「短期で利益を得たい仮想通貨投資家はIEOに参加しないで」
大手仮想通貨取引所バイナンスのCEOであるCZ氏は16日、短期で利益を得ようとする投資家IEOに参加しないでくださいとツイッターでコメントした。
Helping solid projects grow in the long term is the name of the game @binance.
— CZ Binance (@cz_binance) October 16, 2019
Please do NOT participate in Launchpad if you are looking for X multiple gains in one day. Please only participate if you understand and like the project. https://t.co/lrxAADkvtc
同氏は、現在行われているDeFi系のプロジェクトKAVAのIEOに関する詳細ツイートを引用する形で、バイナンスの方針としてプロジェクトの長期的な成長を支えることが役割と考えているとした上で、投機的なユーザーは参加しないでほしいと発言した。
IEOは、ICOのトークンセールとは異なり、売り出しのトークン数が限定されている上、調達金額も小規模のものが大半だ。これは、取引所が上場後の流動性提供や審査を担うことで、仮想通貨プロジェクトのマーケティングを行うことを中心に考えた仕組みであることがその理由になる。
売り出しトークンが限定されることで、IEOの完売率が向上するほか、上場後の市場供給量を把握した上での価格メイキングも行いやすいとされている。
バイナンスを含めた大手取引所ではIEOの参加権利を分割、多くの投資家がIEOへ参加できる仕組みを提供しているが、このIEOの仕組みから、短期的な値上がりに期待する投機筋や大量のPCを利用してIEOに参加する業者も多いのが現状だ。
投資家の需要が集まる状況から、一部の取引所ではIEOビジネスも活発化したが、Binanceは、プロジェクトの成長をより重要視したIEO運営を行なっていくと見られる。