はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

【後編】2018年ベンチャーキャピタルが注目する4つのテクノロジー

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

来年は新しいサービスが増える
ブロックチェーン技術を利用し、仮想通貨エコシステム内の仮想通貨保管、証券、アプリディストリビューション、ブロックチェーンベースのファイル管理を含むサービスなどの新しい仮想通貨企業やサービスが増えるでしょう。

この記事は「2018年ベンチャーキャピタルが注目する4つのテクノロジー」の後編となります。

前編はこちら↓

【前編】2018年ベンチャーキャピタルが注目する4つのテクノロジー
来年度、ベンチャーキャピタリストによってブロックチェーン、ボイス、AI、そしてアニマルコミュニケーションが注目されるでしょう。また、ビットコインよりブロックチェーン、と考える人も存在します。

全て“Dollar Shave Club”化

Unileverが10億ドル(1,136億円)でサブスクリプション型髭剃りサービスを提供するDollar Shave Clubを買収して早18ヶ月となりました。

そのビジネスモデルを真似た企業はまだ現れていません。

確かに消費材カテゴリー電子化の市場スペースは存在し、投資家はいずれその波が来ると信じています。

Kleiner Perkins Caulfield & Byers社パートナーのMamoon Hamid氏は、“デジタルネイティブ製品”の投資を狙っていると述べ、ベンチャー支援企業のNurx(バースコントロール製品)、Curology(ニキビ治療のスタートアップ)、SmileDirectClub(矯正サービス)などの企業名を挙げ、このカテゴリーのトレンドを証明しました。

Greycroft社パートナーのKamran Ansari氏は近日、Billie(女性用オンデマンドかみそり)に投資したと述べました。

さらにこのトレンドの証拠として、Candid(矯正サービス)、Roman(ミレニアム世代用のバイアグラ)の企業名を挙げました。

Ansari氏は、Dollar Shave Clubの後継製品の不足を理由に、消費者製品の巨大企業がこの市場対して慎重な姿勢を挙げました。

しかし来年はより多くのM&Aがあるでしょう。彼は、『大手ブランドがこの市場に投資を始めるのは時間の問題です』と述べました。

大手企業は確かにこの市場に注目しています。

過去半年、Foot Locker、Macy’s、Express Scripts、CVS社のCEOらはAmazonの危険性について対談しました。

『CPG、小売り、薬局などの業界では、Amazonの脅威から身を守るために、より積極的な投資と買収を行う必要があります。この業界で生き残るために、再開発の必要性を感じています』

とデータ企業CB Insights社CEO Anand Sanwal氏は述べました。

Amazon Echo、Google Homeなどのボイスデバイス関連のサービスを提供する企業が増えていて、投資家はその企業らを注目しています。

Canvas社のLynn氏は、以下のように述べました。

『ハードテック問題がほぼ解決された今、スタートアップ企業はボイスや広告を利用した新しい商機を狙っています』

現在、Amazon社のAlexaは広告ビジネス向きではなく、改善点が存在するため、VoiceLabs社は手を引きました。

しかし来年度、クリエイティブなソリューションを持ったスタートアップ企業は成長するでしょう。

デジタル広告より有料メディア

近年、ベンチャーキャピタルはMic、Mashable、BuzzFeed、Vox Media、Group Nine Media、Vice Media、Refinery29、Bustle、Clique Media GroupInなどを含むデジタルメディアスタートアップ企業らを助長しました。

しかし上記の一部企業はベンチャー投資家の期待に応えることに苦戦しています

例えば、過去数週間BuzzFeedやRefinery29は一部従業員の解雇を発表し、噂ではVice社は目標利益を達成できず、 Mashable社は一部事業をZiff Davisに売り渡しています。

ベンチャー投資家は今年9月6千万ドル(約68億円)を調達したPatreonのようなサブスクリプション型の商品に目を止めています。

ベンチャーファンディング1億3200万ドル(150億円)を調達したMedium社は、近日ビジネスモデルをサブスクリプション型に変更しました。

それだけではなく、投資家は広告、アフィリエイト、サブスクリプションを混ぜた収益モデルのコンテンツビジネスにも注目しています。

Kaplan社は、Reviews.comを所有するスタートアップ企業 PurchやGeneral Atlanticポートフォリオ会社であるA Place for Mom(上級居住施設の紹介サービス)などをトレンドの例として挙げました。

アニマルコミュニケーション

Lux Capital社のJosh Wolfe氏は、将来性のある長期的なアイデアを狙っています。

彼が最近、最も注目しているのは人間対動物のコミュニケーションです。

Wolfe氏は、テクノロジーを使い、動物へ同情するシグナルプロセスを改善したことにより、人間対動物のコミュニケーションの需要が増すと指摘します。

彼は既にこの分野を研究する人々に声をかけています。

Wolf氏は以下のように述べました。

『彼らと協力し、ペット所有者にとって魅力的で、最高の人材と真の最先端技術を誇るアップルのような会社を設計する、という大きな野望を持っています。成功するかはまだわかりませんが、もし成功した場合、百億ドル規模の企業となるでしょう』

WHERE VC’S WILL INVEST IN 2018: BLOCKCHAIN, AI, VOICE, PETS

RIN GRIFFITH 12.20.17

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/08 火曜日
18:15
ビットコイントレジャリー戦略の魅力と落とし穴──投資家の視点で読み解く
企業がビットコインを財務資産として保有するビットコイントレジャリー戦略が注目される理由と、専門家が指摘するリスクを詳しく解説する。投資制約の回避や効率的なレバレッジ活用のメリットがある一方で、企業がビットコイン利回りのみに頼りすぎることはリスクとなる。
16:41
リミックスポイント、代表取締役の報酬を全額ビットコイン相当で支給へ
リミックスポイントが代表取締役社長の役員報酬を全額BTCに換算して支給すると発表。株価とBTC価格の連動性を活用し株主と経済的価値を共有する。
13:00
仮想通貨投資商品のAUM、過去最高27兆円を記録もビットコイン投資家は慎重姿勢か=CoinShares
CoinSharesは、仮想通貨投資商品のAUMが過去最高の27兆円を記録したと報告。先週は1,520億円が流入し、12週連続で流入超過。ビットコイン・イーサリアム商品が牽引している。
11:44
ビットコイン最高値更新ならず小幅下落、米議会「仮想通貨ウィーク」で重要法案採決へ
ビットコインは前日比-0.67%の117,767ドルで推移。機関投資家の資金流入は12週連続で10億3,000万ドルを記録し、運用資産残高は過去最高の1,880億ドルに達した。米7月14日からは米議会で「仮想通貨ウィーク」が開始され、市場構造法案とGENIUS法案の採決が予定されている。
11:20
トランプミームコイン、トロンネットワークに展開 アンロック予定も
公式トランプミームコインがトロンネットワークに拡大。USD1ステーブルコインとの取引ペアを開始。プロジェクト内部者による売却とトークンアンロックで価格圧迫。
10:40
AI企業コアウィーブ、約1.3兆円でビットコイン採掘大手コア・サイエンティフィックを買収へ
AI特化クラウドプロバイダーのコアウィーブが、仮想通貨マイニング企業コア・サイエンティフィックを買収する計画だ。1.3GWの発電能力を獲得し、AIとHPCワークロードを強化していく。
09:55
「ビットコインが暴落した時は買い増しの好機」金持ち父さん著者キヨサキ、強気姿勢を維持
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏は、仮想通貨ビットコインに対して改めて強気な見方を示した。暴落した時は買い増しの好機だとXに投稿している。
09:35
ジャック・ドーシー、ビットコイン送信対応のオフグリッドメッセージアプリ「Bitchat」を発表
ジャック・ドーシー氏が先週末にビットチャットを開発。Bluetoothメッシュネットワークで完全分散型通信を実現。インターネット不要で検閲耐性を持つ。
08:25
TON財団、UAE「ゴールデンビザ」プログラム否定後にマーケティング担当VPを急募
TON財団がゴールデンビザプログラムをUAE政府に否定された後、マーケティング担当副社長を募集。10万ドルステーキングプログラムは政府の認可を受けていないと判明。
07:40
ソラナ基盤パンプ・ファン、4日後にPUMPトークン上場予定 ライバルのレッツボンクが首位奪取
ソラナ系ミームコイン工場パンプ・ファンが7月12日にPUMPトークンを上場予定。一方、競合のレッツボンクが24時間取引量でパンプ・ファンを初めて上回った。
07:15
米国の仮想通貨現物ETF、次の商品のローンチは秋の初めか
米SECが新たに仮想通貨のETFを承認するのは、秋の初めごろになる可能性があるとの見方が上がった。SECは現在、XRPやドージコインなどの複数の現物ETFの承認判断を延期している。
07:05
米上場Bit Digital、企業資産をビットコインからイーサリアムに転換完了
米上場企業ビット・デジタルが企業資産のイーサリアム完全転換を発表。280BTCを売却し10万ETH超を保有。株価は一時20%急騰し時価総額10億ドルまで拡大。
06:25
売却ではなくアドレス更新か、14年以上動かなかった1兆円相当のビットコイン移動の謎
14年間動かなかった8万BTC超(1兆円相当)が先週末に移動。アーカムや有識者は単純なアドレス更新の可能性を指摘。売却の兆候は確認されていない。
06:00
ストラテジー、42億ドル資金調達発表 3カ月ぶりビットコイン購入見送りも
マイケル・セイラーのストラテジーが優先株発行で42億ドル資金調達を発表。先週は3カ月ぶりに仮想通貨ビットコイン購入を見送り。650億ドル相当のビットコイン保有を維持。
05:35
米政府関連ウォレットが3200万円相当ETHをコインベースに送金、仮想通貨準備金関連か?
米政府関連ウォレットが7月8日に仮想通貨イーサリアムをコインベースに送金。売却ではなく保管目的との見方も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧