はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

なぜ、中国の元建ビットコイン取引高は「飛躍的な伸び」を観測したのか?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中国元建ビットコイン取引高が飛躍的な伸び
仮想通貨取引所LocalBitcoinsにおける中国元建のビットコイン取引高が、他のアジア地域の法定通貨取引高を遥かに凌駕していたことが判明した。

中国元建ビットコイン取引高が飛躍的な伸び

ビットコインは21世紀の「有事の金」となるのだろうか。

ロンドンに拠点を置く仮想通貨通貨投資ファンド「ID Theory」が収集したデータによると、P2P方式の仮想通貨取引所LocalBitcoinsにおける中国元建のビットコイン取引高が、他のアジア地域の法定通貨の取引高を大きく上回ったことが明らかになった。

上記のグラフは、先週とその前週の出来高を示したものだ。

中国の法定通貨である元建ての先週の出来高は、前週を10万ドル上回る290万ドル(約3億1500万円)となっている。前週比で最も大きな伸びを見せたのは、タイバーツおよび香港ドルだ。

しかし、LocalBitcoinsにおける世界の出来高の推移をみると、アジア以外の地域の直近2週間の出来高は全て減少に転じていることがわかる。 

中国経済成長率の鈍化

世界2位の経済大国となった中国の動向が、アジア地域に及ぼす影響は甚大だ。先週18日に中国国家統計局が発表した7月~9月期の国内総生産(GDP)は前年比6.0%増と、1992年以降最低の伸長率に鈍化した。

この発表に先立ち、中国人民銀行は16日、中期融資機関を通じて2,000億元(約3兆円)の現金注入を行い、金利安定化を図っているが、長引く米中貿易戦争が国内経済の減速に影響を与えていることは否めないだろう。

さらに、李克強首相が先月、中国のGDPの伸び率が6%を維持するのは「非常に困難」と発言するなど、中国経済は高度成長期からの転換点に差し掛かっているとの見方も散見される。

ビットコイン(BTC)需要拡大へ

LocalBitcoinsでの中国元建のビットコイン出来高の伸びは、景気減速への懸念から、他の資産クラスとの相関が低い「安全資産」としてのビットコインの需要が高まっているのではないかと、仮想通貨メディア Crypto Briefingは分析している。景気減速は中国だけに限らない。

ドイツ連邦銀行(中央銀行)は、第3・四半期(7月~9月)にマイナス成長となった可能性があると発表。

米中貿易戦争や英ブレグジットなど混迷を深める世界経済の影響により、輸出志向型業種の低迷が続いていることが決定的な要因だとした。また、国際通貨基金(IMF)は、今年の世界経済の成長率を過去10年で最も低い伸び率となる3.0%へと見通しを下方修正している。

2008年のリーマン・ショックに端を発する世界金融危機を招いた金融システムへのアンチテーゼとして誕生したビットコイン。リセッションリスクの台頭を含め、世界的な景気後退が観察される中で、リスクヘッジの選択肢の一つとして、少なからずビットコイン投資も含まれるようになっているようだ。

その選択が正解かどうかの答えは、今後の世界経済の行く末を見守るしかない。

CoinPostの関連記事

仮想通貨研究者、ビットコインの入手困難性から「半減期」後の価格モデルを掲示
仮想通貨研究者のPlanB氏が、ビットコイン市場の価格モデルを掲示。2020年3月頃に控えるBTCの半減期後、BTCの市場価値は約108兆円に達するだろうとの結論に至った根拠とは。
米CFTC会長「有価証券に分類されたものがコモディティに変わることもある」
米商品先物取引委員会(CFTC)の新会長が、有価証券に分類されたものがコモディティに変わることもあるし、その逆も起こりうると発言。仮想通貨を含め、商品の定義が広がってきていると語った。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/02 水曜日
14:30
ソニー・シンガポール、オンラインストアでステーブルコインUSDC決済に対応
ソニー・シンガポールが仮想通貨取引所と提携し、オンラインストアでステーブルコインUSDCによる決済サービスを開始。シンガポール初の仮想通貨決済対応家電ブランドとなり、ソニーグループの分散型技術戦略と連動した取り組みとなった。
13:25
エリック・トランプ氏「仮想通貨事業参入のきっかけは不当な銀行口座閉鎖」
トランプ大統領の次男エリック氏は、大手銀行による突然の口座閉鎖が仮想通貨事業参入のきっかけとなったと明かした。同氏は、ブロックチェーン技術により今後10年で金融や銀行の在り方は大きく変わると予想している。
12:56
メタプラネット、ビットコイン追加購入で累計4,206BTCに
メタプラネットが4月2日に仮想通貨ビットコインを160BTC、約20億円分追加購入し、累計4,206BTCに保有量を伸ばした。2025年末1万BTC・2026年末2万1,000BTCを目指し、独自財務戦略を進める。
12:05
ビットバンク、村上信五さん起用の新CM放映開始へ
国内暗号資産取引所の大手ビットバンク株式会社は4月2日、バラエティ番組の司会などで活躍する村上信五さんを起用した新CM「Everybody bitbank」シリーズの放映を4月3日から開始すると発表した
11:44
米グレースケール、バスケット型仮想通貨ETF申請 XRP・ソラナ・ADA含む5銘柄で
米グレースケールがビットコイン他複数の仮想通貨に投資する「デジタル・ラージキャップ・ファンド」のETF転換をSECに申請した。承認されれば一般投資家にも開放される見込みだ。
11:00
「決済用ステーブルコインは利子提供不可」米ヒル議員が強調 コインベースらの嘆願却下
米下院金融委員長が決済用ステーブルコインの利子提供は認められない計画だと強調。コインベースなど仮想通貨業界からの要望を却下した。法案にも禁止条項が盛り込まれている。
10:30
国内上場のenish、1億円相当のビットコイン購入へ Web3事業強化で
株式会社エニッシュが1億円相当のビットコインを4月1日から4日にかけて取得すると発表。ブロックチェーンゲーム開発を手がけながら、Web3領域での事業展開強化と財務戦略の一環としてビットコインを活用へ。
10:15
バックパック、FTX EUの顧客へのユーロ返還手続きを開始
仮想通貨取引所バックパックは、FTX EUの顧客にユーロを返還するための手続きを開始。FTX自体は現金での返還をすでに開始しており、仮想通貨の買い圧につながるのではないかとの見方も上がっている。
08:20
バリュークリエーション、2度目の1億円分のビットコイン購入を実施
東証グロース上場のバリュークリエーション株式会社が3月31日、1億円で7.8BTCの追加購入を発表。3月17日の初回購入から2週間で2回目の投資を実施した。
08:15
ビットコイン一時50万円上昇、米経済指標とトランプ関税政策が影響|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時50万円の上昇となった。現在、市場の最大の注目材料はトランプ大統領による関税政策であり、ビットコインはリスク資産である米国株価指数との相関性が非常に高くなっている。
07:50
『ビットボンド』提案、トランプ政権のビットコイン準備金戦略、年間10兆円の財政削減効果も
ビットコイン政策研究所が「ビットボンド」提案を発表。米国債の金利負担軽減と仮想通貨ビットコイン保有増加を同時実現する戦略で、2兆ドル規模で導入した場合、年間700億ドルの節約効果と推算。
07:20
ビットコイン購入準備のゲームストップ、2200億円調達済み
米ゲーム小売大手ゲームストップが15億ドルの無利子転換社債発行を完了し、ビットコイン購入計画を進行。マイクロストラテジーの戦略に類似する企業の仮想通貨投資の新たな展開に。
06:55
三井住友FG、アバランチらとステーブルコインを共同開発
三井住友FGは、ステーブルコインの開発を行うことがわかった。仮想通貨アバランチを開発するAva Labsら3社と協業し、26年度を目処にした発行を検討している。
06:35
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、二社統合モデルでIPO計画
トランプ家支援のAmerican Data CentersとビットコインマイナーHut 8が設立した合弁会社American Bitcoinが上場計画を発表。エネルギー・インフラとマイニング事業を二社統合モデルで展開していく。
06:12
ブラックロック、英で仮想通貨事業者認可を取得、ビットコインETF提供へ
世界最大の資産運用会社ブラックロックが英国金融行動監視機構から仮想通貨事業者として認可を取得。資産12兆ドルの投資巨人が欧州向けのビットコインETFを英国拠点から運営へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧