仮想通貨相場の分析
大手投資会社バーンスタインのアナリストは5日、現在のビットコインの下落は、ビットコイン自体の問題ではないと顧客に伝えた。情報を入手した海外メディアが報じた。
暗号資産(仮想通貨)は週末も取引されており、リスク資産としての最初の反応は驚くものではないと指摘。こういった急落はこれまでもしばしば起こっており、慌てないように顧客に促した。
現在、仮想通貨相場は米国の景気後退や日銀の利上げ政策、中東情勢への懸念などから価格が急落している。本記事執筆時点でビットコインの価格は5万3,000ドル(約760万円)台で推移しており、前週比マイナス20%超、前日比9%超となっている。一方、相場が急落しているのは日米の株式市場なども同様だ。
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バーンスタインのアナリストは、仮想通貨自体にネガティブな要因が増えていることは確認できないと説明。そして、米国の景気後退懸念に対し、通常通り利下げと金融流動性の増加が行われれば、ハードアセットであるゴールド(金)に似た特徴を持つビットコインは、再び価格が上昇に転じるとの見方を示した。
他にもアナリストは強気要因として、現物ETFに対する機関投資家の需要が増加する可能性に言及。2024年の3Q(7月から9月)と4Q(10月から12月)は、より多くの機関投資家がビットコイン現物ETFに投資するようになるだろうと予測している。
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今後の値動き
一方で、バーンスタインのアナリストはビットコイン相場について、現在も「トランプトレード」が行われていると分析。仮想通貨の支持を明確に表明している米共和党のドナルド・トランプ大統領候補の再選への期待をもとに、投資が行われていると指摘した。
その上で、分散型予測市場「ポリマーケット」でトランプ氏勝利の可能性が下がり、民主党候補のカマラ・ハリス氏勝利の可能性と拮抗するにつれて、ビットコインや他の仮想通貨の価格が上昇しづらくなっていることには驚かないと述べた。
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そして、今後は両候補の討論会や選挙結果などに反応して、仮想通貨はレンジ相場になると予測。結果的に、主にマクロ経済と米大統領選に市場は反応していくだろうとの見方を示している。
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