はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ビットコインの下落要因と市場回復の目処は|専門家8名による最新の見解まとめ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨ビットコインの下落要因と市場回復の目処は
ビットコインキャッシュの敵対的ハードフォークに関する対立激化で仮想通貨市場は大きく動揺、ビットコイン価格は前週比で最大30%剥落した。悲観論が台頭する中、仮想通貨専門家たちは今後をどう見ているのか、最新情報をまとめた。

仮想通貨ビットコインの下落要因と市場回復の目処は

今年10月下旬に初期の論文公開から10周年を迎えたビットコインが、前週比-30%となるなど、仮想通貨市場全体の下落が止まらない。

そんな中、仮想通貨界隈における有識者の意見をまとめ、今回の下落要因や市場回復の目処について見解を集約している。

Fundstrat社のTom Lee氏

強気予想で知られるTom Lee氏だが、これまでビットコインの年末価格予想を220〜250万円から、その後170万円までに下方修正を繰り返さざるを得ないほど、仮想通貨市場は苦境に立たされてきた。

そのような中、CNBCの経済番組Squawk Boxで、Tom Lee氏は今週5,000ドルを割ったビットコインについても言及した。

…(相場は)極めて厳しい状況だ。

世界市場全体で流動性低下が見られており、ビットコインは価値資産ではないため、米国のテック株などが影響を受ければ、ビットコインにも少なからず波紋があるだろう。

そのため、ビットコインはコモディティ、または新興資産クラスとして捉えるべきだろう。

この下落相場は厳しいが、次のトレンドは機関投資家からくる事になるはずだ。彼らはこの下落相場で被害を受けていないため、クロスオーバーがいずれ起きるが、まだそれが中途半端な段階にある。

と課題を指摘し、仮想通貨市場の金融市場との相関を示唆しながらも、「規制面が明確化すれば機関投資家は落ち着くだろう」と市場回復のカギの一つとして規制の明確化を挙げた。

また、もう一つのカギとしてビットコインの大体的な実際な使用事例だとした。

ビットコインを保有するウォレットは5000万あるが、Visaカードは50億枚ある。つまり将来は、仮想通貨が実際に使用されることにある。

Lee氏は、既にビットコインがPaypalよりも利用されていると述べ、将来性に期待感を示した。

Tom Lee氏はビットコインの年末までの価格予想を15,000ドルとしながらも、現在のビットコインはコモディティの抵当価格を大きく下回っていると述べた。

ビットコインをコモディティとする場合、その最低価格はコスト(マイニング)の損益分岐点から算出できるとし、Lee氏は7,000ドルがビットコインの抵当価格に相当するとした。

しかし今年見られている弱気相場では、

テクニカル指標が示すことは最低価格(マイニングの損益分岐点)の7,000ドル以下のリトレースが見られる。

さらにLee氏は、ビットコインを筆頭とした仮想通貨市場が全面的に下落している中、時価総額2位だったイーサリアムを追い越したリップル(XRP)は「多くのアルトコインが苦しんだ中、良い位置を保った」と述べた。

下落相場の売りは、2017年初旬に市場参入した投資家が牽引

今回の大規模な売出しについて、デジタル資産OTC取引プラットフォームのGenesis TradingのCEO、Michael Moro氏は、2017年初頭に仮想通貨に投資した人たちが大きく売りに走ったと指摘している

これまでは 2017年の終わりに暗号市場に入った個人投資家が狼狽売りを行い、2018年の売りを先導してきた。

しかし現在は、これまでと違った動きが見られる。2017年初頭に買った投資家たちが現在初めて売っているのを目撃した。

「弱気な投資家が投げ売りすれば上昇は始まる」|Bobby Lee氏

また昨年中国政府から停止を余儀なくされるまで中国最大級の仮想通貨取引所だったBTCCのCEOだったBobby Lee氏も今回の下落について言及し、長期的な視野でビットコインの可能性を評価している姿勢を示した。

その上でLee氏はこの弱気相場が次のビットコイン半減期まで続くまでしれないことと、弱気な投資家が投げ売りするまで価格上昇は始まらない等、独自の予想を披露した。

ビットコインはまだ金の100分の1の時価総額。10〜20年後この差はどうなるだろうか。

この弱気相場は次の半減期がある18ヶ月先まで続くかもしれない。本当にビットコインの可能性を信じていないとそれは長い期間となるだろう。

しかしそれはポジションの弱い人、特にビットコインに対して懐疑的な人を追い払うのには充分な時間だ。

今回起きたビットコイン価格の下落(既に20%;)は残っている全ての弱いロングポジションを振り払うだろう。

誰が弱いロングポジションであるか。もし信用買いをしている場合、又は何故未だにお金が消えていく投資をしているのか迷っている場合、これはあなたを指している。

価格の上昇トレンドはあなたがたが投げ売り(降伏)したら来る!

前述したMoro氏が言う通り、2018年初旬が2017年後半に市場参入した投資家に牽引され、2018年後半(今回)の暴落が2017年初期に投資した人が主導となっていた場合、Lee氏の見解によると2016年以前からビットコイン等仮想通貨を保有している人、すなわちLee氏のように長期目線で仮想通貨を評価している投資家が市場に残ることとなる。

Bobby Lee氏は以前からビットコイン投資の4つのルール(以下記載)を提唱し続けており、5月にドイツで行われたBlockShowでは「まずは5年、10年ビットコインを保有し続ける」ことを推奨していた。

仮想通貨投資における4つの間違い

1.購入に対する優柔不断

2. 十分な額を買わない

3. 少ない利益で売ってしまう

4. 価格が急下落している時に売ってしまう

その他のBobby Lee氏の過去発言はこちらからどうぞ。

Bobby Leeが語る『お金の自由』:法定通貨とビットコインの違い
中国最大級の仮想通貨取引所であるBTCCの元CEOがブロックショーで登壇し、法定通貨のウィークポイントとビットコインの優れている点について話しました。 またCoinPost編集部でインタビューした質問も掲載されています。

仮想通貨アナリスト|長期センチメントは11月7日から低下

Bobby Lee氏のように強気な姿勢を崩さない投資家もいる一方、仮想通貨に対するセンチメント分析は実際に低下していると指摘するのは仮想通貨の分析プラットフォーム、TheTieの共同設立者であるJoshua Frank氏だ。

出典:The Tie

Frank氏は7日からビットコインに対する「長期的なセンチメント」は低下しており、先週14日の下落からこの数値は回復していないと言及している。

また19日には長期センチメント数値が2.5から3までさらに低下していると指摘した

Chris Burniske氏|ビットコインハードフォークの影響

また大手メディアBloombergとのインタビューで仮想通貨への投資に特化したVCファンドPlaceholderのChris Burniske氏が出演し、仮想通貨市場の下落の大きな要因は、先週行われたビットコインキャッシュのハードフォークだったと指摘した。

ビットコインは長らく6000ドルでサポートを保っていたが、ビットコインから派生して生まれたビットコインキャッシュのハードフォーク騒動で6000ドルを割ってしまった。

現在ビットコインは新しい底値を探すべく、あがき回っている。

さらにBurniske氏は価格の定まりが難しい要因として仮想通貨の分析において決定的な指標の欠如を挙げた。

分析モデルや指標がある程度定まっていて、相違点は指標に埋め込む数値である一般的な資産クラスに対し、仮想通貨市場は始まってまだ10年も経っていないため、大衆が合意する分析モデルがまだ定着しておらず、まだ手探りで現在進行形でモデルを作成している最中だとした。

その上で、実際に使用事例があるとしてビットコイン、イーサリアムやMakerDAOの3つの通貨を例に挙げた。

  • ビットコイン…毎日何十億という取引を処理している
  • イーサリアム…資本調達にうってつけのプラットフォームを提供
  • MakerDAO…9桁(1億ドル以上)のローンを提供

Burniske氏は、プロジェクトの実際の進展具合も考えるべき一つの側面であると指摘していると言える。

John McAfee氏「落ち着け」

また仮想通貨界隈では、マイナーなアルトコインをツイートする度にその通貨が上昇する「マカフィー砲」で有名な企業であるJohn McAfee氏は今回の下落相場は珍しいことではないと、落ち着いた態度を取るように呼びかけた。

人々はパニックに陥っているが、その必要は全くない。確かに今は弱気相場で、決して嬉しいことではない。

しかし私は73年生きてきた中で、幾度も多種多様な市場でこのような相場を見てきた。

弱気相場は冬のようなもので、冬の後には必ず暖かい春が訪れる。とりあえず落ち着け。

Mati Greenspan氏「長期目線で見よう」

大手仮想通貨投資プラットフォームのeToroでシニアアナリストを務めるMati Greenspan氏もMcAfee氏と同様に、落ち着いた投資を呼びかけており、以下のようにツイートしている。

もしこの(仮想通貨市場の)下落がビットコインキャッシュの「ハードフォーク・ドラマ」によって引き起こされているなら、なぜXRPも下落しているのだ。

みんな落ち着いて、短期のイベントに集中し過ぎるのではなく、視野を広げ長期目線で状況を見よう。ビットコインは2017年1月比で+500%を記録している。これは単なるリトレースメントに過ぎない。

イギリスのワーウィック大学|情報豊富なトレーダーが価格変動の一因か

また最近では、イギリスの有名大学であるワーウィック大学が、CryptoCompareの日中の価格とボリュームデータを調べることで価格変動の要因を分析した。

同大学のDaniele Bianchi准教授とAlexander Dickerson氏によれば、「過去の取引量とリターンとの相互作用を分析する事で将来のリターンを積極的に予測する」ことができるそうだ。

さらにBianchi准教授は、 2017年1月1日から2018年5月10日の間に数種類の仮想通貨を慎重に追跡した結果、「仮想通貨市場は、情報不均衡を悪用できる完璧な環境である」「その不透明な性質から、情報豊富なトレーダーがタイミングを計り利益を得て価格を上下させる事が出来る」と述べている。

仮想通貨市場における価格操縦の疑いは、9月のゴールドマンサックスの仮想通貨に関する事業計画の延長に関する誤報や、本日発表されたBakkt先物取引開始の延期など、相場にとって重要な材料となるニュースが出回る度にあがる話題である。

CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。早くも登録者5,000名近くになりました。

CoinPostの関連記事

ビットコイン大暴落後の最新状況 XRP(リップル)の相対的な強さも|仮想通貨市況
ビットコインキャッシュの分裂騒動や、SECの分散型取引所などへの規制対象拡大などの悪材料を経て、相場の方向性が大きく下目線に傾いた仮想通貨市場だが、本日更なる急落を経て、ビットコイン価格が40万円台に突入した。
仮想通貨ビットコインが底値割れで5000ドル以下まで大暴落、相場の反発ポイントを探る
仮想通貨ビットコインが5000ドル割れまで暴落したことで、相場の過熱感を示すRSI(3日足)は2015年1月以来の低水準まで急落。そんな中、仮想通貨投資仲介プラットフォームeToroのアナリストは、前週比約-20%の下落を記録したイオス(EOS)の買い増しが見られると指摘した。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/04 金曜日
18:58
仮想通貨決済プラットフォームUPCX、セキュリティ侵害の臨時対応策を発表「顧客資産への影響はなし」
暗号資産決済プラットフォームUPCXで管理アカウントの不正アクセスが発生。約7000万ドル相当の1847万UPCトークンの流出懸念があるが、UPCXは約1847万トークンが管理下にあると発表した。ユーザー資産は影響なしとするも、入出金機能は一時停止中。調査完了後に詳細と今後の対応策を公表予定。
17:10
バビロン(Babylon)が注目を集める理由 ビットコインのステーキング運用術 
Babylonなら仮想通貨ビットコインをラップなしでステーキングし、PoS報酬を狙える革新的手法が可能に。自己管理を維持しつつ収益化するメリットや、実際の導入事例、リスクへの備えをわかりやすく解説します。
14:05
米下院委員会がCBDC監視反対法案を可決 トランプ大統領令の流れを反映
米下院金融サービス委員会が『CBDC監視国家反対法』を可決した。トランプ大統領によるCBDC禁止の大統領令が追い風となり、連邦準備制度によるデジタルドル発行を阻止する動きが加速している。
13:25
イーサリアム「ペクトラ」、実装日は5月7日と最終決定
仮想通貨イーサリアムの大型アップグレードである「ペクトラ」は実装日は5月7日と最終決定した。
13:05
米ウォーレン議員、トランプ大統領のWLFI利益相反をSECに調査要請 仮想通貨関連規制への影響も懸念
民主党のウォーレン議員らが、米SECに2通の質問状を送付。トランプ家のDeFiプロジェクト「WLFI」の利益相反や仮想通貨規制緩和との関連性などについて調査要請している。
11:42
金融市場にトランプ関税ショックの波紋広がる、ビットコインは82000ドルを推移
米国株がコロナショック以来の下落率を記録する中、ビットコイン価格は比較的底堅い動き。市場の恐怖指数は「Fear」に傾く一方、ビットコイン先物の未決済建玉は過去最高を記録した。4月15日の税申告期限までに76,500ドルを維持できるかが今後の方向性を左右する。
10:40
BTCステーキング「Babylon」、独自トークンの概要公開
仮想通貨ビットコインのステーキングプロトコルBabylonは、独自トークンBABYの情報を公開。早期利用者へのエアドロップの内容も説明している。
10:12
ウィズダムツリー、RWAを複数ブロックチェーンに拡大 AVAXやBaseなどでも提供へ
米投資大手ウィズダムツリーが機関投資家向けRWAプラットフォームを強化。13のトークン化資産を、イーサリアムに加え、AVAX、Baseその他のチェーンで提供開始する。
09:35
仮想通貨アバランチ(AVAX)の価格を2029年に250ドル到達と予測 スタンダード・チャータード銀
スタンダード・チャータード銀行が仮想通貨アバランチの価格予測を開始し、2029年末までに250ドルへの上昇を予想。Avalanche9000アップグレードによるサブネット構築コスト削減と開発者数40%増加が評価され、三井住友FGもAva Labsと協業しステーブルコイン開発を計画。
08:45
SECとブラックロック、ビットコイン・イーサリアムETFの現物償還方式移行を協議
ブラックロックと米SECが仮想通貨ETFの現物償還方式への移行について協議。ETF株式と原資産の直接交換を可能にし、効率性向上とコスト削減が期待される。
08:20
ビットコイン一時1200万円割れ、世界同時株安が波及|仮想NISHI
トランプ大統領による相互関税の詳細発表を受けて世界同時株安が発生しており、このような市場環境下では、、仮想通貨ビットコインが株価指数と高い相関関係を持っていることから、下落を余儀なくされている。
08:00
カルダノ財団、量子耐性を持つオープンソースデジタルID「Veridian」を発表
カルダノ財団が新たなデジタルアイデンティティプラットフォーム「Veridian」を発表。KERIとACDC技術を活用し、個人と組織に安全で分散型のID管理を提供する。
07:15
Soneiumのシーケンサー収益の一部をASTRに再投資、スターテイル
スターテイルは、ソニーグループのソニュームのシーケンサー運用で得られる収益を活用して、仮想通貨ASTRへの再投資を開始。これはアスターネットワークへの長期的・継続的なコミットメントだという。
06:45
アトキンス氏のSEC委員長指名、上院本会議での最終投票へ進む
米国上院銀行委員会はポール・アトキンス氏を証券取引委員会(SEC)の新委員長として承認。アトキンス氏は、仮想通貨に関する明確な規制基盤の構築を掲げ、SECの新たな方向性を示唆している。
06:15
1〜3月のビットコイン下落要因 企業大量購入も長期保有者は2兆円規模の大量売り
長期保有者が売却か 仮想通貨分析会社CryptoQuantは2日、2025年第1四半期(1〜3月)における企業のビットコイン購入状況と価格下落要因を分析した新たなレポートを公開…

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧