委員長が承認時期に言及
ゲーリー・ゲンスラー米証券取引委員会委員長は、米時間木曜日の米上院歳出委員会での公聴会で、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム現物ETFの上場承認時期に関してコメントをした。
ゲンスラー委員長はイーサリアムETFの承認プロセスに関する議員の質問に対して、「個々の発行体はまだ登録手続きを進めているが、順調に進んでいる」、「今年の夏の終わりごろになる可能性がある」と答えた。
SECは先月末、ブラックロックやフィデリティ、グレースケールなどを含む計8銘柄の上場ルールにおける「19b-4フォーム」を全て承認しているが、実際のETF商品に関するS-1の登録書類についてはまだ承認していない。
一方、発行企業は現在S-1提出書類の草案修正などに取り掛かっているが、特に新たな進捗は見られていない状況だ。
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一部の業界有識者は、承認後、おそらく11月までには取引が行われる可能性が高いと予測している。
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さらに、今回の公聴会では、ゲンスラー委員長の仮想通貨政策への批判も見られた。
ビル・ハガティ議員はゲンスラー委員長に対し、「あなたは、ルール作りを切実に必要としている分野に優先順位をつけていない。仮想通貨業界のために、建設的なルール作りをしようと言っているのだ。これは革新的な業界で、米国がリードすべき業界だ」とし、「他国では、仮想通貨エコシステムに関するルールが策定されている。しかし、SECやCFTCが起こしているのは、常に障害となり、確実性を欠くことだ。そして、この革新的な業界は、ますます海外に追いやられている。これは我々の望む結果ではないのだ」と指摘した。
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