- リップル社が分散型金融商品の開発に注力へ
- リップルのXpringがXRPを基にした分散型金融商品の開発事業を開始した。Xpringは以前よりDeFi関連企業に投資を行っていた。
リップル社、分散型金融商品の開発に注力へ
リップル社はXRPを基にした分散型金融商品(DeFiプロダクト)の開発事業に乗り出した。これは同社にとって初めてとなる試みだ。
リップル社のVC投資部門であるXpringは、分散型決済プラットフォーム「Logos Network」の買収を行った。それに伴い、開発チームへ新たにエンジニアが9人増員されることになる。買収額は公開されていない。
なおLogos NetworkのCEOであるMichael Zochowski氏はXpringのDeFiプロダクト部門の長になるという。
Xpringとは
リップルの新しいイニシアチブで、実績のある起業家が運営する企業やプロジェクトに投資、育成、買収、助成金を提供している。2018年5月14日より始動。
以前にLogos Networkは、ビットコイン(BTC)ネットワークを利用した決済システムの構築を行っていたが、今回の買収により、仮想通貨XRPのデリバティブやローンなどの金融商品の構築を支援することになる。
Xpringの責任者Ethan Beard氏は、このプロダクト開発について「初期段階にあり模索している状態だ」と語っており、そのプロジェクトの詳細な方向性は未だ決定していないが、過去にもSecuritizeやDharmaといったDeFi関連企業に出資をしており、同分野へ注力する姿勢は維持し続けている。
先月、Beard氏はXRPの生態系(エコシステム)を拡大するためのツールを開発していると明かした。投資部門のVCとしてのXpringの立ち位置だけではなく、開発も手がけることにもより注力する姿勢を示した。