はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン市場はブラックロックのETF申請を好感、日銀政策会合は大規模金融緩和を維持

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

15日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比428ドル(1.26%)高となり年初来高値を更新。ナスダック指数は156ポイント(1.15%)高で取引を終えた。

年内にあと2回の追加利上げを見込むものの、懸念されていたリセッション(景気後退)には至らないとの観測も相場を後押しした。

ゴールドマン・サックスは6日、米経済が1年以内にリセッションに陥る可能性について、米銀破綻を発端とした信用不安リスクの後退や米債務上限問題における超党派の合意を踏まえ、予想確率を「25%」に下方修正している。

日経平均株価がバブル以来33年ぶり水準となる3万3000円台まで上昇する中、本日開催された日銀会合では、大規模金融緩和の維持と「イールドカーブ・コントロール(YCC)」の修正なしを決定した。

引き続きマイナス金利政策や上場投資信託(ETF)の買い入れも行い、経済の下支えを続行する。

関連:利上げサイクル終了に近づき米国株反発、日銀会合は金融緩和策の継続の見込み|16日金融短観

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比1.64%高の25,473ドルと反発した。

BTC/USD日足

米指数反発のほか、世界最大手の資産運用会社ブラックロックが、「ビットコインETF(上場投資信託)」の取り扱い申請を出したことが伝わり、好感された。

関連:米ブラックロック、ビットコインETFを申請

9兆ドル以上の資産を運用するブラックロック・グループのETF(上場投資信託)のトップブランド「iShares」部門を通じて申請したビットコインETFの名称は、「iShares Bitcoin Trust」。運用資産の管理・保管を担うカストディアンとしてコインベース・カストディ・トラストが、ビットコイン保有の信託保管者としてBNYメロンが指定された。

米SEC(証券取引委員会)の態度が硬化し、米国で規制圧力の逆風が強まる中、ブラックロックが暗号資産業界の将来性に高い関心を示していることは注目に値するだろう。

ただし、過去には米大手資産運用会社フィデリティ(Fidelity)やヴァンエック(VanEck)など複数社が現物のビットコインETFを申請してきたが、一度も米SEC(証券取引委員会)に承認されたことはない。

現在では、キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストやスイスの資産運用会社21シェアーズ(21Shares)も現物のビットコインETF承認を求めている。 21シェアーズは22年6月、下落相場を見越した「ETP(上場取引型金融商品)」をローンチしている。

21年10月15日には、米投資会社ProSharesのビットコイン先物ETFがSECに承認され、ニューヨーク証券取引所Arcaへと上場。これを受け、ビットコイン(BTC)価格は過去最高値の69,000ドル(約800万円)に達した。

関連:米SECがビットコイン先物ETFを初承認

昨年11月のFTX破綻の余波が残る中、暗号資産(仮想通貨)取引所最大手のバイナンスやコインベースが米SEC(証券取引委員会)から提訴され、BNB、ソラナ(SOL)、ポリゴン(MATIC)、エイダ(ADA)など時価総額上位のアルトコインが続々と証券指定されたことにより、米証券アプリ大手のロビンフッドが該当銘柄の上場廃止に踏み切るなど、アルト相場は厳しい状況にある。

そのような状況の中、市場シェアを示す「ビットコイン・ドミナンス」の拡大は、パフォーマンスの冴えないアルトコインを売却し、市場からの撤退やビットコインに資金を移す動きが進んでいることを示唆する。

過去の相場サイクルでも、弱気相場では相対的に耐久力のあるビットコインに資金が集まる傾向にあった。BTCドミナンスは現在、約3年ぶり水準の約50%まで上昇している。

とは言え、現時点でビットコインETFが承認される見込みは低いとみられ、過去最悪レベルまで悪化したセンチメントの改善には程遠い。テクニカル的にも週足MACDがデッドクロスし、22年8月ぶりにゼロラインを割り込むなどトレンドの弱さを示しており、厳しい状況は脱せずにいる。*下図

BTC/USD週足

関連:1年を切った次回ビットコイン半減期へのカウントダウン、市場動向と専門家の予測は?

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/04 木曜日
17:45
2026年2月17日(火)、「Digital Space Conference 2026」開催決定
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(所在地:東京都港区、代表理事:北尾 吉孝、以下「当連盟」)は、2025 年 2 月 17 日(火)に、大規模カンファレンスイベント「 Di…
16:49
MUFGグループ、トークン化MMFの商品化へ Progmatと協業開始
2026年に機関投資家向け提供を目指す 三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行の3社は4日、Progmat(プログマ)との協業を…
16:49
FRB利下げと流動性回復、2026年の仮想通貨市場の追い風か=Delphi Digitalレポート
仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalは、FRBの利下げ継続とQT終了、TGA取り崩し、RRP枯渇により、2026年に仮想通貨市場にとって追い風となる流動性環境が生まれると分析。ビットコインやイーサリアムなどデジタル資産に有利との見方を示した。
15:09
ランボルギーニとレジャー、限定ウォレット発表 「いつランボ買える」ミームに呼応
仮想通貨ハードウェアウォレット大手レジャーとイタリア高級車ランボルギーニが提携し、限定版「Ledger Stax」を2026年初頭に発売。フェラーリやポルシェなど高級ブランドのWeb3参入が加速する中、24万人超の仮想通貨ミリオネア増加が背景に。
13:25
米コネチカット州がロビンフッドなど3社に停止命令、無免許でスポーツ賭博提供と主張
コネチカット州消費者保護局がロビンフッド、クリプトドットコム、カルシに無免許オンライン賭博運営の停止命令を発行した。3社は州法に違反してスポーツ賭博を提供しており、利用者の資金や情報にリスクをもたらしているという。
12:26
チャールズ・シュワブ、2026年前半に仮想通貨取引開始へ 既存取引所に手数料圧力か
米大手証券チャールズ・シュワブが2026年前半にビットコインとイーサリアムのスポット取引を開始。低手数料戦略で既存取引所に圧力か。バンガードやバンク・オブ・アメリカも参入し、ウォール街で仮想通貨の主流化が加速。
11:15
メタマスク、最大1万ドルの損失を補償する「トランザクション・シールド」開始 
仮想通貨ウォレット「メタマスク」が有料補償サービス「トランザクション・シールド」を開始。対象となる取引について月額9.99ドルで最大1万ドルの損失を補償する。
11:02
NTT Digital、仮想通貨ソラナのバリデータを運用開始
NTTドコモグループのNTT DigitalがSolanaバリデータ運用を開始。Dawn Labsが技術支援を担う。国内ではモブキャストHDもソラナ財団認定を取得するなど、企業参入が加速している。
10:45
三井物産デジタルAM、デジタル証券ファンドを早期償還
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券ファンド「日本橋・人形町」を早期償還し、当初予想3.0%を上回る年5.0%の利回りを達成。累計利益分配金は25億円を突破した。
10:30
「バイナンス・ジュニア」、キッズ向け仮想通貨口座導入 安全性に関する議論も
バイナンスが6~17歳向けの仮想通貨プログラム「バイナンス・ジュニア」を開始した。親の監督下でシンプルアーンによる資産運用などが可能となる。
10:26
イーサリアム保有企業購入量、ピークから80%急減 ビットワイズが指摘
ビットワイズの報告によると、イーサリアム保有企業の11月購入量は8月比81%減の37万ETHに急減。一方、ビットマイン社は12月に1.5億ドル相当を追加購入し、フサカアップグレードへの期待を示した。
10:00
スターテイルとソニーのソニューム、ステーブルコイン「USDSC」をローンチ
スターテイルは3日にソニーグループと共同で開発・運営するブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」において、米ドルステーブルコイン「Startale USD(USDSC)」と報酬システム「STAR Points」をローンチしたことを発表した。
09:45
ビットコインが1万ドル反発、イーサリアム「フサカアップデート」好感で10万ドル視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは反発の勢いを強めている。ETHの「フサカ・アップデート」を好材料とし、2日に付けた8万3,000ドル台から1万ドルの上昇を見せた。
08:55
米SECが仮想通貨含む高レバレッジETFを阻止、3倍・5倍商品の審査停止を通告
米SECが株式や仮想通貨の日次リターンを3倍・5倍に増幅するETFの審査を停止した。プロシェアーズは3倍レバレッジ仮想通貨商品を含む複数の申請を取り下げている。
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧