CBDC通貨の研究で協力
香港金融管理局(中央銀行:HKMA)とタイ中央銀行(BoT)は、中央銀行発行のデジタル通貨(CBDC)の有用性をリサーチし、共同で作成したレポートを2020年第1四半期(1〜3月)までに発表する予定と判明。
HKMAが先日に本内容を発表したと、現地メディアEJ Insightが報じている。HKMAとBoTは今年5月、中央銀行発行のデジタル通貨のローンチによるメリットやリスクの研究を共同で行うことを検討していることが明らかになっていた。
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HKMAとBoTはそれぞれ「LionRock」と「Inthanon」というプロジェクトで、企業レベルでのCBDCの利用について別々にリサーリを行なってきた。HKMAは2017年からLionRockプロジェクトに、BoTは2018年からInthanonプロジェクトに取り組んでいる。また共同で、香港とタイの銀行間でCBDCを利用し、多通貨同時決済(payment-versus-payment:PvP)をどのように円滑に行えるかも研究しているという。
EJ Insightの報道によるとHKMAは、中国人民銀行(中央銀行)のデジタル通貨リサーチ機関とも共同でプロジェクトをいくつか行なっているという。
HKMAの幹部Edmond Lau氏は現状について「我々はデジタル通貨の機関利用に特化している。小売対象の消費者に向けた発行の必要性は考えていない。言い換えれば、HKMAは銀行間や企業レベルの支払いと証券決済に向けた利用を計画している」と説明した。
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