今後のビットコイン戦略は
米ナスダックに上場するビジネスインテリジェンス企業「マイクロストラテジー」は2日、マイケル・セイラー氏が8月8日で最高経営責任者(CEO)の職を退くと発表した。
セイラー氏は取締役会長兼役員として同社には留まる。今後はイノベーションや長期的な戦略に特化しながら、引き続きビットコイン(BTC)投資戦略を監督していくとした。
これまでCEOと取締役会長を兼務してきたセイラー氏は、今回の発表で以下のようにコメントしている。
取締役会長とCEOの役割を分けることで、ビットコイン投資と企業のソフトウェア事業という2つの戦略を、さらに推進していくことができると信じている。
CEOの職は後任に託し、私はビットコインの投資戦略や支持活動に、さらに集中していきたい。
CEOにはこれまで社長職に就いていたPhong Le氏が就任。Le氏もこれまで通常の職務に加え、ビットコイン投資戦略を主導してきたという。
同社は現在ビットコインを129,699BTC保有。この保有量は上場企業としては最も多く、最近では6月29日に480BTCを買い増ししたことを発表していた。
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2Qの決算発表
マイクロストラテジーは2日、22年2Q(4月から6月)の決算も発表。2Qの総収益は約160億円(1.2億ドル)で、前年同期比で2.6%減だった。この収益は非GAAP基準だと前年同期比で1.7%増だという。
GAAPとは
英語で「Generally Accepted Accounting Principles」の略で、「一般に公正妥当と認められた企業会計の基準」の意味。米国企業の多くはGAAPに基づくものと、基づかないもの(非GAAP)の2種類を用いて決算発表を行っている。
▶️仮想通貨用語集
デジタル資産の項目では、ビットコインの平均取得単価は30,664ドルだと説明。ビットコイン2Q終了時点での帳簿価格は19.8億ドルであると記載しており、減損損失累計額も同額であるとした。
GAAPでは、仮想通貨の価値が下がった場合はそれを計上するが、価格が上昇した場合には資産が売却されない限り、計上できない仕組みになっている。
なお、同社はこれまで保有しているビットコインを一度も売却したことはないと改めて強調した。
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