はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SEC、仮想通貨リブラを「ETF(上場信託投資)」として規制する可能性が浮上|WSJ報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

リブラはSECの監督対象か
仮想通貨リブラの構造からいわゆる上場信託投資ETFに該当する可能性があり、SECはその可能性について管轄権を検討をしているという。リブラにおける規制をめぐる懸念は国会や中銀のみならず、トランプ政権やSECなどの行政部にまで広がる。

リブラはSECの監督対象か

現在トランプ政権の規制ターゲットになったフェイスブックの仮想通貨リブラが、米証券取引委員会SECの監督対象になる可能性が浮上してきた。米有力紙WSJがこれを報道した。

WSJが入手した事情に詳しい情報筋によると、SECは仮想通貨リブラをETF(上場信託投資)として管轄下に置くことを検討している。仮にETFと見なされた場合、フェイスブックはETFに関する申請をSECに対して行う必要がなってくるという。

ホワイトペーパーによれば、リブラは複数の法定通貨および複数国の債券を裏付け資産として発行されるため、ETF商品を分析するサイト「ETF.com」の責任者であるDave Nadig氏は、リブラの仕組みはこれまでのETFに類似しており、「外貨ETF」のようなものだと指摘している。

なお、仮想通貨リブラではその価格の安定性を保つために、サードパーティである「正規販売代理店」を用いて流通させる仕組みは、ETFでの大口ディーラーの役割にも似ているという。

さらに、米法律事務所Thompson HineのETF専門家であるBibb Strench氏は、このようにSECのような規制者が持つ監視の傾向をこのように説明している。

規制者は商品の構造・仕組みを見て、既存の規制下に置かれているものと類似点があるかどうかを判断する。

つまり、仮にリブラが持つ要素がETF(上場信託投資)に限りなく近い場合、SECがその規制権限を主張する可能性があると言っていいだろう。

もちろん現段階ではリブラを規制する機関は、SECなのかCFTCなのかはっきりと判明していないが、フェイスブックが両機関とも会話を重ねていることから、いずれの規制準拠に応じることは間違いないだろう。

リブラ、規制面で四面楚歌

各国政府がフェイスブックのリブラに対して、不安視することは多々あり、もはや四面楚歌に置かれている状態だ。先日、トランプ大統領はリブラやその他の仮想通貨が犯罪行為を促進していると強く批判した。

一方、米連銀総裁Powell氏は10億人以上のユーザーを抱えるフェイスブックはリブラの利用が一気に拡大すると見込み、それに対する規制を追いつかせる必要があると指摘した。

そして本日、米財務省の長官は、トランプ氏の発言を踏まえた上で、フェイスブックとリブラは最高水準の規制に準拠しなくてはならないと発言しつつも、その立ち上げや発行に対しては阻止するスタンスを見せていなかった。

なお、英財務相もリブラ規制問題について、すべての規制条件を有効に満足できれば、その業務は認めると前向きに立場を示した。

CoinPostの注目記事

トランプ発言の余波、米財務長官がビットコインなどの仮想通貨に対して立場を表明
米財務長官が15日に開かれた記者会見で、財務省としての立場を表明した。ビットコインなどの不正利用に「国家安全保障上の問題」としたものの、AMLなど規制遵守した運営・利用については一定の理解を示した。
英財務相、リブラ規制問題に「英国は阻止しようとはしない」と前向きな見解示す
英財務相Philip Hammond氏はCNBCのインタビューの中で、フェイスブックが開発中の仮想通貨リブラは「議会によって規制すべきではなく、適切に規制当局によって規制すべき」との見解を明らかにした。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/21 金曜日
08:00
HashPort Wallet、1inchのスワップ技術を統合
HashPort Walletが1inchのスワップ技術を統合。ブリッジ不要でクロスチェーンスワップが可能に。JPYCを含む暗号資産を複数のブロックチェーン間で効率的に取引できる環境が整った。
07:55
21シェアーズ、ドージコイン2倍レバレッジETFをナスダック上場
仮想通貨ETF大手の21シェアーズが20日、ドージコインに2倍のレバレッジをかけた新ETF「TXXD」をナスダックに上場した。ドージコイン財団の公式組織との独占パートナーシップに基づく商品となる。
07:30
ストラテジー社に指数除外リスクか、最大1.3兆円流出の可能性=JPモルガン警告
マイケル・セイラー氏のストラテジー社が主要株価指数から除外される可能性が浮上し、最大88億ドルの資金流出が懸念されている。JPモルガンが警告を発表し、2026年1月15日にMSCIが最終判断を下す予定だ。
06:45
米上場FGネクサス、50億円相当イーサリアムを売却し自社株買いに充当
FGネクサスが1万以上ETHのイーサリアムを売却し自社株買いに充当した。発行済み株式の8%を純資産価値を下回る価格で買い戻し、現在4万5イーサリアムと3700万ドルの現金を保有している。
06:20
ビットコインが8.6万ドル台に急落、古参クジラのBTC大量売却や利下げ見送り懸念などで
仮想通貨ビットコインが6カ月以上ぶりの安値86593ドルまで下落した。予想を上回る米雇用統計で12月の利下げ確率が40%に低下しBTC初期保有者ガンデン氏が13億ドル相当を売却したことが要因に。
05:42
米議会、連邦税のビットコイン納付を認める法案提出 納付金は戦略的BTC準備金として保有
米下院議員が米国民と企業に連邦税のビットコイン納付を認める法案を提出した。全ての納付金は戦略的ビットコイン準備金に振り向けられ、政府の財政基盤を強化する狙いだ。
11/20 木曜日
20:00
Aptosのエコシステム責任者が語るエコシステム戦略|独占インタビュー
Aptosのグローバルリーダーが語る、エコシステムの成長戦略と日本市場への本格参入。DeFi、AI、クリエイターエコノミーなど注目分野や、10億ユーザー規模を見据えた技術開発について聞いた。
16:51
NVIDIA決算好調、米株上昇と仮想通貨相場回復の連鎖起点に
11月19日NVIDIA決算発表後、Nasdaq総合指数0.6%高。マイニング企業株(IREN10%高など)がAIシフト恩恵で買われ、BTCは89,000ドル安値から91,000ドル回復。専門家は電力供給の重要性を指摘、関連投資機会を分析した。
16:44
米民主党議員がトランプ一族関与のワールドリバティに調査要請 国家安全保障への懸念示す
エリザベス・ウォーレン上院議員らが、トランプ大統領一族が関与するDeFiプロジェクト「ワールドリバティ・フィナンシャル」に対する調査を要請した。北朝鮮・ロシア関連団体へのガバナンストークン販売が国家安全保障リスクになると指摘し、利益相反の懸念も表明した。
16:00
米大手取引所クラーケン、SECにIPO申請を提出 評価額3.1兆円
米仮想通貨取引所クラーケンが米SECにIPO申請を提出。評価額は200億ドル(約3.1兆円)で、2026年第1四半期の上場を目指す。トランプ政権の友好姿勢を背景に、仮想通貨企業の上場ラッシュが続く。
14:09
ビットワイズのXRP ETFが米国で上場へ カナリーに次ぐ2つ目の現物型商品
ビットワイズのXRP現物ETFがNYSEに上場へ。欧州GXRPに続く2本目のXRP商品で、米国では初提供。XRPCの初日取引高90億円超など、アルトETF市場が急拡大している。
12:35
ビットコイン9万ドル回復、エヌビディア好決算で投資家心理改善 マイナー売り圧に変化の兆しも
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+3.4%の1BTC=92,331ドルに。 20日にかけて、88,000ドル付近から92,000ドル超…
11:59
ブロック社が強気の財務見通し、3年で粗利益2.5兆円目指す  自社株買いも発表
ジャック・ドーシー率いるブロック社が今後3年の財務見通しを発表。粗利益の年間15億ドル増加を予想し、株価が7.6%上昇した。AI・仮想通貨事業も強化している。
10:36
米大手仮想通貨取引所コインベース、予測市場・株式取引機能を導入か
米コインベースが12月17日に「新時代」を発表予定。リーク情報から予測市場・株式取引機能の実装が示唆され、カルシとの提携深化やブロックチェーン株式取引の展開が期待される。
10:14
仮想通貨XRP、ステーキングを導入する案が浮上
RippleXのエンジニアリング部門のトップは、仮想通貨XRPへのステーキング機能導入を考察していると説明。ステーキングは報酬が発生する仕組みであり、投資家からも注目を集めている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧