仮想通貨のハッシュレートに影響か
大規模な抗議デモで揺れるカザフスタン(中央アジア)の情勢は、暗号資産(仮想通貨)のハッシュレート(採掘速度)にも影響を与えているもようだ。
現状が正確に伝えられておらず、デモとの直接的な因果関係も不明だが、同国ではインターネットが遮断されているという。仮想通貨の規制強化によって中国からマイナーが撤退した後は、カザフスタンのハッシュレートは米国に次いで世界2位になった。インターネットに接続できなければ、当然マイニングも行えないため、同国の情勢は仮想通貨にも影響を与えているとの指摘が多く上がっている。
ハッシュレートとは
マイニングの採掘速度のこと。「1秒間に何回計算ができるか」を表しており、マイニング機器の処理能力を表したり、仮想通貨のマイニングがどれくらいのスピードで行われるかを示したりする際の指標として用いられる。
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同国では、自動車などの燃料が大幅に値上がりしたことに対する大規模な抗議デモが年明けから発生。大統領が非常事態宣言を発令するまでになっている。
中国からマイナーが流れたことなどの影響によって、カザフスタンではデモの前から電力需給のバランスが崩れていたとも報じられており、発電所の緊急停止や電力供給の制限が行われていることも確認されていた。
カザフスタンのビットコイン(BTC)のハッシュレートは世界全体の18%を占めるとされる。同国でインターネットが遮断されたのは5日と見られており、マイニングプールにも影響が波及。中でも1THashのハッシュレートが約80%と最も急落したもようだ。上位マイニングプールでは、24時間で平均で10%ハッシュレートが低下したというデータも報じられている。
現在継続しているデモについては、ロシアらの国がカザフスタンに部隊を派遣。これからデモ鎮圧の動きを強化していくもようだ。
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