はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

国内3メガバンク、ステーブルコインを用いた国際送金の実証実験に参画 Progmatらと仕組み構築へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

日本の三大メガバンクが参画

日本経済新聞が報じたところによれば、日本の三大メガバンクである三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループが、ブロックチェーンを用いた国際送金プロジェクトの実証実験に参画する。

3メガバンクが出資するProgmat, Inc.や株式会社Datachainによる銀行間で利用可能なステーブルコインを発行し、新たなクロスボーダー送金基盤が始動する見込み。

Swift(スイフト)ネットワークを基盤としながらブロックチェーン技術を導入することで、長年の課題であった国際送金速度とコストを大幅に改善し、2025年中の実用化を目指している。

Swiftは、国際金融取引の事務処理を自動化・合理化するためのネットワークシステム。現在の国際送金は円滑に進む場合でも数十分、最長1カ月を要することがある。これは、複数の中継銀行を経由する必要があり、さらにマネーロンダリング対策のための情報確認に時間がかかるためだ。

新たなシステムでは、ステーブルコインとSwiftのネットワークを組み合わせることで、銀行間の直接送金を実現する。24時間365日稼働する高速かつ低コストのクロスボーダー送金が可能となり、理論上、着金までの時間は数秒から数分以内に短縮される見込みだ。

このシステムの主な利点として、以下の三点が挙げられる。

  1. 既存インフラの活用: 金融機関は、既存のSwiftインフラを活用できるため、新たなシステム構築の必要がなく、関連する投資コストを抑えられる。
  2. 利用者の負担軽減: 企業や個人は、ステーブルコインの保有や管理を行う必要がなく、従来通り銀行に送金指示を出すだけで国際送金が可能となる。
  3. コストの削減: 送金手数料が高くなる傾向にある新興国向けの送金でも、為替手数料とブロックチェーン基盤の利用料のみで済み、送金コストは従来の1割以下に抑えられる可能性がある。

関連:三菱UFJ信託、Progmat、STANDAGE、Gincoが国産ステーブルコインの貿易決済活用で共同検討を開始

プログマとは

Progmat, Inc.は、昨年10月に三菱UFJ信託銀行から分社化した企業で、ステーブルコイン(SC)発行・管理基盤「Progmat Coin(プログマコイン)」の開発を主導する。

同社と株式会社Datachainは今年5月、「Progmat Coinを用いて発行されるSCの提供および運用資産残高(AUM)の最大化を目指した協業を発表した。

また、両社はこれまでのマルチチェーンおよびクロスチェーン展開に加えて、ステーブルコインのコントラクト開発とグローバルマーケットでの事業開発も共同で推進していく予定だ。

関連:Progmat 社、ステーブルコイン事業協業によるスマコン開発と複数BC間の移転取引成功を発表

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
13:10
米CFTC、民間企業CEOにイノベーション評議会への参加を呼びかけ 仮想通貨にも対処 
米CFTCのファム代理委員長が「CEOイノベーション・カウンシル」参加者の候補者推薦を呼びかけた。仮想通貨や予測市場の規制策定に向け、業界リーダーを募集している。
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧