxRapidは、特に規制面やボラティリティの問題の解決に力を注ぎ、金融システムに導入できるシステムの開発に取り組んでいることを明かした。

法定通貨より変動率が低い、その理由は?

よく問題提起される仮想通貨の価格変動率について語ったSchwartz氏は、金融機関の送金システムにおいて、XRPは法定通貨よりも価格変動率が低いと語った。その理由を以下に説明した。

決済手段として、火曜日にメキシコ・ペソを事前積み立てする場合、月曜日に決済が行われることになる。この間に変動する、メキシコ・ペソのボラティリティはかなり高い。

一方で、XRPで決済を行う場合、地球の裏側でも数秒で処理されるため、ボラティリティはそれより低く、送金システムで利用される場合の影響は軽減される。

XRPの方が本質的にはボラティリティは高いものの、トランザクション処理が完了するまでに(XRPを)保有する期間は1-2分しかない

徐々にxRapidの利用も、xCurrentと並行して普及していく中で、送金システムにおいてXRPの利便性が一部の法定通貨よりも勝っていることが導入理由の一因にあることを明かした格好だ。

今年5月には、リップル社の銀行部門のグローバルヘッドMarjan Delatinne氏は、「XRPは実用性のあるプロダクトであり、すでに10の金融機関で利用されている。またxRapidによる取引量も日々増加している。」と語り、リップル社製品の普及と共に、xRapidでの取引高が上昇している点を強調している。

また、フェイスブックのリブラについても言及したSchwartz氏は、仮想通貨・ブロックチェーン業界をさらに発展させるために、「成功を収める他の仮想通貨を求めている」として、XRPとリブラが直接的に敵対関係にあるわけではないと自身の見解を示した。

CoinPostの関連記事

xRapidを利用した国際送金プラットフォーム「SendFriend」が稼働開始
リップル社のxRapidを実装した出稼ぎ中のフィリピン人労働者向けの送金決済プラットフォーム「SendFriend」が米ニュージャージー州にて稼働を開始。今後アメリカ全州におけるサービス展開を目指していく。
「XRPを利用したxRapidは国際送金に最適」マネーグラムCEOが自信示す
世界大手送金業者マネーグラム社のCEOが、米リップル社のXRPを利用した送金システムxRapidの活用方法に言及。両社の強みを活かし、送金高速化・送金手続きの簡素化を目指すと述べた。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/27 木曜日
11:10
「BTCが74000ドルまで下落しても転換社債に対する価値は5.9倍」ストラテジー
ストラテジー社は、仮想通貨ビットコインの価格が同社の平均購入価格である74,000ドルまで下落しても、転換社債に対して5.9倍の資産を保有していることになると投稿。債務の安全性を強調した。
10:30
韓国最大級仮想通貨取引所Upbit、ネイバーと合併 約1.5兆円規模の株式交換で傘下に
韓国IT大手ネイバーが仮想通貨取引所Upbit運営のドゥナムを1.5兆円規模で買収。韓国国内シェア7割超のUpbitとネイバーペイを統合し総合デジタル金融エコシステムを構築。2025年6月の合併発効を目指す。
10:15
BTCマイナーのクリーンスパーク決算発表、売上高が過去最高に AIインフラを拡大中
ナスダック上場のビットコインマイナー、クリーンスパークが決算報告。過去最高の売上高を記録した。AIとビットコインの両ワークロード対応の包括的プラットフォームへ進化中だ。
09:55
ソラナ特化型ウペクシが最大35億円調達、SOL財務戦略などに利用
ナスダック上場のウペクシが普通株式とワラントの私募により最大2300万ドルを調達すると発表した。調達資金は仮想通貨ソラナ財務戦略と運転資本に充てられる予定だ。
08:45
セキュリタイズがEU取引決済システム認可を取得、アバランチで展開へ
セキュリタイズがスペイン国家証券市場委員会からEU全域での取引決済システム運営認可を取得した。同社は米国とEUの両方でライセンスを持つ唯一の企業となり、欧州システムはアバランチ上に展開される。
08:00
S&P、USDTのドルペッグ能力を最低評価に引き下げ
S&Pは、テザー社の米ドルステーブルコインUSDTに対する評価を最も低い「5」に引き下げた。仮想通貨ビットコインを準備資産として保有する割合などに触れ、判断の根拠を説明している。
07:02
大口投資家の売りが加速、ビットコイン平均入金額が1年ぶりの高水準に=クリプトクアント
クリプトクアントが報告したデータによると、ビットコイン価格が8万ドルまで下落した後、大口トレーダーによる取引所への送金が増加している。最近では9000BTCが送金され、その45%が100BTC以上の大口入金だった。
06:25
ビットワイズのドージコインETFも取引開始、グレースケールに続く
ビットワイズがドージコインETFの取引を米ニューヨーク証券取引所で開始した。管理手数料は0.34%で最初の1カ月間は資産5億ドルまで免除され、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
05:55
ビットコイン、売りは飽和領域に近づくか K33が長期的な買い場と分析
K33リサーチは仮想通貨ビットコインが過去最高値から36%下落した現在の相場を「感情主導の行き過ぎ」と分析している。現在の価格乖離が長期投資家にとって魅力的なエントリーポイントと見ている。
05:35
グレースケール、米国初でジーキャッシュETFの登録申請を提出
グレースケールが仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)を対象としたETFの登録申請を米SECに提出した。実現すればジーキャッシュに特化した初のETFとなり、同社は過去1カ月間でXRP、ドージコイン、ソラナの投資信託もETFに転換している。
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧