XRP現物ETFを申請
オーストラリアの暗号資産(仮想通貨)投資企業Canary Capitalは8日、XRPの現物ETFの申請書(S-1)を米証券取引委員会(SEC)に提出した。
米国ではBitwiseも先週にXRP現物ETFの申請をしており、Canary Capitalが2社目とみられる。海外メディアによればCanary Capitalは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)以外の銘柄に対して高まる需要に対応すると申請の目的を説明した。
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Canary Capitalは、ビットコイン現物ETFなどの金融商品を提供するValkyrie Fundsの共同創設者Steven McClurg氏がCEOを務める企業。ETFの提供以外にも、新興企業のための資金調達も手掛けている。
今回提出した申請書は完全版ではなく、XRPのカストディアンの名称などまだ空欄があるが、申請の目的はETFが保有するXRPへのエクスポージャーを提供することであると説明した。
報道によれば、Canary Capitalの担当者は以下のようにコメントしている。
我々は、投資家からの需要の高まりとともに、より革新的で好意的な規制環境が整備されていると感じている。そして、投資家はビットコインとイーサリアム以外の仮想通貨への質の高いアクセスを求めているようだ。
特に、機関レベルのブロックチェーンソリューションと、そのネイティブトークンであるXRPの需要は高い。
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現物ETFの課題
仮想通貨の現物ETFは、対象銘柄を購入・保有して運用されるため、投資家から注目度は非常に高い。実際に、今年3月のビットコインの最高値更新は、ETFへの期待や資金流入が大きく貢献したとの見方が上がった。
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SECは今年、長年認めてこなかったビットコインとイーサリアムの現物ETFを承認。その後は他のアルトコインに対する期待も高まっており、これまでにソラナ(SOL)の現物ETFも申請されている。
一方、現物ETFが承認されるには、ビットコインとイーサリアムのようにシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に先物が上場していることなどが重要視されるとの見方があるため、他のアルトコインの現物ETF誕生はハードルが高いとの指摘が過去に上がっていた。
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また、今後の仮想通貨ETFの承認には、11月の米大統領選の結果も影響を与えるとの声もある。
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