はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

「イーサリアム 2.0」ステーキングでの承認者報酬 最大年利10%と試算

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ETHステーキングの報酬モデル

2020年1月3日に予定される【イーサリアム 2.0】のローンチを前に、PoSコンセンサスプロトコルに欠かせない存在であるバリデータの報酬モデルが明らかになった。

ETHブロックチェーン企業ConsenSysの責任者Collin Myers氏によると、イーサリアム2.0のバリデータになるためには、最低32 ETHをロックアップすることが必要だが、その場合、ステーキングの報酬として、ネットワークのローンチ時点で年間4.6%から10.4%の利益を得ることが可能だと見積もっている。

Myers氏は、今月大阪で開催されたイーサリアム開発者カンフェレンス「DEVCON5」で、バリデータが年間総利益と純利益を計算できるアプリを開発していると発表した。

このアプリは、ハードウェアと消費電力の変動コストも考慮されており、バリデータだけではなく、プロトコル研究者や一般マニアにも、イーサリアム2.0のネットワーク経済を良く理解してもらえるように構築されている。2020年初頭のローンチと連動して公開する予定だ。

Myers氏の試算によると、200万ETHがステークされ(預け入れられ)ネットワークが始動した場合、32ETHをステークしたバリデータは、最大で10.4%の年利を得る可能性があるという。つまり、バリデータ1つあたり、マックスで3.3 ETHの報酬となる。

この数字は、イーサリアム2.0のソフトの実行により高いグレードのハードウェアが必要となった場合のコストに影響されると考えられるが、当初想定されているシャード(データ処理を分割する仕組み)が16分の1になったとしても、ほぼ変更されることはないという。

イーサリアム2.0(セレニティ)

イーサリアム2.0はスケーラビリティの改善を目指す大型プロトコルアップグレードだ。ブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムは、PoWからPoSへと移行することで、同時に安全性の向上も図る。

トランザクションの承認を担うのは、マイナーではなく上述した一定量のETHを預け入れる(ステークする)バリデータだ。イーサリアム2.0の場合、ETHを預け入れること(ステーキング)自体が、バリデータによる不正行為の防止に繋がると考えられるが、同時に他のバリデータの不正行為を報告するチャレンジャーという存在を設け、当該バリデータがステークする資産をチャレンジャー報酬として没収するといった、二重のインセンティブ設計がされているという。

また、イーサリアム2.0にステークする資産の量が増えるにつれ、セキュリティレベルが高くなるため、より多くの人々がステークに参加することが望まれる。イーサリアム2.0でのバリデーターの年間報酬は、賭けられた資産の総量と、オンラインでトランザクションをアクティブに処理しているバリデーターの割合によるという。

Myers氏によると、イーサリアム2.0は共同報酬構造を持っており、オンラインの人数が増えることで、誰もがより多くの報酬を得られるようになる。「これはイーサリアム2.0の設計パラメーターの1つで、人間的なレベルで見ると、非常に革新的で天才的だ。お互いのことを知らない人々が集まり、共同で物事に取り組むことを促す設計となっている」と説明した。

PoSへ移行する第一段階(フェーズ0)として、バリデータの登録及び管理を行うシステムチェーン「Beacon Chain」の実装が2020年1月3日に予定されているが、今週、テストネットの立ち上げ準備が完了したことが報告された。

関連イーサリアム2.0のテストネットをローンチへ

参考:ETH 2.0 Economics

CoinPostの注目記事

仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CFTC会長、2020年内に「仮想通貨イーサリアム先物」の誕生を予測
米国商品先物取引委員会のHeath Tarbert会長は、米国で開催中のイベントにて、仮想通貨イーサリアム(ETH)の先物商品が半年〜1年以内に取引されるようになると予想した。
CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/09 月曜日
12:32
NOT A HOTEL DAO、仮想通貨NACのIEOで20億円超の資金調達に成功 
NOT A HOTEL DAOが国内仮想通貨取引所GMOコインのIEOで、目標額を超える20.7億円の資金調達に成功した。12月13日からGMOコインでに上場し、DAOのレンディングおよび宿泊権サービスが開始する。
11:52
イーサリアムやドージコインに資金流入、週間騰落率でビットコインを大きく上回る
暗号資産(仮想通貨)市場では、時価総額2位のイーサリアムが前週比でビットコインを大きくアウトパフォームした。近年では珍しい現象であり、ETH/BTCが反転すれば2021年の過去最高値更新が視野に入るか。
10:20
米財務省、ビットコインは『デジタルゴールド』としての役割があるとの認識示す
米財務省がビットコインは「デジタルゴールド」としての役割を持つとの認識を示した。ビットコイン(BTC)を大量保有するマイクロストラテジー会長は、政府の準備金は金(ゴールド)ではなくビットコインの備蓄を推奨した。
12/08 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、スイ(SUI)価格高騰やイーサリアムへの再注目
ビットコイン、イーサリアム、XRP、スイなどの主要仮想通貨が注目。価格のボラティリティ、重要なニュース、2025年に向けた仮想通貨の展望を解説。
11:30
短期調整警戒も、今週高値を「大天井」断定は時期尚早か|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが、1400万円台で推移する今週のビットコイン(BTC)相場を分析。10万ドルの壁を突破できれば、FOMOによって相場が走ると想定するも、CMEのビットコイン先物では7.8万ドル〜8万ドルの間に窓が開いている点にも言及した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|モルガン・クリークCEOのアルトコイン5選に高い関心
今週は、モルガン・クリークのCEOによる仮想通貨ビットコイン・アルトコインの市場分析、ヘデラやXRPの高騰、a16zの2025年トレンド予想に関するニュースが最も関心を集めた。
12/07 土曜日
13:25
中欧チェコ、長期保有の仮想通貨に対する免税へ
チェコ共和国で、3年を超えて保有の仮想通貨によるキャピタルゲインを非課税とする法案が成立した。一定額以下の取引も免税となる。
11:40
仮想通貨と株式市場は割高か、米バンカメのアナリストが警戒
米主要株指数のS&P500は6日に史上最高値を更新し6,090ポイントの値を記録した。一方、仮想通貨ビットコインは5日に10万ドルの大台を突破し6日にはフラッシュクラッシュが発生したものの、7日には再び10万台を回復した。
10:05
米NY連銀元総裁、トランプ新政権のビットコイン準備金構想を批判
米国のトランプ次期大統領のビットコイン準備金構想に対し、NY連銀元総裁が批判的見解を表明した。代わりに規制を整備すべきとしている。
08:50
リップル社のシュワルツCTO、ステーブルコインRLUSDの課題を語る
米仮想通貨関連企業リップルのデビッド・シュワルツCTOは、年内のステーブルコイン「RLUSD」ローンチに対する希望を依然として持ち続けているようだ。The Block主催の仮想通貨カンファレンス「Emergence」に登壇し見解を語った。
07:45
米フロリダ州、25年1Q開始の議会でBTC準備金創設か
フロリダ・ブロックチェーン・ビジネス協会の創設者は、同州の仮想通貨ビットコイン準備金計画について説明。2025年第1四半期からの議会で戦略準備金を創設できるようになる可能性が十分にあるとした。
07:10
アルトコインとビットコインの相関性が低下 アナリスト分析
仮想通貨市場において、昨日ビットコインの急激な変動(フラッシュクラッシュ)に対し、主要アルトコイン銘柄が安定性を示す状況が確認され、アルトシーズンの継続が示唆されている。
06:25
イーサリアム4000ドル突破、3月以来の高値
仮想通貨イーサリアムの価格は昨日のビットコイン主導のフラッシュクラッシュから堅調に回復し、現在4,042ドルで取引されている。
12/06 金曜日
18:22
国税庁、日本居住者による米国ビットコインETFの譲渡所得は「分離課税」の認識示す
米国ビットコインETFの売却益に対する国税庁の見解が明らかに。申告分離課税(20%)適用の判断が、日本の仮想通貨課税制度の見直し議論に波紋を呼ぶ。国内ETF解禁への課題も検証する。
18:00
仮想通貨を種類別に解説|アルトコイン、ミームコインまでわかりやすく
仮想通貨の基本的な分類と代表的な銘柄を初心者向けに解説。決済通貨(BTC・XRP)、プラットフォーム通貨(ETH・SOL)、ユーティリティトークン、ミームコインの特徴や違いがわかります。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧