10年以上脱税か
米国の首都ワシントンD.C.(コロンビア特別区)の検事当局「Office of the Attorney General(OAG)」は8月31日、Karl A. Racine法務長官が、米マイクロストラテジーの共同創設者マイケル・セイラー氏と同社を脱税の疑いで告訴したことを発表した。
OAGは今回の訴訟で、脱税した分の支払いに加え、セイラー氏とマイクロストラテジーに総額で約139億円(1億ドル)超の罰金を求めている。
今回の発表によると、セイラー氏は10年以上ワシントンD.C.に居住し、多大な収入を得ていたにも関わらず、一度も所得税を支払ったことがなかったという。セイラー氏が脱税した額は約34億円(2,500万ドル)に上るとOAGは指摘。所得税が実際よりも少ない住民として、他の管轄区に住んでいると偽っていたと説明している。
マイクロストラテジーについては、セイラー氏の脱税で共謀したと主張。セイラー氏がワシントンD.C.に住んでいたことを確認していたが、正確な住所を当局に届けていなかったと指摘した。
今回の容疑についてOAGは、多額の脱税の密告を可能にし、その密告者が報酬を得ることができる新しい法律によって明らかになったと説明。Racine氏は「ワシントンD.C.の住民やその雇用者で、居住地を偽って脱税している場合は調査対象になる」と警告している。
本記事執筆時点で、セイラー氏や同社からのコメントは確認できていない。
ビットコイン投資戦略
マイクロストラテジーは、米ナスダックに上場するビジネスインテリジェンス企業。暗号資産(仮想通貨)領域では、ビットコイン(BTC)を大量に保有する企業として知られている。今月にはセイラー氏が、ビットコインの投資戦略や支持活動にさらに集中するとして、最高経営責任者(CEO)の職を退くことを発表していた。
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セイラー氏はビットコインについて強気な姿勢を示すことで知られ、最近では今年6月に480BTCを買い増ししたことを発表。マイクロストラテジーは現時点で、合計で129,699BTCを保有している。
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