はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

詐欺目的で6つの仮想通貨取引所を運営|ウクライナ警察が容疑者4人を逮捕

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ウクライナの仮想通貨詐欺サイトを摘発
ウクライナ警察は、詐欺目的で少なくとも6つの仮想通貨取引所を運営していた容疑者4人を逮捕した。架空のレビューを掲載した上、独自のコンテンツ管理システムを開発するなど、巧妙な手口だった。そのほか、精巧に作られた偽サイトに誘導してパスワード盗難するフィッシング詐欺被害も世界各国で相次いでいる。
フィッシング詐欺とは
偽サイトに誘導するなどして利用者を騙し、認証情報や個人情報を詐取するサイバー犯罪のこと。 電子メールにより不正サイトへ誘導し、利用者自身にサイトログインに必要なアカウントやパスワードなどの認証情報を入力させて詐取するもの。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

ウクライナの仮想通貨詐欺サイトの摘発

ロシアに近接し、東ヨーロッパに位置するウクライナにて、少なくとも6つの詐欺仮想通貨取引所サイト

  • moneycraft[.]info
  • swapex[.]net
  • myexchanger[.]lv
  • iconvex[.]net
  • likechange[.]biz
  • and wowex[.]online

を運営していたとみられる20〜26歳の容疑者4名が、ウクライナ警察の「サイバー犯罪専門チーム」によって逮捕されました。

すでに家宅捜索も行われており、フラッシュドライブなど犯罪に使用されていたコンピューター機器、携帯電話やキャッシュカードなどが押収されています。

ウクライナ警察は、公式サイトで以下のように言及しました。

今回の犯罪者グループは、4人で構成されている

容疑者は、プログラミング分野における優れた知識とスキルを有しており、取引所を管理するため独自のコンテンツ管理システムまで開発されていた。

サイトを利用した被害者は、「偽装されたデジタルウォレットに送金されるよう促された」と主張しています。

運営側は、ある程度の資金を集めることに成功すると、そのサイトを閉鎖し、また新たな偽サイトを作成していたとされています。

各サイトは、複数通貨に対応するなど、正規の取引所に似せられて作成されており、架空のレビューまで掲載されていたことから、実に巧妙な手口であったと言えるでしょう。

今回摘発されたのは6つのウェブサイトのみですが、他にもオンライン上には、無数の仮想通貨詐欺サイトがあるとされており、ウクライナ警察は”注意勧告”を行っています。

なお最新の報告によると、ウクライナの3つの主要取引所、Exmo、Kuna、BTC Trade UAにおける売上高/日は、200万ドル相当(年間7億ドル相当)に達するとされています。

また、「Green Book:Cryptocurrency Market Regulation」という新しいレポートによると、ウクライナの仮想通貨利用者数は、世界トップ10にランクイン。ICOやマイニングも盛んに行われるなど、仮想通貨関連事業が活発な国として存在感を強めています。

各国で横行する仮想通貨詐欺

このような仮想通貨取引所詐欺サイトは、ウクライナだけに留まらず、過去にも、BinanceやHitBTCのような世界有数の仮想通貨取引所のフィッシングサイト(精巧に作られた偽サイト)も報告されており、多くの人々が、ログインIDやパスワードをフィッシングサイトで入力してしまい、自身の資産が盗まれてしまうような被害が出ています。

実際、日本だけでも、2017年に仮想通貨関連の不正送金被害は「149件」報告されており、その被害総額は、約6億円に上ると警察庁が報告しました。

フィッシングサイトの特徴としては、Google検索の際に、

  • ”広告”の部分に表示されることが多い
  • URLが微妙に異なる
  • 保護された通信でない

といったものが挙げられ、公式サイトをあらかじめブックマーク登録しておく、SSL認証(緑色のアドレスバー)の有無とセキュリティレベルのチェック、2段階認証を設定する、などの対策が必要不可欠であると言えるでしょう。

アメリカ、カナダによる仮想通貨詐欺プロジェクトを一掃しようとする”Operation Cryptosweep”など、国家規模での仮想通貨詐欺への対抗も始まってきてはいますが、その取り組みは未だ不完全であり、各個人が自分の資産を守るために、細心の注意を払っていくべきであると考えられています。

CoinPostの関連記事

1年半で盗まれた仮想通貨の総額は約1312億円|ロイター社がAPWGの見積統計データを公開
5/24に公表したアンチフィッシング・ワーキンググループ(APWG)の見積統計にて、2017年年始から、犯罪者によって仮想通貨が盗まれた総額は約12億ドル(1312億円相当)にも及ぶことをロイター社が報じました。
Binance懸賞金:ハッカー逮捕に繋がる情報提供者に25万ドルを提案
Binanceは、3月7日に起きたハッキング未遂事件の情報提供を呼びかけ、関係者の逮捕に繋がる情報提供者に万(約2650万円)相当の賞金を与えることを発表しました。また近年仮想通貨業界へのサイバー攻撃が急激に増加しており、BInanceは同業界内の他の取引所や仮想通貨ビジネスに犯罪者達に対して積極的な対応を行うよう促しました。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/26 日曜日
11:30
米中首脳会談が焦点、関係改善なら相場に追い風も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン対円相場は1700万円周辺で方向感に欠ける展開。30日の米中首脳会談や来週のFOMCでの利下げ・QT停止観測が注目される中、24日のCPIや25日の通商協議を控え、相場に方向感が出る可能性を指摘。半減期サイクルの節目を過ぎたものの、金融緩和環境は2021年と大きく異なる状況。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金価格の2020年以来の下落幅に高い関心
今週は、金価格下落からのビットコインへの資金移動の可能性、金融庁による銀行の仮想通貨投資解禁の正式検討、量子コンピュータのリスクに関する記事が最も関心を集めた。
05:01
仮想通貨取引所ランキング|実績・ユーザー評判・プロ分析で徹底比較
投資のプロが選ぶ仮想通貨取引所おすすめランキング最新版。IEO投資、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRP(リップル)、ソラナ(SOL)など人気銘柄の取扱いやユーザー評判を初心者目線で徹底比較。
10/25 土曜日
13:25
テザー社、AI事業に本腰 大規模公開データセットとAIアプリをリリース
テザー社がSTEM分野特化の大規模AIデータセット「QVACジェネシスI」とプライバシー重視アプリ「QVACワークベンチ」をリリースした。AI事業を本格始動させている。
11:15
テザー 今年2.3兆円の利益見込む、米国向け「USAT」は1億米国ユーザーへのリーチ目指す
テザーは今年の利益が2.3兆円に達する見込みだ。米国向けのステーブルコインはUSATは12月にローンチ予定。
10:40
大口投資家、4日間で74億円相当のソラナを購入 ビットコインの大口購入も
オンチェーンアナリストの報告によると、大口投資家が直近4日間で約25万ソラナ(SOL)を購入したことが明らかになった。
10:00
中規模保有者(ドルフィン)の需要がビットコイン市場を牽引=CryptoQuantレポート
CryptoQuantが仮想通貨市場の最新レポートで、中規模保有者「ドルフィン」がビットコインの蓄積を続けていると指摘した。重要な価格水準や動向を解説している。
09:05
米民主党議員、トランプ大統領によるCZ氏恩赦を批判
米下院金融サービス委員会のランキングメンバーである民主党議員は公式声明で、トランプ米大統領が仮想通貨取引所バイナンスの共同創設者CZ氏に恩赦を与えたことを批判。恩赦の背景などを説明している。
07:55
JPモルガン、コインベースのBaseトークン発行で最大5兆円の価値創出を予測
JPモルガンがコインベースのBaseトークン発行により最大340億ドルの価値が創出される可能性があると分析した。
07:00
CZのバイナンス復帰確率高騰、トランプ大統領の恩赦を受け
トランプ大統領がバイナンス創設者CZを恩赦したことを受け、ポリマーケットでバイナンス経営復帰予測が活発化。確率は一時82%まで急騰後30%付近で推移。トレーダーGarrett Jin氏は恩赦を予測し2倍リターンを達成した。
06:50
リップル、Hidden Road買収完了でプライムブローカー事業参入
リップルがヒドゥン・ロードの買収を完了し、仮想通貨企業初のグローバル・プライム・ブローカー運営企業となった。
06:15
ポリマーケット、独自トークン「POLY」発行とエアドロップ実施を正式表明
人気イベント賭けサイトのポリマーケットがPOLYトークンの発行とエアドロップを正式に表明した。米国市場再進出後になる見込みだ。
05:50
スペースX、今週2度目のビットコイン大量移動 ウォレット再編成か
スペースXが24日に約204億円相当のビットコインを移動したとアーカム・インテリジェンスが報告した。
05:35
トランプ大統領、CFTC委員長にSEC仮想通貨タスクフォースのセリグ氏を指名
トランプ大統領がCFTC委員長にSEC仮想通貨タスクフォースのメンバーを指名する方針を固めたとブルームバーグが報道した。
10/24 金曜日
18:48
米金融最大手JPモルガン、ビットコイン・イーサリアム担保融資を世界展開へ
JPモルガンがビットコイン・イーサリアム担保融資を2025年末開始することがわかった。米金融最大手の参入で暗号資産(仮想通貨)が機関投資家市場で本格化。モルガン・スタンレーなど大手金融も相次ぎサービス拡充している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧