はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

バイナンスCZ氏 日本円など米ドル以外のステーブルコインの必要性に言及

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CZ氏がAMAを開催

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEOは14日、ツイッターでAMA(何でも質問できる説明会)を開催した。

他の話題も上がったが、CZ氏は、米ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)がパクソスに米ドルステーブルコイン「バイナンスUSD(BUSD)」の発行停止を命じたことを受けて、AMAを開催したとみられる。これまでもCZ氏は業界で大きな出来事が起きるとAMAを行うことがあった。例えば、FTX破綻直後にもAMAを開催し、バイナンスの財務状況は安全だと説明して、ユーザーの不安払拭に努めている。

ステーブルコインとは

価格が常に安定するように設計された仮想通貨のこと。法定通貨または仮想通貨に価値が裏付けられていたり、アルゴリズム等で価格を安定させたりする様々なステーブルコインが開発されている。

▶️仮想通貨用語集

関連初心者にもわかるステーブルコインとは|特徴やユースケースを解説

今回のAMAでCZ氏は、ステーブルコインは仮想通貨投資などで非常に重要な役割を果たしていると指摘。そして、規制当局の動きを考慮して、仮想通貨業界は米ドルに連動したステーブルコイン以外の選択肢も探っていくべきであると主張した。例えば、ユーロや日本円、シンガポールドルに連動するステーブルコインだと述べ、バイナンスもこういった選択肢を探っていると話している。

また、他にもアルゴリズム型のステーブルコインは「ユニーク」だとし、長期的な選択肢として挙げたが、価格が安定しないというリスクがあると指摘。その際、昨年に価値を維持できなくなったテラ騒動に言及している。その上でCZ氏は、どのステーブルコインにもメリットとデメリットがあると説明した。

関連テラUSD(UST)のディペッグ騒動 Terraform Labs社や取引所の対応まとめ

ステーブルコイン規制

日本を含めた各国の規制当局は、テラ騒動によって、ステーブルコインに対する監視の目を一層強化し始めた。最新の取り締まり事例が、NYDFSによるBUSDの発行停止命令である。

NYDFSはパクソスとバイナンスの間に未解決の問題が複数あると指摘。パクソスはリスク管理に問題があり、バイナンスやBUSDの顧客に対するデューディリジェンスの義務に違反しているとも主張した。

また、正式発表はまだないが、米証券取引委員会(SEC)は「BUSDが証券にあたる」と主張していることも報じられている。

関連米NY州金融サービス局、ステーブルコイン「BUSD」の発行停止を命じた理由を説明

CZ氏は2日、香港金融管理局がステーブルコインの規制方針を発表したことを受け、以下のようにコメントしていた。

ステーブルコインには、国際決済やインフレヘッジ、支援金の支払いなど、多くのメリットやユースケースがある。

規制が整備されることは発行者やユーザー、サービスプロバイダーに明確なルールを与え、普及の加速にもつながるだろう。

関連香港当局、仮想通貨とステーブルコインの規制方針決定

今回のAMAでCZ氏は、ステーブルコインにはメリットがあるという考えは維持しながらも、仮想通貨業界は選択肢を拡充する必要があると主張した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
16:03
ナッジ、ステーブルコイン決済・還元対応クレカ「HashPortカード」発行開始
HashPortとナッジが日本初となる後払い型クリプトクレジットカード「HashPortカード」を発行開始。ステーブルコインJPYCで決済・還元が可能で、利用額の0.3%をJPYCで還元。年会費無料、カード発行手数料2,500円。
15:44
金融庁が語る暗号資産規制改革の全貌──銀行参入、インサイダー規制、DEX対応の狙い|独占取材
金融庁独占取材。暗号資産規制の金商法移行について、銀行グループ子会社の参入、インサイダー取引規制導入、分散型取引所(DEX)対応の狙いを詳しく聞く。投資家保護と健全なイノベーション両立への取り組みを解説。
13:55
Bitcoin Core、史上初の公開セキュリティ監査をクリア 「重大な脆弱性なし」
ビットコインの基盤ソフトウェアBitcoin Coreが16年の歴史で初となる第三者セキュリティ監査を完了した。Quarkslabによる4ヶ月間の徹底調査で致命的な脆弱性は発見されず、300兆円規模のネットワークの安全性が裏付けられた。
13:30
金融安定理事会、ステーブルコイン監視強化を表明 G20サミット前に警告
金融安定理事会(FSB)のベイリー議長がG20首脳会議を前にステーブルコイン規制強化を表明。市場規模3000億ドル突破を受け、ECBも警戒。2026年作業計画で国際協力推進。
13:05
仮想通貨団体ら、税制改正などをトランプ大統領に要望
ソラナ政策研究所など65以上の仮想通貨団体がトランプ大統領に書簡を提出。税制の改善、規制の明確化、イノベーションや開発者保護の取り組みを求めた。
13:00
Secured Finance CEOが語るJPYC固定金利レンディングの挑戦|独占インタビュー
Secured Finance菊池氏が語るJPYC固定金利レンディングの全貌。日本円を世界の金利ベンチマークにする構想、RWA担保展開、x402対応など最新戦略を独占取材。
11:25
米SEC、今年度の仮想通貨含む執行件数が3割減 アトキンス委員長就任後は記録的低水準に=報告
米SECの2025年度執行件数が30%減の56件、金銭的和解額も45%減の8億ドルと記録的低水準に。トランプ政権下でアトキンス委員長が就任し、仮想通貨規制を大幅緩和。前政権の「執行による規制」から明確なルール作りへ方針転換。
11:02
アバランチ財務企業「AVAX One」、最大63億円規模の自社株買いを承認
仮想通貨アバランチの財務企業AVAX Oneは、取締役会が最大で約63億円規模の自社株買いを承認したと発表。また、購入規模を増やしたり、購入期間を延長したりしていく可能性があるとも説明している。
10:30
バイナンスジャパン、PayPayで暗号資産購入が可能に
Binance JapanとPayPayが連携サービスを開始。PayPayマネーから1,000円で暗号資産を購入可能に。入金手数料無料、24時間365日利用可能、PayPayポイントも使える新サービス。
10:20
ビットコイン続落、トレジャリー企業の売り懸念とFOMC利下げ不透明感で市場心理最悪に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは続落基調が止まらず、一時は7か月ぶりとなる8万5000ドル台まで下落。背景には、世界最大のビットコイントレジャリー企業であるストラテジー社が、MSCIやナスダック100といった主要株価指数から除外される可能性がある。
10:05
コインベース、イーサリアム担保ローンを開始 最大約1.57億円まで借入可能
大手仮想通貨取引所コインベースがイーサリアム担保ローンサービスを開始。最大100万ドルのUSDC借入が可能に。Morphoプロトコル活用でBase上で運用。ニューヨーク州を除く米国ユーザーが利用可能。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧