はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

今週の仮想通貨市場、主要アルト材料まとめ XRPの現物ETF申請やSUI価格上昇背景

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

暗号資産(仮想通貨)の材料まとめ

前週比の騰落率(10/6〜10/12)

  • ビットコイン(BTC):62,780ドル +1.0%
  • イーサリアム(ETH):2,442ドル +0.8%
  • ソラナ(SOL):145.7ドル +1.5%
  • XRP(XRP):0.53ドル +0.8%

時価総額上位の暗号資産(仮想通貨)銘柄を中心に、過去1週間の材料をまとめた。

時価総額1位:ビットコイン(BTC)

時価総額1位のビットコイン(BTC)は今週木曜日夜発表の米9月CPIを受けて一時的に60,000ドルを下回ったが、その後インフレの堅調的な後退を示すPPIデータを受け反発し、前日の下落分を取り戻し62,000ドルを回復した。

関連米CPI発表などでビットコイン下落、クジラは過去半年間BTC買い占め

関連マウントゴックス、弁済期限を25年10月末まで1年延長 ビットコインの売り圧軽減か

また、今週は市場参加者の間では米国政府による大規模なビットコイン清算の可能性が懸念されている。10月7日、米国最高裁はBattle Born Investments対United States訴訟の審理を拒否した。これにより、政府がSilk Road(シルクロード)摘発で押収した約69,370BTCを売却する障害が取り除かれた。

現時点ではこの69,370BTCはまだ移動していないが、政府による潜在的な売却が、ビットコイン価格にさらなる下落圧力をかける可能性があるとの懸念が投資家の間で広がった。

一方、大口投資家によるBTCの買い占めも進行中。CryptoQuantのデータによれば、過去6ヶ月間で1,500,000 BTC(約13.5兆円相当)が、残高1,000 BTC以上のクジラ投資家によって買い集められている。米ブラックロックのような大手ビットコインETF発行企業による購入も含まれている模様だ。

関連ビットコインが24年に8万ドルに到達するための条件、Bitwise幹部が分析

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

時価総額2位:イーサリアム(ETH)

イーサリアム(ETH)については、新たな改善提案「EIP-7781(後にEIP-7782に変更)」が5日に提出された。

この提案は、ネットワークのスロットタイム(新しいブロックが生成される間隔)を現行の12秒から8秒に短縮することを目指している。実装されると、トランザクション処理能力を約33%向上させる可能性がある。

現在、EIP-7782は議論の初期段階にあり、技術的な検証が進行中である。

関連イーサリアム改善案EIP-7782「処理速度向上とDEX効率化」で注目集める

関連イーサリアムの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、おすすめ取引所選び

時価総額7位:XRP

XRPについては、オーストラリアの仮想通貨投資企業Canary Capitalが8日に、XRPの現物ETFの申請書(S-1)を米証券取引委員会(SEC)に提出したことが判明した。

今回は米国におけるXRP現物ETFの上場申請の第二号で、ビットコインETFを運用するBitwiseは先週に米国初として、XRP現物ETFの申請を実施した。

関連XRP現物ETF、米SECに仮想通貨投資企業Canary Capitalが申請

また、XRPをめぐる裁判に関しては、リップル社が10日、米証券取引委員会(SEC)との裁判で、交差上訴を行うことを公表した。

同社の最高法務責任者のスチュアート・アルデロティ氏はX上で、「SECが上訴したため、争う点は残されていないことを明確にするために交差上訴した」とコメントし、「上訴裁判所が、SECのゲンスラー委員長が我々の業界に行った誤った攻撃に終止符を打つことを楽しみにしている」と話した。

関連リップル社、米SECを交差上訴へ 「もう争点は残されていない」と主張

時価総額13位:アバランチ(AVAX)

アバランチ(AVAX)については、アバランチ財団が12日、2022年4月以前にLuna Foundation Guard(LFG)に販売されたすべてのAVAXトークンを買い戻す合意に達し、現在破産裁判所の承認を待っていると報告。承認されれば、197万AVAXが財団に返還され、保有される予定だという。

Luna Foundation Guardとは、Terraエコシステムの安定を保つために設立された団体で、特にTerraUSD(UST)というステーブルコインを支えるために活動していた。しかし、2022年5月にUSTが1ドルの価値を維持できなくなり、大規模なデペッグ(価格乖離)が発生した。これによりTerraのネイティブトークンであるLUNAとUSTの価格が急落し、Terraエコシステム全体が崩壊してしまった。

この危機に際し、LFGは自らの準備資産であるビットコインやAVAXなどのトークンを市場に放出し、USTを安定させようとしたが、効果はなくTerraとLUNAの崩壊を防ぐことができなかった。これによりLFGも大きな損失を抱え、現在は破産手続きを行っている状況にある。

関連アバランチ(AVAX)の買い方と企業採用事例|サブネットの活用方法を解説

時価総額26⇨23位:スイ(SUI)

先週時価総額26位だったスイ(SUI)は、価格が続伸し23位へ進出。

現在は2.05ドルで取引されており、直近一週間では17.9%の上場率を記録している。

価格の上昇に関する主な材料や背景のまとめはこちらの記事から。

また、Sui開発のMysten Labsのエヴァン・チェンCEOは先月のCoinPost独占取材では、ゲーム機開発や今後の目標について語っていた。

さらに、最新のデータによると、Sui上の分散型取引所の24時間取引高は過去最高レベルに達しており、11日時点で2.21億ドル(約330億円)を記録した。

関連スイ(SUI)の買い方|元Meta開発者が手掛ける仮想通貨の将来性、おすすめ取引所の選び方

おすすめの注目記事:

関連米国株や仮想通貨投資家に人気を博す「シーキング・アルファ」の優位性と使い方

関連「老後2000万円」問題とは、日本政府が投資をすすめる理由

関連注目の新興仮想通貨10選、セクター別主要銘柄と重要ファンダを解説【2024年下半期版】

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/10 土曜日
11:45
ブラックロック、イーサリアムETFの現物償還機能を申請
ブラックロックがイーサリアムETF「ETHA」の改訂届出書を提出し、SECの承認を前提に現物による設定・償還機能を追加。最終判断は2025年10月頃の見通し。同時にビットコインETF「IBIT」には量子コンピューティングリスクに関する記載も追加。
10:30
アダム・バックが試算、メタプラネット株価1340円到達の可能性も
ビットコイン専門家アダム・バック氏が新指標「mNAV回収月数」を提案し、メタプラネットの適正株価1340円を算出。ストラテジーと比較して3.8倍速いmNAV回収速度を実現していると分析。
09:40
台湾議員、ビットコイン準備金創設を提唱
台湾立法院の葛議員が国家資産の多様化を図るため仮想通貨ビットコインを準備金に採用することを提案した。米国における準備金政策の実現例も挙げている。
08:30
4月安値から5倍高騰、AI関連銘柄VIRTUAL 長期保有促進策で再注目に
AI関連のVirtuals Protocolのトークン価格が400%超の急反発。Diamond Hand BonusとTake Profit Cooldownの導入で長期保有を奨励。AIエージェント市場で最も効果的なローンチパッドとしての地位を確立した見方も。
07:35
ドイツ当局、50億円超相当の仮想通貨をeXchから押収
独連邦刑事庁は、eXchから55億円相当の仮想通貨を押収。ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ダッシュが含まれており、同社はマネーロンダリングに関与した疑いなどが持たれている。
07:05
ブラックロックが米SECと協議、仮想通貨ETFのステーキングとオプション取引について
世界最大の資産運用会社ブラックロックがSECと仮想通貨規制について会談。ステーキング機能付きETFやオプション取引の基準を協議。アトキンス新議長の下、規制アプローチの転換が進行中。
06:30
バンス米副大統領、Bitcoin 2025カンファレンスで基調講演予定
バンス米副大統領が5月の『Bitcoin 2025』カンファレンスで基調講演を行う予定。かつてビットコイン保有を公表していたバンス氏の登壇は、トランプ政権の仮想通貨支持姿勢を鮮明に示す動きとなる。
06:10
ブラジル証券取引所B3、イーサリアム・ソラナ先物取引を6月導入
ブラジル証券取引所B3がイーサリアムとソラナの先物取引を6月16日に開始。米ドル建てで0.25ETH・5SOL単位の取引が可能に。
05:50
米上場の医療企業ウェルジスティクス、XRP財務戦略採用へ
米ナスダック上場の医療流通企業ウェルジスティクスヘルスが、XRPを準備金と実時間決済インフラとして導入する取り組みを発表。
05/09 金曜日
18:50
2025年注目の仮想通貨20選|Grayscale選定の成長銘柄とテーマを解説
Grayscaleが注目する2025年の暗号資産(仮想通貨)20銘柄を紹介。RWA・DePINなど注目テーマや投資リスクも解説。
16:57
Web3を伝えるという挑戦 メディア関係者が語る挑戦と期待|香港Web3 Festival2025
2025年4月に開催された「Hong Kong Web3 Festival」では、アジアのWeb3メディア関係者6名に取材を実施。情報の信頼性維持、広告と報道の分離、AI技術の活用、そしてアジア各国における市場ポテンシャルなど、Web3メディアが直面する課題と今後の展望を多角的に紹介する。
14:49
コインチェック、ビットコインステーキングで法人向け新サービス検討へ 
コインチェックがBabylon LabsとNext Finance Techと共同でビットコインステーキングサービスの提携を開始。事業法人・機関投資家向けに、ビットコイン保有からのインカムゲイン獲得機会を創出。世界初の信頼不要型・自己管理型プロトコルにより、BTCの新たな収益化手段を提供。Coincheck Primeを通じて日本企業の暗号資産活用を促進。
13:25
ソニー・バンダイナムコ・Gaudiy、100億円調達で日本IPの海外展開加速
ソニー、バンダイナムコHD、Gaudiyが戦略的パートナーシップを締結し100億円の資金調達を実施。CrunchyrollとMyAnimeListの連携などでグローバル展開を強化、次世代クリエイター育成やブロックチェーン・AI活用も推進。
13:01
G7、北朝鮮の仮想通貨ハッキングを議題に検討か
G7サミットで北朝鮮によるサイバー攻撃対策が議題になる可能性がある。2024年の仮想通貨ハッキング被害は13億ドル超となり、IT労働者を装った企業への侵入も報告されている。
12:00
イーサリアムの買い方からETF、ステーキング、将来性まで総合解説
米国初のビットコインETF承認の影響でBTC価格が過去最高値を更新し、仮想通貨投資による資産運用の注目度が急上昇しています。本記事では初心者向けに高騰するイーサリアム(ETH)の買い方、アルトコイン投資のメリットやデメリット、リスクなどを解説しています。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧