はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨市場データ分析の重要性を語る、統合配信サービス企業DataLight

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DataLight社へインタビュー
コインポストはDataLight社のCEO及び同社の共同創設者であり、分析部門の責任者にインタビューを実施。仮想通貨市場のデータに様々な物議が醸される中、仮想通貨市場データを提供する同社にあらゆる疑問を尋ねた。

DataLight社にインタビューを実施

当インタビューはDataLightのCEOであるDanila Chestnykh 氏と、同社の共同創設者であり、分析部門の責任者でもあるVsevolod Lukovsky氏に対して、行われたものである。

DataLightは仮想通貨投資家を対象に、市場分析のためのデータを提供している。

DataLightは仮想通貨プロジェクトやマーケットのデータを大量に収集し、見やすく、カスタマイズ可能な形で配信している。

DataLightについて教えてください。このプロジェクトを立ち上げたきっかけは何でしょうか?

Danila氏:

以前に私たちがポートフォリオを預り、投資戦略の開発に取り組んでいた際、具体的な戦略イメージを描くために欠けていたものは、全てのプロジェクトデータが一つにまとめられ保管されたデータでした。

プロジェクト同士を指標(メトリクス)によって比較することが求められましたが、ウェブサイトや、その他のソースからの雑多な情報をもとに一つ一つの判断を下すことは難しく、同様に、既存のプロジェクト間では相違点が多すぎて比べようがありませんでした。

そこで、意思決定をするプロセスにおいて、データは非常に重要なため、銀行でアナリストとして勤めた経験を持つ彼(Vsevolod氏)と一緒に、私たちはデータ収集を始めたのです。

最初はGoogleSheetsを使って手作業で埋めていましたが、データ収集に取り組む間に、それら最新のデータがどんどん古くなり使い物にならなくなってるといった問題が発生しました。また必要なデータを見つけるたびに、Google Sheetsに書き込んでいきましたが、ある時点で、それらのデータは途方もない規模になり、コンピュータは処理を停止して警告音を発し始めました。

なので我々はデータベースを配置し、データをそこで収集し始めました。その時に、仮想通貨業界において、こうした我々の取り組みがユニークで価値のあることなのだと気づき、私たちはこのデータに基づいたプロダクトをつくろうと決断しました。

インフォグラフィックスのデータはどの様にして収集したのでしょうか

Danila氏:

データライトでは、様々なパラメータを基にした仮想通貨資産の分析を可能とし、比較や値段の上昇、投資に関する判断材料を提供するプラットフォームです。(ちなみに、データはリサーチやテクニカル分析にも利用することができます。)つまり、私たちのインフォグラフィックス(視覚化したデータ)は、殆どがすでにプラットフォーム上で手に入るデータか、収集したがまだアップロードされていないデータに基づいています。

DataLight独自のデータが仮想通貨マーケットについて何を教えてくれるのか教えてください。

Danila氏:

私たちは主にツイッターやテレグラムからデータを収集しています。近い将来には、グーグルのユーザ情報から得た、センチメント分析や言及された回数といったメトリクスの分析も追加予定です。

しかし、それは重要なポイントでしょうか。私たちの殆どがビットコインや他の仮想通貨について、友達や知り合い、同僚やSNSやソーシャルメディアなどから口伝えによって学んだと主張するのは決して誇張された表現ではありません。少なくとも、仮想通貨に関して深く調べ始める前に、いくつかのバズワードに出会ったことでしょう。そして仮想通貨について更に調べはじめてから、これらの通貨から利益を得る多くの方法があることに惹かれたと思います。

そして、取引所に行き、最初の取引を行い、ゆくゆくはコミュニティの一員となり、リスクや展望についての意見を発信しはじめます。このように、どの様にして人々が新しくこの産業に関わっていくのか理解することはとても重要です。

彼らは2017年に起こった仮想通貨の盛り上がりの立役者であり、多くの人が市場に参入し、市場は急成長しました。仮想通貨は資産として疑いようもなく既存のものとは違った性質を持っています。大企業が背後につき、明確なビジネスの構造を持った古典的な資産とは違って、ビットコインやイーサリアムはコミュニティ主導で、オーナーを持たず、その価値はコミュニティの規模やユーザーの関与度に比例します。

そして、それこそがビットコインがナンバーワンであり続けている理由です。より効率的で時間を必要としない仮想通貨は明らかに存在し、技術的にもより洗練された選択肢がありますが、ビットコインは未だに競争相手のいない状態であり、それはビットコインを支えるコミュニティのおかげです。

私たちはそれを、ファンダメンタル的なデータやソーシャル・メトリクスに紐付けられると考えており、得られる利益は、時価総額や、独立したメンションといった単純なメトリクスと統合的なものの両方です。パラメータによるプロジェクトや仮想通貨の区分けは幾つかのディテールを除いてそれと同様です。

このようにして、特定のパラメータによる、買われ過ぎか、再び売られている仮想通貨を測定できます。これらすべての側面は値段と相関し、ソーシャルメディアにより増幅し、時に主要な価格変動の要因となります。そしてユーザーは、これらのデータによって将来図を描き、正確な決断を下すことができます。

一つの評価指標を用いて効率的に思考し、判断を下すのは事実上不可能です。しかし、包括的なアプローチはトレードの安定性の向上につながります。

Total Mood(同社独自のインジケーター)についてですが、どのような情報を用いて計算していますか?

Vsevolod氏:

私たちは最初にツイッターやテレグラムといったソーシャルメディアからキーワードを用いてデータを集めます。例えば、XLMのキーワードはstellarやxlm、interstellar、lumenなどです。次にそこから仮想通貨に関係のないメッセージを除外します。

例えば、stellarは全く関係のない文脈で使われることがあります。その次のステップはスパムや広告の比重を下げることです。その後、私たちは機械学習を用いてメッセージの全体的な論調を判断するために言語学的なアプローチを用います。その結果がTotal Moodインジケーターに表れます。

時価総額は仮想通貨を評価する手法としてはその不正確さを度々批判されますが、特定のコインのパフォーマンスを測るには何が最適な方法ですか?

Danila氏:

時価総額は市場の観点からすると最も正確なものの一つで、市場価値は今のところ最も正確な指標です。ただ私たちは他のメトリクスも用いて時価総額の推定に取り組んでいます。私たちは仮想通貨の評価付けを行っています。(時価総額や、ボラティリティ、収益性、ソーシャルメディアでの誇大広告や社会の雰囲気、トランザクション数、ネットワークの有用性といったブロックチェーンの特性に基づいた仮想通貨の推定です。)

例えば、誇大広告の性質を考慮すると、時価総額と誇大広告の関係について調べるのは理にかなっており、それはプロジェクトが言及された数などで説明されます。時価総額に対して誇大広告が多い場合、あるいは、ソーシャルメディアでの口コミの広がり具合と乖離している場合、そのプロジェクトは買われ過ぎており、結果として評価にマイナスに働きます。

取引所の取引量水増しなどについてどう考えていますか?どのように不正な動きを考慮しますか?

Danila氏:

私たちは仮想通貨マーケットで何が起きているかを監視しており、レポートを実に興味深いものと受け止めています。実際、私たちは違うパラメータを用いて6か月ほど前に同じような分析を行っています。

同時に、活動している取引所の利用者やコミュニティ、取引量について膨大な量の差異を観測してきたため、このレポートについて大部分は同意しています。また、トップ10に入ると主張している多くの取引所が実際は月に5万から50万程度のサイト閲覧者しか持っていません。

(考えられることとしては)そう主張する取引所の利用者が全員富裕層で、一回一回の取引が数百万ドルを超えているか、取引量を水増ししているかのどちらかです。私たちは後者の方、つまり、水増しをしているとの考えに傾いています。

時価総額は完璧なインジケーターではありませんが、それでも市場の観点からすると最も正確な指標です。そして、市場がそれほど未熟でも巨大でもなく、また、明らかに操作されているという事実があるにも関わらず、それでも私たちは、時価評価が今のところ最も正確であるという点に基づいてサービスを提供しています。この状況は変わり得るもので、コインが買われ過ぎたり売られ過ぎたりすることはありますが、価格は価格であり、マーケットがマーケットであることに変わりはありません。

DataLightはCoinMarketCapに比べ、どのように優れていますか。理論上、デバイスがあればブロックチェーンのリサーチを行えますが、DataLightにしか無い価値は何でしょうか。

Danila氏:

コインマーケットキャップは私たちの直接的な競合相手ではありません。彼らはマーケットのデータ収集に注力しているからです。情報それ自体は意味のないもので、重要なのはどの様にして収集し、分析するかです。

私たちは分析のためのツールやファンダメンタルズ分析のための様々なメトリクスを提供しています。そして、そうしたプロダクトの独自性が市場に価値をもたらすと考えています。DataLightの利用者はプロジェクトを比較したり、ユーザーは使いやすいインターフェースで便利な形の情報を、リアルタイムで受け取ることができます。

DataLightではデータの透明性をどのように確保しますか?

Danila氏:

私たちは個人情報の収集は行っていません。私たちは取引所から直接データを提供しており、それらデータの質には自信を持っています。またブロックチェーンのデータに関しては、だれでも手に入れ、その数字を確認することができます。

私たちが行っているのは、理解することが難しいこれらデータを整理し見やすくすることです。私たちは様々なパラメータを利用し、より良いトレードの選択肢を日々追い求めて、仕事に取り組んでいます。

御社のデータの利用例を教えていただけますか。

Vsavolod氏:

私が個人的に、(DataLightのデータで)ブロックチェーン上の活動や、誇大広告、取引量の伸びを観察してみると、最近、それらすべての値が上昇し、特に取引量が増加したことが分かります。逆に、誇大広告はあまり伸びませんでした。これら要素は、仮想通貨の将来性に期待を抱かせてくれます。正確な予測手段はまだ現れていませんが、こうした基礎的なインジケーターを確認する限り、新たなサポートラインを形成することは無いと読み取れます。

DataLightとは

仮想通貨市場に関する様々なデータをSNSやブロックチェーン上から統計してわかりやすくまとめたデータ・プラットフォーム。

Website:https://datalight.me/

Twitter:DataLight

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/18 月曜日
15:01
au PAY ポイント運用、ビットコイン連動コース開始 
au Coincheck Digital AssetsとKDDIは5月18日、「au PAY ポイント運用」にビットコイン価格連動の新コースを追加した。Pontaポイント100ポイントから利用でき、口座開設不要で仮想通貨の値動きを体験できる。追加・引き出し時の手数料はそれぞれ4.5%。
14:48
イタリア最大手銀インテーザ、ビットコイン現物ETFへの投資倍増 仮想通貨関連株も拡大
イタリア最大手銀インテーザ・サンパオロが2026年1~3月に仮想通貨ETFの保有額を増加させた。ビットコインに加え、XRP・イーサリアムへも参入している。
14:22
BNB現物ETFレース加速、ヴァンエックが5回目、グレースケールは2回目の修正書類を同日提出
VanEckとGrayscaleが5月16日、BNBを対象とした現物ETFの修正書類をSECへ同日付けで提出した。ブルームバーグのETF専門家は、BNBが次なる仮想通貨現物ETFの承認有力候補との見方を示している。
10:46
SBI・楽天など主要証券が仮想通貨投信の販売準備、世界的なETF拡大を背景に=日経
日経報道によりSBI・楽天など主要証券が仮想通貨投信の販売準備を本格化。金融庁の2028年法整備と税率20%への引き下げを追い風に、世界のETF拡大に続き日本市場も動き出した。
09:30
仮想通貨詐欺「Forsage」共同創設者、タイから米国に身柄移送 約3億4000万ドル詐取の疑い
仮想通貨詐欺「Forsage」の共同創設者として起訴されたウクライナ国籍の女がタイから米国へ身柄移送。ポンジ・スキームで世界から約3億4000万ドルを詐取した疑い。
09:11
UAE政府系ファンドがIBIT保有を増加、ハーバード大は43%削減 機関投資家の仮想通貨ETF最新動向
UAEの政府系ファンドや米ハーバード大学、カナダ銀行その他が2026年1~3月期の仮想通貨ETF保有状況を開示した。ブラックロックのビットコイン現物ETFなどの保有が示されている。
08:45
ビットコイン長期保有者の供給量が1526万BTCに回復、2025年8月以来の水準=アナリスト
ビットコイン長期保有者の供給量が1,526万BTCまで回復し、2025年8月以来の水準に達した。過去30日で約31.6万BTC増加し、短期的な売り圧力の後退を示す。
08:02
バイナンス・リサーチ、仮想通貨の不正資金回収率、法定通貨の55倍と分析
バイナンス・リサーチが2025年データを分析。仮想通貨の不正資金回収率は約11%と、法定通貨の55倍に達することが明らかになった。
07:36
ビットコインは強気優勢も反転リスクに要注意、クラリティー法案可決で=Santiment
米上院銀行委員会がCLARITY法案を15対9で可決。ビットコインへの強気センチメントが急上昇する一方、過熱感への警戒も高まっている。
07:03
セイラー氏、STRC株主に投票呼びかけ 配当支払い月1回から2回に変更へ
ストラテジーのセイラー氏がSTRC株主に投票を呼びかけ。優先株の配当を月1回から半月払いに変更する修正案の採決が6月8日に迫る。
05/17 日曜日
11:30
ビットコイン底堅い推移も200日線で上値重く、米中首脳会談が焦点|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)は1290万円周辺で底堅く推移。クラリティ法案が米上院銀行委員会を通過し支援材料となったが、200日移動平均線近辺で上値を抑えられる展開が続く。米中首脳会談の行方が次の焦点。
09:30
今週の主要仮想通貨材料まとめ、キヨサキのBTC・ETH関連投稿やXRP現物ETFの需要増など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
09:25
週刊仮想通貨ニュース|米クラリティー法案の進展や人工知能Claudeのビットコイン復元成功に高い関心
今週は、人工知能Claudeによるビットコイン復元成功、ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン・イーサリアム関連投稿、米仮想通貨市場構造法案「クラリティー法」の進展に関する記事が関心を集めた。
05/16 土曜日
13:45
ミャンマー軍事政府、仮想通貨詐欺に終身刑を科す法案提出
ミャンマーが仮想通貨詐欺に終身刑、詐欺を強要する暴力行為などに死刑を科す「反オンライン詐欺法案」を提出した。米国などもミャンマー詐欺拠点の取り締まりに乗り出している。
11:50
グレースケールがBNB現物ETFの目論見書を提出、米国初承認なるか
グレースケールが米国で仮想通貨BNBを対象とした現物ETFの予備目論見書を提出したことが明らかになった。ETF専門家はSECのフィードバックを受けた動きとみており、近い将来の承認申請に向けた布石との見方が出ている。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧