はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインとの相関低いアルトコインは? バイナンスリサーチが相関係数で指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインとの相関低いアルトコイン

年度末を迎え、新たな年度がスタートした。第4四半期(米Q1)は、仮想通貨市場が最も乱高下したと言っても過言ではないほど、市場価格の騰落率に大きな変動が見られた。

5月に控える半減期などを材料に、急ピッチな高騰で一時100万円を超えたビットコインも、新型コロナ蔓延に伴う経済危機で加速した現金化に影響されて下落した株式市場などとの相関性を強めた。

仮想通貨市場と金融市場との相関性も活発化、金融政策やマクロ経済の動向に業界の意識も向き始めるなど、新たな動きにも繋がった。

仮想通貨取引所バイナンスのリサーチ部門は1日、金融資産やアルトコインとビットコインの相関性を分析するレポートを公開。第4四半期(米Q1)の仮想通貨市場を振り返った。

対ビットコイン:アルト、金融資産との相関係数

仮想通貨市場パフォーマンス

第4四半期の仮想通貨市場パフォーマンスは、若干のマイナスで終えた。最も大きな変動ポイントは、ビットコインが3月12日に記録的な大暴落で、1日の変動率では過去最大規模となる日間騰落率-37.5%を記録した。

一方、年初の価格と比較してプラスで推移するアルトコインも複数見られている。

時価総額2位のイーサリアムも、+3.07%とプラス水準に。ビットコインSV(BSV)やテゾス(XTZ)、チェインリンク(LINK)、レオ(LEO=bitfinexの独自トークン)などは20%を超えるプラス水準で、四半期の取引を終えた。

出典:バイナンスリサーチ

バイナンスリサーチは、重要ニュースや、メインネットの立ち上げ、フォークなど、プロジェクト固有の要素が市場高騰に影響したと解説している。

ビットコインとの相関係数で確認すると、これらの銘柄はビットコインとの相関性が最も低い値を示した。個別銘柄の要因で買いが先行した可能性を示している。

出典:バイナンスリサーチ

興味深いポイントとして挙がったのは、ビットコインに対して正の相関性が低いとされたビットコインSVが、ビットコインキャッシュとは0.73を示している点。昨年にもハードフォークが起こった通貨間で、値動きが意識されていることが示された。

金融資産のパフォーマンスと相関性

金融市場のパフォーマンスでは、長期国債、金、CMC200(仮想通貨関連指数)、ビットコイン、S&P500、銀、Russell 2000、原油の順に並んだ。

仮想通貨関連指数とビットコインは、比較対象に挙がった資産のなかで、金に次ぐ3番目と4番目に位置している。

出典:バイナンスリサーチ

最も落ち込んだ原油は、3月30日に17年ぶりの安値に急落。原油WTIは一時20ドルを割り込んだ。第4四半期を通じて、約3分の2の価値を損失したことになる。新型コロナウイルス感染拡大に伴う広範な都市封鎖の影響が、欧州や北米などに波及。石油需要が大幅に減少したことで、供給過多に繋がった。

ビットコインと金融資産の相関係数

出典:バイナンスリサーチ

結果から見ると、S&Pとの相関係数は0.57。最も高い相関を示したのが、Russell 2000(小型株市場インデックス)で0.64となった。相関係数としては「中」程度に相当する。

一方で、ビットコインとの相関性が指摘されたのは、新型コロナによる経済危機が表面化して以降の値動きであったため、月別ではより相関性を示していた可能性もある。

相関係数については、ビットコインが最も急落した3月12日を含む週で、S&P500との相関が、直近2年間で最高の0.6を記録したことをSantimentが報告している。

出典:バイナンスリサーチ

CoinPostの注目記事

ビットコインの底値はどこ? 株式指数と仮想通貨市場、過去の相関事例=Santiment考察レポート
仮想通貨市場データフィード/分析サービスを提供するSantimentが、ビットコイン価格とS&P500指数の相関関係を調査したレポートを発表。ビットコインの底値を見る指標として、過去の事例が参考になると指摘した。
ビットコインキャッシュ半減期まで1週間、これから仮想通貨市場で何が起きるのか
ビットコインキャッシュの半減期まで1週間。マイナーの撤退と売り圧力、ハッシュレートの転換など、これから仮想通貨市場で起こりうる事例について、Coin Metricsがレポートを公開。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/18 木曜日
16:50
「社会のジレンマを突破する」日本初のステーブルコイン発行ライセンス取得、JPYC岡部典孝氏が語る|独占インタビュー
JPYC株式会社が日本初の日本円建てステーブルコイン発行ライセンスを金融庁から取得。代表の岡部典孝氏が語る100万円制限の実態、3年後10兆円の発行目標、プログラマブルマネーがもたらす金融革命とは。
13:40
ウォーレン米議員ら、トランプ政権の仮想通貨特命官に対する倫理調査を開始
エリザベス・ウォーレン米上院議員ら8名の民主党議員が、トランプ政権のAI・仮想通貨特別顧問デービッド・サックス氏の特別政府職員としての任期制限超過疑惑について倫理調査を開始した。130日の上限を超過している可能性を指摘し、詳細な勤務日数報告を要求している。
13:35
米SECが承認、BTCやXRP投資のマルチ仮想通貨投資信託のETF転換
米SECがグレースケールのマルチ仮想通貨ETPを承認し、ビットコインやイーサリアムなど5銘柄への一般投資家アクセス投資が可能になった。新たな包括的上場基準も同時に導入されている。
13:02
ポリマーケットでの裁定取引で年間60億円の利益発生か 研究者ら分析
分散型予測市場ポリマーケットでミスプライシングを利用した裁定取引により年間60億円の利益が発生しているとの論文が発表された。研究者による分析を解説する。
12:04
FRB利下げ決定も仮想通貨の市場反応は限定的、BNB前週比9.2%高で1000ドルの大台迫る
FOMCでは米FRBが0.25%利下げを決定したが、暗号資産(仮想通貨)への影響は限定的だった。主要アルトコインでは、BNBが前週比9.2%高の1,000ドル目前に。背景としては、バイナンスの規制環境の進展の兆しとMegadropなどの需要が挙げられる。パウエル議長は年内2回の追加利下げを予想するも慎重姿勢を維持。
11:03
業界の行方を決める「天王山」に臨む──ビットバンク廣末氏が描く未来戦略
ビットバンク廣末紀之CEOが語る、預かり資産1兆円規模への成長と今後の展望。金商法への移行と分離課税実現に向けた2025年後半は業界の「天王山」。
11:00
ビットコイン・トレジャリー企業の勢い減速か、4社に1社が純資産割れで取引=K33報告
K33リサーチなどが報告したところによると、ビットコイン・トレジャリー企業の4分の1が純資産価値を下回る時価総額で取引されており、業界の統合が進む可能性が指摘された。
10:02
ヴィタリック、イーサリアムの開発計画をプレゼン
ヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨イーサリアムの開発計画についてプレゼンを行った。大阪で開催されているイーサリアムのカンファレンスEDCONに登壇した。
09:40
フォワード・インダストリーズ、最大5900億円規模の資金調達でソラナ戦略を推進
米上場企業フォワード・インダストリーズが最大40億ドル規模のATM増資で仮想通貨ソラナトレジャリー戦略を推進する。DeFi Development Corpもソラナ買い増しを発表した。
08:45
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、750万ドージコインを初購入
米ナスダック上場のサムザップメディアが750万ドージコインを200万ドルで公開市場から初回取得したと発表した。
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧