はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米クラーケン、ビットコインやXRPなど主要5通貨の先物取引を開始|英先物企業買収を約110億円で買収し実現

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引所クラーケン、現金決済の仮想通貨先物取引を開始
大手仮想通貨取引所クラーケンが仮想通貨先物取引で業界を牽引するCrypto Facilitiesの買収を発表した直後、さっそくビットコインやリップル、イーサリアムを含む主要5銘柄の仮想通貨先物取引を開始する事を発表した。

仮想通貨取引所クラーケン、大型企業買収と先物取引開始

アメリカの大手仮想通貨取引所、クラーケン(Kraken) は2月5日、イギリスに本社を置き、英国金融監督機構(FCA)の規制の下、仮想通貨先物取引で業界をリードするCrypto Facilities社を、「9桁」の支払額で買収したと公式ブログから発表した

正式な買収金額は未公開だが、1億ドル(約110億円)を超えると一部では想定されている。

またクラーケンはこれまでにも、数々の小規模取引所や関連企業を買収してきたが、今回の買収は同社最大規模となり、2019年の仮想通貨業界でも最多額の買収となっている。

今回仮想通貨取引所クラーケンにより買収されたCrypto Facilities社は、2015年にロンドンで設立され、同年ビットコイン先物の取り扱いを開始して以来、順次取り扱い通貨を増やし、現在では24時間、365日体制で、BTC、ETH、 XRP、 LTC、そして BCHの先物取引を提供している。

Crypto Facilities社はイギリスの金融規制当局であるFCA(金融行為規制機構)の認可を受け、個人及び機関向けに事業を展開している。

さらに特筆すべきは、Crypto Facilities社は主要仮想通貨指標の提供企業としても知られており、米シカゴ・マーカンタイル取引所 (CME)におけるビットコイン先物の基準価格指標も提供している。

米国のクラーケンを利用する顧客は先物取引を行うことはできないが、英国の金融当局から認可を受けている仮想通貨企業を買収したことは欧州における仮想通貨取引事業を展開しているクラーケンにとっては良い買収となった。

英仮想通貨取引所が「永久先物取引」を発表|リップル、ビットコインキャッシュとのドル建てペアは世界初
英国に本社を置く仮想通貨先物専門取引所Crypto Facilitiesは永久先物取引を開始したと公式発表、アルトコインのドル建てペアは世界初となる。 ペアは6種類:XBT(ビットコイン)/USD、BCH/USD、ETH/USD、XRP/USD、LTC/USD、XRP/XBT

クラーケンの公式発表によると、両社のバックエンドの機能はすでに統合されているため、今回の買収によりクラーケンの顧客は、スポットおよび先物取引が、同じプラットフォーム上で行えるようになる。

つまり、異なる形態の仮想通貨取引が一箇所で行える、総合的な仮想通貨取引所として機能することになる。

仮想通貨先物取引の開始

買収の発表から数時間後、仮想通貨取引所クラーケンは5日、「世界初」となる仮想通貨の先物取引を提供する事を発表した。

今回発表された先物取引により、クラーケンは先物と現物の取引ペアの両方を提供する初の仮想通貨取引所になったと公式ブログで説明している。

出典:kraken.com

現金決済の先物取引を主要5通貨を対象に開始する取引銘柄は以下の通りだ。(公式サイトの掲載順)

  • ビットコイン
  • イーサリアム
  • ライトコイン
  • ビットコインキャッシュ
  • リップル(XRP)

また上記の現金決済先物取引ペアは米ドル建で決済されるが、XRPに限ってはビットコイン(BTC)建の取引ペアも提供されている。

出典:kraken.com

仮想通貨XRPは最大レバレッジ25倍、ビットコインやイーサリアム等それ以外の銘柄はレバレッジ50倍となっている。

また大半の先物取引ペアは「永久先物」、「四半期取引」、「限月取引」の3種類が提供されている。

クラーケンの創設者であるジェシー・パウエル氏は欧州で提供される初の仮想通貨先物商品が他の仮想通貨取引所から差別化を図るのに有益だと見込んでいる。

現状、他にはいない。欧州で規制されている先物プラットフォームは我々だけだ。

クラーケン最高経営責任者のジェシー・パウエル氏は、同社にとって今回の買収を、同社の企業戦略ロードマップを「大幅に加速するもの」と位置づけており、既に規制当局から認可を受けた企業を買収統合することで、ヨーロッパ地域における事業展開を迅速に推し進めることができると説明した。

またパウエル氏は、ますます競争が激化する取引所を取り巻く世界的状況の中で、この合併がクラーケンの競争力促進に期待を示し、今後の目標は「最も流動性のある先物取引所を構築すること」と述べている。

Bakktの現物決済の先物が最も注目を集めているが、仮想通貨取引所から提供される、規制に準拠した仮想通貨先物商品も重要だと言える。

今後もクラーケンの将来的な展開だけではなく、他の仮想通貨取引所がどのような形で先物取引を提供していくのか、業界発展につながる動きとして期待していきたい。

▶️本日の速報をチェック
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。

CoinPostの関連記事

米フェイスブック初、仮想通貨決済の促進を図るブロックチェーン企業を買収
米ソーシャルメディア大手Facebookが初めて、イギリスのブロックチェーンスタートアップ企業『Chainspace』を買収が発表された。FBは現在インドをターゲットに、安定通貨の開発など業界参入を目指している。
仮想通貨取引所クラーケンがリップル(XRP)とビットコインキャッシュの証拠金取引を開始
仮想通貨取引所クラーケンが28日、新たなに仮想通貨リップルとビットコインキャッシュの証拠金取引を開始すると発表。これにより、クラーケンではビットコインやイーサリアムなど8種類の仮想通貨で証拠金取引が可能となった。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:40
エルサルバドル、下落局面で約155億円相当のビットコイン押し目買い 保有高は7474BTC
エルサルバドル政府が市場下落局面で約155億円相当のビットコインを追加購入し、保有高は7474BTCに達した。2025年1月に法定通貨地位を撤廃したものの、ブケレ政権は戦略的準備資産としての蓄積を継続している。
13:25
ヴィタリック、イーサリアムのプライバシー保護ツール「Kohaku」を紹介
仮想通貨イーサリアムのブテリン共同創設者がプライバシー保護ツール「Kohaku」を新たに紹介した。Railgun連携やゼロ知識証明で匿名性を強化する開発ロードマップを解説する。
13:10
CZ氏、6650億円の罰金返還なら米国に再投資と言及
バイナンス創業者CZ氏が米司法省への約6650億円の罰金返還時に米国再投資を表明。トランプ大統領からの恩赦後、民主党議員からの腐敗疑惑批判に対し、感謝と慎重さのバランスを強調した発言として注目される。
11:25
伝説投資家ドラッケンミラー、ブロックチェーン融資企業フィギュアの株式を120億円相当取得
フィギュア株価上昇 米ウォール街の伝説的なヘッジファンドマネージャーであるスタンリー・ドラッケンミラー氏が運営するデュケイン・キャピタルは11月15日、第3四半期の13F報告書…
10:55
ソラナ保有企業フォワード、367億円相当SOLをコインベースへ入金 警戒高まる
仮想通貨ソラナを財務資産として保有するナスダック上場のフォワード・インダストリーズが約367億円相当のSOLをコインベース・プライムに移動させた。売却か社内再編成かは不明だ。
09:50
「ビットコイン下落の背景は米ドル流動性低下」アーサー・ヘイズが年末までの市場予想
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨ビットコイン下落の原因を米ドル流動性縮小と分析した。ETF資金流出の背景や今後の下落および急騰シナリオを解説している。
09:30
自称「IQ276」のキム・ヨンフン、BTCは今後45日間で22万ドルまで上昇すると予想
自称IQ276のキム・ヨンフン氏は、仮想通貨ビットコインの価格は今後45日間で22万ドルに到達すると予想。明確な根拠は示していないが、世界最高のIQ記録保持者として価格を予想すると主張した。
09:20
Cboeが無期限型ビットコイン・イーサリアム先物を12月15日に開始、米国規制下で提供
Cboeが仮想通貨ビットコインとイーサリアムの無期限先物取引を12月15日に開始する。米国規制下でポジションのロールオーバーを不要にする。
08:15
米政権、海外仮想通貨口座の税務報告規則を審査中
米ホワイトハウスが海外仮想通貨口座に関する税務報告規則案の審査を開始した。国際的な仮想通貨資産報告枠組みCARFへの参加を実現し、租税回避を取り締まる狙いだ。
07:45
グレースケールのドージコインETF、11月24日取引開始見通し 新たなソラナETFも上場
グレースケールのドージコインETFが11月24日にも取引開始となる見通しだ。ヴァンエックは17日にソラナETFの提供を開始した。
07:10
仮想通貨投資商品、先週の資金純流出額が2月以降最大規模
仮想通貨投資企業CoinSharesは、ETFなどのデジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約3,100億円超の純流出だったと報告。今回もビットコインとイーサリアムが流出を主導した。
06:55
ビットコインの25%下落は「浅い調整」と米投資銀行が分析、トム・リーはイーサリアムのスーパーサイクルを予測
投資銀行バーンスタインがビットコインの約25%下落は大幅な下落の始まりではなく短期的な調整だと分析した。ビットコインETFの機関投資家保有率は2024年末の20%から現在28%に上昇。
06:25
95%のビットコインが採掘済み、2140年に完全流通へ
ビットコインのマイニング済みコイン数が1,995万BTCを超え、固定上限2,100万BTCの95%に達した。残りの5%は極めてゆっくりと放出され、2140年頃に最後の端数が採掘される見込みだ。
06:00
ビットコインが今年の上昇分を帳消しに、新規投資家が14.8万BTC損切り 流動性悪化と日本債券ショックも影響か
ビットコインが約7カ月ぶりに9万3,000ドルを下回り、2025年の上昇分をすべて失った。新規投資家が14万8,000BTCを損切りし、流動性逼迫も下落要因となっている。
11/17 月曜日
20:08
暗号資産の金商法移行が本格化、分離課税実現へ最終局面=ブロックチェーン議連
金融庁が暗号資産を金商法に位置づけ、インサイダー取引規制を整備する方向を明示。業界団体は20%申告分離課税を要望。来年の通常国会での法整備を目指す。第31回ブロックチェーン推進議員連盟で議論。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧