TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

【速報】金融庁、仮想通貨取引所コインチェックを認可

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融庁、仮想通貨取引所コインチェックを認可
金融庁は11日、マネックスグループで国内最大手のコインチェックに対し、改正資金決済法に基づく「仮想通貨交換業者」として認可登録を行った。ビットコイン市場など、停滞していた日本の仮想通貨業界の活路を開くことができるか期待される。

金融庁、仮想通貨取引所コインチェックを認可

マネックスグループで国内最大手のコインチェックが、改正資金決済法に基づく「仮想通貨交換業者」として、金融庁の認可登録を受けた(関東財務局登録番号:第14号)ことが発表された。

2018年1月26日にハッキング被害を受け、約580億円の仮想通貨XEMが不正流出したコインチェック。立ち入り検査や、2度に渡る「業務改善命令」を通じ、慎重に検討を進めてきた金融庁。今回、利用者保護の体制が十分に整ったと判断されたという。

出典:金融庁資料

本日、仮想通貨交換業の登録が発表されたコインチェックは、公式プレスリリースにて以下のように説明した。

これまで当社では、2018年1月の不正アクセスによる仮想通貨NEMの不正送金を受け、部分的にサービスを停止し、業務改善計画の策定とその実行を通じて経営管理態勢や内部管理態勢を改善するとともに、外部専門家の協力を受け、技術的な安全性を向上させてまいりました。そして、技術的な安全性の確認が完了したサービスより段階的に再開し、2018年11月26日には当社が取り扱う全ての仮想通貨について入出金、購入・売却が可能になりました。

2018年1月27日に「コインチェック」から仮想通貨XEMが不正流出して以降、今年9月には国内大手取引所「Zaif」でも不正流出が発生するなど、混迷を極めた日本の仮想通貨市場。

金融庁の立入検査に伴う、「業務改善命令」などが相次ぐなどしたことで、業界のルール整備を最優先とし、200社ほどあるとされる仮想通貨交換業社への認可登録業務は後回しにされていた。

前日まで、金融庁認可済みの仮想通貨取引所は、16社あり、コインチェックのハッキング事件を踏まえて、全てのみなし事業者及び仮想通貨交換業者に「立入検査」を実施した結果、1社は登録拒否、12社に申請取下げの対応が実施されている。

国の認可を得ることで、金融庁の登録を済ませていない「みなし事業者」という立ち位置から脱却し、認可済みの仮想通貨取引所として運用できるようになる。

日本の仮想通貨市場は、ハッキングやICO詐欺など諸問題が立て続けに発生したことで、市場規模拡大および関連業界の業容拡大を優先するスタンスから、規制強化と利用者保護の方針に舵を切った。

時間をかけて痛みを伴う改革を行なったことで、仮想通貨業界のルール整備(市場健全化)に関しては、この一年間で他国に先駆けて大幅に進展したと言え、今後の発展が期待される。

コインチェック年表

仮想通貨取引所「コインチェック」に関する年表は、以下の通りだ。

2014年8月 コインチェック設立
2017年12月 仮想通貨の取引高がピークに
2018年1月26日 巨額の仮想通貨NEMが不正流出したことで社会問題化。顧客の資産保護のため、サービスを全面停止
2018年2月2日 金融庁が、みなし事業者に立入検査を実施
2018年3月8日 コインチェック社に2度目の業務改善命令
2018年3月12日 不正送金された仮想通貨NEMの保有者に対する補償を実施。一部サービスを再開
2018年4月6日 東証1部上場企業のマネックスグループがコインチェックの完全子会社化を発表。合同記者会見を開催
2018年6月18日 匿名性通貨(XMR、ZEC、DASH)と、REPの取り扱いを廃止
2018年10月29日 利用規約を改定
2018年10月30日 新規口座の受付再開
2018年11月12日 ETH、XEM、LSKの入金・購入を再開
2018年11月26日 XRP、FCTの入金・購入を再開(全取り扱い仮想通貨の入金・購入再開)
2018年12月19日 金融庁が仮想通貨交換事業者として認可登録する方針を固めたと日経新聞が報道
2019年1月11日 金融庁の認可登録を受け、正規の「仮想通貨交換業者」として営業可能にNew!

海外展開も視野

なお、マネックスグループの松本CEOら役員は2018年12月、事業説明会および質疑応答で、

米国の仮想通貨事業に資本流入が加速している、コインチェックにノウハウを逆輸入したい。

低迷する仮想通貨市場だが、将来的にマーケットは良くなるだろう。ブロックチェーンを含め、アジアパシフィック領域の展開も考えている。

などと、今後の展望を語っていた。

コインチェック関連記事

マネックスグループ松本CEOインタビュー:仮想通貨コミュニティの期待に応えていく
国内最大手の仮想通貨取引所のコインチェックをグループに迎え入れた、マネックスグループの松本CEOに対し、「仮想通貨メディアCoinPost」としてインタビューを実施。仮想通貨に興味を持ったきっかけやグループの今後の展望について、今現在の心境を語っていただきました。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者10,000名突破。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/22 金曜日
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
ソラナが史上最高値更新、XRPも急騰、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧