CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨イーサリアム1.0の新規発行量、2021年までに10分の1に削減か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサイリアム、新規発行量の削減か
イーサリアム2.0調査員のDrake氏は、2021年までにイーサリアム1.0における新規ETH発行量を削減する可能性を示唆。その削減までのロードマップも明らかとした。

イーサイリアム、新規発行量の削減か

イーサリアム2.0の調査員Justin Drake氏によって、イーサリアム1.0におけるPoWの新規発行量が2021年までに減少する可能性が示唆された。「Trustnodes」が報じた。

その報道によれば、Drake氏は以下のような発言を行なったという。

以下は、鍵となるマイルストーンに関する今後の予定だ。(日付が大きく変わる可能性も)

2020年1月にビーコンチェーンをローンチ。2020年6月にイーサリアム2.0のライトクライエントの生産準備の完了。

2020年11月は、イーサリアム2.0でフォークチョイスルールに従いファイナリティを遵守させるために、イーサリアム1.0のフォークを行う。(まだ新規発行量は削減されない。)

2021年の3月に、新規発行量を10分の1まで削減するため、イーサリアム1.0に2回目のフォークを実施。

イーサリアム2.0におけるフェーズ0「ビーコンチェーン」が稼働した後も、PoWアルゴリズムで稼働するイーサリアム1.0は一定期間並行して存在するが、今回イーサリアム1.0における新規発行数の減少は2021年に行う可能性がみえてきた。

ビーコンチェーンとは、PoSベースのブロックチェーンで、イーサリアム2.0において中核をなす部分で、イーサリアム2.0のフェーズ0におけるPoSのブロック生成を担う「バリデーター」の管理を行う。またイーサリアム1.0とは、現行のイーサリアムのエコシステムを指し、イーサリアム2.0は「セレニティ」とも呼ばれ、新たなコンセンサス・アルゴリズム「PoS」へと移行するなど、大きな進化を遂げたイーサリアムと言える。現在、イーサリアム2.0へ向け、開発が進められている。

またイーサリアム2.0の開発は、イーサリアム1.xの開発と同時並行で行われるため、お互いのチェーンが共存する形となる。互いのチェーンが共存する際のコンセンサス・アルゴリズムにはCasper FFGが採用される予定で、PoWがブロック生成の役割を担い、PoSにおけるバリデータによりファイナライズ(チェーンを有効化するための最終決定)が行われる。

最終的には、完全なPoSへと移行する予定で、コンセンサス・アルゴリズムもCasper CBCが導入される見込みだ。

Drake氏は技術面以外の課題についても言及し、ビーコンチェーンの立ち上げに向け、65,000ものバリデータをどれぐらいの期間で収集できるか、あるいは、二回のハードフォークの実施で、イーサリアム1.0のガバナンスから、いかに早く移行できるかといった点を懸念点として挙げた。

Buterin氏も以前に提案

なお、PoSにおける発行量に関する計画も以前から草案がだされており、イーサリアム創設者のVitalik Buterin氏も、Github上にコンセスサス・アルゴリズム「Proof of Stake」へ移行後の、ステーキング報酬に関する内容を投稿している。

PoSとは、「保有する通貨(ステーク)の割合に比例し、ブロックを新たに生成・承認する権利が得られる」という仕組みを備えたコンセンサス・アルゴリズムで、ステーク量が多いほどブロックの生成権・承認権が得られやすくなる。

Buterin氏は、それぞれのステーク量あたりの、一年の報酬の提案を以下の表で示している。

出典:GitHub

例えば、100万ETHがステークされた場合、最大の年間報酬レートが18.1%なので、最大181,019ETHが新たに発行されることになる。また、最大の年間発行額は2,097,152ETHとなっている。

2月末のアップグレード後、マイニングの報酬が3ETHから2ETHに減少したイーサリアムは、現時点でPoWにおける最大年間発行量は、PoSへの移行までは1200万ETHとなる。

CoinPostの関連記事

再び暴落したビットコイン、イーサリアムは過去3年の重要サポートラインに|仮想通貨市況
朝方の急落を機に1000ドル幅以上暴落した仮想通貨BTC。直近のドミナンスが62%を超える高水準で推移、リップルやイーサリアムなどアルト終焉説まで台頭し始める中、海外の著名アナリストがETHチャートを独自分析。
仮想通貨イーサリアム、「セレニティ」に向けた最終フェーズへ
仮想通貨イーサリアム2.0(セレニティ)のローンチに向け、コードフリーズ段階に入ったと公表された。新たなコンセンサス・アルゴリズムPoSへと遷移を伴うローンチ予定日(2020年1月3日)に向け、最終段階に突入した。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧