はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米グーグル、量子コンピューターで「量子超越性」を実証 仮想通貨では懸念と希望?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

グーグルが量子コンピュータを発明
グーグルは論文を発表し、量子コンピュータで既存のスパコンの計算能力を凌駕する「量子超越性」を実証した。仮想通貨関連では、懸念と希望が錯綜する。

グーグルが量子コンピュータを発明

米グーグルは23日、量子コンピューターで「量子超越性」を実証したことを明らかにした。

公表された論文で、グーグル調査員が開発した量子コンピューターが最速のスーパーコンピュータをも凌駕するパフォーマンスの実証を発表した。

Sycamoreとよばれる53ビットの量子コンピュータを発明、最速のスーパーコンピューターを使って約1万年かかる計算を200秒以内で完了したという。

公表された文書によれば、世界最速のスーパーコンピュータで同様の問題を解いた場合、解決するために1万年を要するという。その数学問題とは基本的に、乱数列の確率の計算を行い、その乱数性の検証を行うというものだ。

Sycamoreが問題を素早く解く能力を備えることで、証明可能な乱数の生成、最適化、機械学習、素材科学、化学の分野で役立つと、論文で述べている。

一般的なコンピュータは情報を1か0のビットで表現する一方で、量子コンピュータは量子ビットあるいはキュービットが利用され、0と1を重ね合わせた状態も取りうる。これはスーパーポジションと呼ばれるもので、量子コンピュータが既存のスーパーコンピュータの計算能力を大幅に超えることを可能とする。

月曜日に投稿されたブログ内でIBMは、異なった技術を採用すれば、グーグルが利用した数学問題は既存のスーパーコンピュータでも、解決までに2.5日間しかかからないと発言もあり、今後の論文発表にも注目が集まっている格好だ。

仮想通貨と量子コンピューター

なお、量子コンピューターが誕生することで、仮想通貨のセキュリティが破られるのではないかとの議論は賛否両論だ。

現在時点で、グーグルの量子コンピュータは有名なShorアルゴリズムの量子アルゴリズムを機能させられていないが、仮に実現した場合、公開鍵暗号方式が破られる危険が高まるとの指摘もある。

PoSの課題が解決か

PoSに移行した際に、ブロックの生成や承認を行う役割を担うバリデータ。そのバリデータはランダムに選出され、その選出確率はステークしたETHの量に比例する。

ただ、このバリデータを選出する際のランダム性に課題を抱えているとされ、本当にランダム性を担保できるか否かが争点となっている。

一部では、今回グーグルが開発した量子コンピュータを用いることで、そのランダム性を保証することが可能になるのではないかとの見方もでてきている。

CoinPostの関連記事

イーサリアムを移植した「Athereum」がローンチ =Devcon 5
Avalancheコンセンサスを利用したイーサリアム「Athereum」がローンチされた。イーサリアムの開発者向けカンファレンスDevcon 5で登壇したAVA labs CEOの発言により明らかとなった。
PoS移行で生まれ変わるイーサリアム ヴィタリック氏が語る可能性とは=Devcon5
イーサリアム共同設立者Buterin氏がDevcon5に登壇。仮想通貨BTCなどの問題点も指摘、解決策としてのPoSの可能性を語った。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/12 金曜日
13:55
コインベース、予測市場とトークン化株式ローンチ予定=ブルームバーグ
米最大手仮想通貨取引所コインベースが12月17日に予測市場とトークン化株式を発表予定。ジェミニのCFTCライセンス取得やDTCCのトークン化承認など、業界の競争激化と規制進展が加速している。
13:20
テラフォームラボのド・クォン創業者に懲役15年の判決 ステーブルコインUST崩壊背景に
テラフォームラボのド・クォン創業者に米国地裁で懲役15年の判決。2022年のアルゴリズム型ステーブルコインUST崩壊により数兆円の被害をもたらしていた。
13:10
YouTube、クリエイター報酬でペイパルのステーブルコイン支払いに対応
フォーチューン誌によると、ユーチューブが動画プラットフォームのクリエイターに対し、ペイパルのステーブルコインPYUSDでの報酬受け取りを選択できるようにした。現在は米国ユーザーのみに適用される。
11:53
ビットコイン9万ドル割れから反発、売り圧力後退も流入資金は半減
12日の暗号資産市場でビットコイン(BTC)はFOMC後に一時9万ドルを割り込んだが米国時間にかけて反発した。ただアナリストは売り圧力減少による反発と指摘し、ステーブルコイン流入が8月比50%減の760億ドルまで縮小した。新たな流動性回復まで上昇は限定的で、週足9万3000ドル確保が強気継続の条件に。
11:35
コインベース、ソラナ系トークンの直接取引を開始 上場審査不要で即時売買
米仮想通貨取引所大手コインベースが、アプリ内でソラナ系トークンをDEX経由で直接取引できる新機能を発表。従来の上場審査なしで数百万種類のトークンに即座にアクセス可能。1.2億ユーザーに順次展開予定。
11:04
国税庁が調査結果を発表、暗号資産取引の追徴税額46億円に
国税庁が令和6事務年度の調査結果を公表。暗号資産取引に対する追徴税額は46億円で前年比31%増、1件当たり745万円と全体平均の2.5倍に。政府は分離課税導入に向け調整を進めている。
10:02
米上院銀行委員会長、仮想通貨「クラリティ法案」で銀行幹部らと協議
米上院銀行委員長がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める法案で銀行業界と協議し、進展があったと報告した。ステーブルコイン利回りやDeFiが法案の争点となっている。
09:49
米CFTC、仮想通貨取引の引き渡し規則を撤廃 規制緩和へ
米CFTCが仮想通貨の「現物引き渡し」に関する2020年ガイダンスを撤回。ファム委員長代行は「時代遅れで過度に複雑」と指摘し、規制簡素化へ。12月には現物取引承認やパイロットプログラム開始など、トランプ政権下で仮想通貨規制の整備が加速。
09:35
コインベース、ラップドトークン向けにチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用
仮想通貨取引所コインベースはチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用。ビットコインのcbBTCやイーサリアムのcbETHなどラップドトークンの送金に活用する。
09:25
米決済機関DTCCがトークン化サービス開始へ、SECから許可
米預託信託決済機構DTCCの子会社DTCがSECから無措置書簡を取得し、DTC管理下の実世界資産をトークン化する新サービスの提供が承認された。2026年後半にサービス展開を開始する予定だ。
08:20
ビットコイン、年末サンタ・ラリーの可能性低下 FRB利下げ後=アナリスト分析
FRBが25ベーシスポイントの利下げを実施した後、ビットコインが約9万ドルまで下落した。アナリストは年末のサンタ・ラリーが起こりにくいと分析しており、強気の確信は2026年初頭に先送りされている。
07:35
ステート・ストリートとギャラクシー、トークン化キャッシュ運用ファンドをローンチへ
ステート・ストリートとギャラクシーは、トークン化したキャッシュ運用ファンドのローンチ計画を発表。まずは仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応し、将来的にはステラやイーサリアムなどにも拡大するとした。
06:55
米大手銀バンク・オブ・アメリカ、ビットコイン担保融資の準備進める=報道
資産規模1.7兆ドルのバンク・オブ・アメリカがビットコイン担保融資商品の準備を進めていると報じられた。主要米銀行による仮想通貨担保融資の提供は、仮想通貨と伝統金融の統合における重要な一歩となる。
06:15
英上場企業サツマ・テクノロジー、保有BTCの約半数を売却 社債返済目的で
英国のビットコイン関連技術企業サツマ・テクノロジーが11日、保有する1199BTCのうち579BTCを売却し、約4000万ポンドの純収入を得たと発表した。売却後も620BTCを保有し現金約9000万ポンドを確保している。
05:55
21シェアーズがXRP現物ETFを上場、「TOXR」で取引開始
スイスの資産運用会社21シェアーズが11日、XRP現物ETFを米CBOE取引所に上場した。コインベース、アンカレッジ・デジタル・バンク、ビットゴーがカストディアンを務める。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧